
モリサワは2025–2026年新書体として、第1弾ラインナップを2025年10月、第2弾を2026年初頭にリリース予定であることを発表した。
2025–2026年新書体について
2025年10月に予定している新書体第1弾では、長年愛されてきた書体を中心に拡充。これまで「TypeBank PASSPORT」から提供されてきた個性豊かなタイプバンクフォントがフォントサブスクリプションサービス「Morisawa Fonts」で使用できるようになる。そして昨年に続き、写研書体のOpenTypeフォント開発プロジェクトによる「写研クラシックス」も合わせ、合計85ファミリーが提供される。
新書体第1弾の提供開始日、および2026年初頭に提供予定の新書体第2弾ラインナップなどの詳細は、順次アナウンスされる。
<新書体ティザーサイトを公開>
新書体第1弾ラインナップが一覧できる一行見本PDFなどを公開しているほか、9月17日からは、デザインのヒントとして、新書体を使ったグラフィック作例も毎週更新される予定だ。
https://new.morisawafonts.com/2025-2026/
新書体第1弾の概要
新たにMorisawa Fontsへ搭載するタイプバンクフォントは、70ファミリー。 明るくおおらかなイメージでデザインされたかなとスッキリと整理されたエレメントを持つ漢字で構成された「TB明朝」、これまでMorisawa Fontsではお取り扱いのなかった「TBカリグラゴシック」のE、Uのウエイトをはじめ、「TBデジタル丸ゴシック」の漢字にレトロなあたたかみを演出するシネマ仮名を組み合わせた「TBシネマ丸ゴシック」、毛筆の自由な動きを原点として趣のある表情の「フローレン」、軽やかなペン字風の「日立つれづれぐさ」などが加わり、デザインの幅を広げてくれるはずだ。

※掲載書体は一部です。
また、「写研クラシックス」として、新たな写研フォント15ファミリーも提供される。
写研クラシックスは、写研から提供を受けたアウトラインデータをもとに、不足文字の追加や文字セットなどの仕様を整理したフォントだ。極太の縦画と細い横画が対照的な力強い印象の「大蘭明朝(おおらんみんちょう)」、シンプルで直線的なゴシック体に白いシャドウをあしらった「イダシェ」、横画が縦画よりも太いファンテール体をもとに、モダンスタイルの要素を取り入れた「ファン蘭」、肉付きのよいしっかりとした書風が特徴の「田行書(でんぎょうしょ)」などを含む多彩なラインアップとなっている。
また、写植書体としてはリリースされていない完全新規公開の書体として、おおらかで柔らかな手書き風のデザイン書体「アキフリー」も登場する。
◎「写研クラシックス」の詳細についてはこちらから
https://www.morisawa.co.jp/about/news/10088

※掲載書体は一部です。
■対象サービス
Morisawa Fontsの以下プラン ※1
・スタンダードプラン(学生・教職員向け特別価格を含む)
・Select8/24 ※2
・業界別プラン(教育機関/公共団体/エンタープライズ)
・Webフォント ※3
※1 MORISAWA PASSPORTへの新書体提供は終了。新書体の利用に際して、同社ではMorisawa Fontsへの移行を推奨している。詳細は以下のサイトを参照。
MORISAWA PASSPORT https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/migration/
MORISAWA PASSPORT アカデミック版 https://morisawafonts.com/plans/standard/nt-support-program-academic/
教育機関向け/公共団体向けMORISAWA PASSPORT https://mf-migration.morisawa.co.jp/hc/ja/articles/360020539372-%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%A7MORISAWA-PASSPORT%E3%81%8C%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%8B#h_01J5Z9YNHNAYJ1WAHRW1F4DYP9
※2 「Select8」プランでは、第1弾ラインナップにおける全ての写研フォント、および一部のタイプバンクフォントは提供対象外。
※3 Webフォントサービス「TypeSquare」には、2025–2026年新書体は提供されない。 https://www.morisawa.co.jp/about/news/16213
■提供時期
2025年10月より順次
構成/清水眞希