
創刊以来、徹底的なモノ・サービスの比較や検証を行ってきたライフスタイル誌『DIME』。
毎月さまざまなジャンルでお届けする企画「お買い物ナビ」では、最近よく聞く「完全栄養食」をピックアップ!
世間でもそれっぽい食品をよく目にしますが、そもそも完全栄養食って何なん? そしてホント~に「完全」なの? 「食」ってからには、お味はいかほど? 以上、心を込めて調べました。
朝食やランチがわりにサクッと食べられるもの、がっつりメニュー、ドリンクなど、ジャンル毎にまとめています。
教えてくれた人

管理栄養士 岡田明子さん
一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)代表理事。管理栄養士として活動する傍ら、「食べてキレイに痩せる」独自のダイエットメソッドを確立。同志社女子大学で管理栄養士を専攻後、施設や病院での経験を経て独立。現在までにのべ1万人の食事サポート実績をもち、レシピ監修、商品開発、講演・執筆、メディア出演など多方面で活躍中で。2020年にはウェルネスライフコーチ協会を立ち上げ、「在宅で働き続けたい女性」を支援する活動を展開ダイエットや妊活、健康関連レシピの提案、商品開発のほか、講演、執筆活動など幅広く活躍する。
教わった人

ライター・コラムニスト カーツさとうさん
グルメを中心に、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。友人との会話も健康と病気の話題ばかりの還暦越え世代。1日2回は料理をするが、酒肴ばかりで、本気で今、健康な食を熟考中。
完全栄養食のウソ・ホント
1日に必要な30種類以上の栄養素が摂れる
【ホント】
厚生労働省が『日本人の食事摂取基準』として定めた1日に必要な33の栄養素の値がある。1日3食として、その値の3分の1を含んだバランスのいい食品が世間でいうところの完全栄養食。ただ、薬機法などの関係もあり、明確な定義がないのが実情。基準は基準で男女や年齢など個人差もある。とはいえ、33の栄養素は間違いなく摂取できます!

『おにもち』の栄養成分表示。おにもちは2個が一食分なので、2×3食の6個で『日本人の食事摂取基準』の栄養素となる。
ところで……
どのようにして栄養バランスをととのえているの?
33の栄養素を一食にバランスよく含ませる基本となる方法は、多くの栄養素を含む食材を何種も組み合わせる手法。ただ、それだけで足りない場合、いわゆるサプリ的な栄養素を添加して栄養素を補っている商品もあり。
完全栄養食=ダイエットにもイイ?
【ホント】
『日本人の食事摂取基準』には栄養素以外にエネルギー値……いわゆるカロリー値もあり、完全栄養食の多くが、その3分の1を含む。つまり太りもしなきゃ、痩せもしない、カロリー的にも健康なバランス。ただカロリー抑えめ商品も一部存在なり。
完全栄養食ってまずいんでしょう?
【ウソ】
完全栄養食という四角四面の漢字5文字連続名称からして、「味は二の次」なイメージもあるだろう。だが、特に食事系は、いわれなければ、そんな漢字5文字を微塵も感じさせない味わい。ただ野菜多めな商品は、野菜嫌いの偏食家に辛いのは一般食も同じこと。

完全栄養食のメリット・デメリット
