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ExcelのGETPIVOTDATA関数を使ってピボットテーブルから特定のデータを抽出する方法

2025.09.11

GETPIVOTDATA関数はピボットテーブルから特定条件に合致する集計値を取得する専用関数である。条件指定や複数条件指定ができ、動的参照するため更新に強いという特徴がある。

ピボットテーブルは、エクセルでの集計作業に欠かせない機能だ。そして、そのデータを効率よく活用するために使われるのがGETPIVOTDATA関数である。セル参照だけでは対応しきれない精密な値の取得を可能にし、業務でのデータ分析や報告書作成に大きく貢献する。

本記事では、GETPIVOTDATA関数の基本から応用、エラー対処法までを丁寧に解説する。

GETPIVOTDATA関数とは

まずは、GETPIVOTDATA関数についての概要と基本構文を押さえておこう。

■GETPIVOTDATA関数の概要

GETPIVOTDATA関数は、エクセル のピボットテーブルから特定のデータを抽出するための専用関数である。通常のセル参照と違い、フィールド名とアイテム名を指定して値を取得できるため、ピボットの構造変更に強く、正確性が高い。

■GETPIVOTDATA関数の基本構文

=GETPIVOTDATA(データフィールド, ピボットテーブル, [field1, item1], [field2, item2], …)

パラメータの説明:

  • データフィールド:取得したいデータフィールドの名前(例:「売上高」「数量」など)
  • ピボットテーブル:ピボットテーブル内の任意のセルへの参照
  • field1, item1:フィールド名とそのアイテム名のペア(オプション)

GETPIVOTDATA関数の使用例

GETPIVOTDATA関数の使い方を理解するために、いくつかの代表的な使用例を紹介しよう。

■ピボットテーブルを作成する

サンプルとして、下記の表からピボットテーブルを作成する。

ピボットテーブルを作成するサンプル表

「挿入」タブから「テーブル」を選択し、「ピボットテーブル」をクリックする。

「挿入」タブから「テーブル」を選択し、「ピボットテーブル」をクリックする。

範囲を指定し、新規のワークシートにチェックを入れる。

範囲を指定し、新規のワークシートにチェックを入れる。

フィールドを選択する。

フィールドを選択する。

■基本的な使用例

ピボットテーブル内の「売上高」フィールドの総合計を取得するサンプル例。

=GETPIVOTDATA(“売上高”, A3)

ピボットテーブル内の「売上高」フィールドの総合計を取得する。

■条件を指定した例

「電子機器」かつ「東京」地域における売上高を取得する例

=GETPIVOTDATA(“合計 / 売上高”, $A$3, “商品カテゴリ”, “電子機器”, “地域”, “東京”)

「電子機器」かつ「東京」地域における売上高を取得する例

■複数条件の例

フィルターに「年」を指定して2024年を選択

フィルターに「年」を指定して2024年を選択

「2024年」「大阪」「電子機器」の数量を取得する例

=GETPIVOTDATA(“合計 / 数量”, $A$3, “商品カテゴリ”, “電子機器”, “地域”, “大阪”)

「2024年」「大阪」「電子機器」の数量を取得する例

GETPIVOTDATA関数を活用するメリット

GETPIVOTDATA関数を使うことで、ピボットテーブルの価値を引き出すことができる。以下に主なメリットを紹介する。

■動的参照できる

ピボットテーブルが更新されても、関数はデータ項目名を基に自動で値を取得するため、手動で修正する必要がない。

■エラー耐性が高い

通常のセル参照はピボット構成が変わると壊れるが、GETPIVOTDATAは構造の変更に強く、レイアウト変更にも柔軟に対応できる。

■正確性が高い

データフィールド名と条件で取得するため、対象の値を確実に取得でき、ヒューマンエラーを減らすことができる。

GETPIVOTDATA関数を活用する際の注意点

便利なGETPIVOTDATA関数だが、使い方を誤るとエラーになるケースも多い。以下のポイントに注意が必要である。

■フィールド名を正確に記述すること

フィールド名やアイテム名は、ピボットテーブル上で表示されている文字と完全に一致させる必要がある。スペースや記号の違いにも注意すべきだ。

■データが存在すること

指定した条件に該当するデータが存在しない場合、#REF!エラーが表示される。データの有無を確認しておくことが重要だ。

■スペースに気をつけること

“東京”と”東京 “(スペース付き)では異なる結果になる可能性がある。

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