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最大の敵は夏の暑さ!?転職希望者の6割以上がペースの低下を実感する「夏バテ転職」の実態

2025.08.20

近年の猛暑は、日常の業務に影響を与えるレベルだ。レバレジーズが運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス『ハタラクティブ』は、夏に転職活動を検討、もしくは実際にした経験がある20歳から50歳代の正社員男女445名を対象に、夏の猛暑がキャリアに与える影響についての調査を実施して結果を発表した。それによれば6割以上の人が「猛暑で転職活動のペースが低下する」と回答しているという。

夏の暑さ対策の第1位は「こまめな水分・塩分補給の徹底」

夏の暑さ対策の実施の有無については、回答者の約7割が「実施している」(69.4%)と回答。具体的に実践している暑さ対策では、1位「こまめな水分補給や塩分補給の徹底」(70.3%)や「就寝時のエアコン活用や冷房の効いた場所(自宅外含む)で涼む」(46.7%)などが挙がった。

暑さ対策の具体的な内容では、全体でもっとも多かったのは「こまめな水分・塩分補給の徹底」だが、20代の回答率はほかの年代より約20pt低かった。20代では「移動時の暑さを避ける」が他年代より約20pt高い結果になった。そこには、テレワークやフレックス制度などの働き方の工夫や若者を中心に広がる電動キックボードの活用を通じた移動時間の短縮など、暑さに晒される状況自体を回避しようとする20代の合理的な姿勢が見えたという。

6割以上が猛暑で転職活動のペースや活動量が下がると回答

「猛暑によって転職活動の行動量やペースは低下すると感じるか」という質問では、「非常に低下する」(24.0%)と「やや低下する」(40.7%)を合わせた6割以上が「低下する」(64.7%)と答えた。転職活動の行動量やペース低下の理由については、「スーツなどフォーマルな格好での外出が苦痛」(1位:59.7%)や「面接や企業訪問などの外出が億劫」(2位:48.3%)」など外出に伴う物理的な負担が上位だった。2位とわずか0.4pt差の第3位には「暑さで気力や体力が削がれ、モチベーションが上がらない」(47.9%)」という精神的な要因がランクインしており、猛暑が身体的な負担だけでなく、転職活動への意欲そのものにも同等の影響を与えているようだ。

約5人にひとりが猛暑を避けて転職活動の時期を調整

転職活動のパフォーマンスが下がる具体的な時期については、「夏」と回答した人が突出しており、ほかの季節を30pt以上も差があった。夏の転職活動では具体的にどのような行動が「億劫になる」のかという質問では、「企業との面接日程調整」(1位:34.2%)、「企業への応募」(2位:29.9%)という結果だった。転職活動の入り口にあたる初期アクションほど、夏の暑さでは後回しにされやすい特徴的な傾向が見えたという。

夏の猛暑を避けて転職活動の時期を調整することについては、「すでに調整した経験がある人」(12.8%)、「今後の調整を検討している人」(26.5%)、「過去に調整すればよかったと後悔している人(10.8%)」を合わせると半数以上が時期の調整を意識していたようだ。「今後、調整を検討している」人では、約5人にひとりという高い割合になった。場所を選ばず転職活動ができるオンライン面接が主流になってきているが、まだ多くの人が夏を避けたいと考えている背景には、近年の記録的な猛暑が転職活動への意欲を削ぐほど大きな影響を与えていることが考えられる。

求職者の約7割が猛暑は職種や働き方の選択に影響すると実感

夏の転職活動について「猛暑が応募する職種や業種・働き方の選択に影響したことがあるか」という質問では、約7割が「影響したことがある」(68.2%)と回答。その影響は単なる意識に留まらず、実際に約3割が「夏の暑い時期に転職活動を行うにあたり、実際に職種や業種を変更した経験がある」(27.6%)と回答するほど具体的なキャリア選択にまでおよんでいるという。応募を躊躇する対象としては「屋外業務」が最多だが、「暑さ対策が不十分だと感じる企業」(26.3%)が約3割もいることも注目したほうがいいポイントだ。夏の厳しい暑さが心身のパフォーマンスに影響することを踏まえて、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境であるかを企業選びの新たな軸としている人が一定数いることが浮き彫りになったという。

今回の調査を行った『ハタラクティブ』の本田こむぎ氏は、「今回の調査で6割以上の人が「猛暑で転職活動のペースが低下する」と回答しました。その要因は「スーツでの外出が苦痛」といった物理的な負担だけではありません。見過ごすことができないのが「気力や体力が削がれモチベーションが上がらない」という精神的な消耗です。こうした背景から夏場には、「面接日程の調整」や「企業への応募」など活動初期の段階で躊躇する傾向が見られ、実際に約5人にひとりが「夏を避けて転職時期を調整する」と回答しています。暑さはキャリア選択にも影響を与えており、約7割が「猛暑が職種や働き方の選択に影響した」と回答しており、実際に職種や業種を変更した人も3割近くにのぼりました。

夏の猛暑はもはや単なる季節的な不快感ではなく、転職活動の「気力」を奪い、行動様式を変化させ、ひいては「次の職場に求める基準」そのものを変容させる極めて重要な要因であると言えます。これらの結果は、企業が夏の採用活動を進める上で無視できない変化が起きていることを示唆しています。求職者のモチベーションが低下し、活動量そのものが減少する夏という季節の特性を今後は前提として捉える必要があるのかもしれません。企業側もクールビズの推奨やオンライン面接の積極的な活用、柔軟な日程調整など夏の採用活動における工夫を通じて、より快適で効果的な選考体験の提供が求められそうです」とコメントしている。

『ハタラクティブ』の2023年・2024年の7月から9月の調査では、熱帯夜の新規登録者数が非熱帯夜と比較して1割程度少ないという結果が出ており、「夏バテ転職」とも言える状況があるという。転職を考える時に、猛暑を前提にした職場選びも今後は重要になってきそうだ。

本田こむぎ氏・プロフィール
『ハタラクティブ』中途採用事業本部ハタラクティブ事業部事業部長。慶應義塾大学を卒業後、2020年レバレジーズへ新卒入社。新卒より『ハタラクティブ』にてキャリアアドバイザーとして活躍したのち新規チームの立ち上げに従事。2024年よりグループマネージャーに就任後、2025年度より事業部責任者を務めている。

調査概要

調査対象:夏に転職活動を検討、もしくは実際にした経験がある20~50代歳の正社員の男女
調査年月:2025年7月8日~2025年7月10日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:445名
調査主体:レバレジーズ
実査委託先:GMOリサーチ&AI

https://hataractive.jp

構成/KUMU

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