返信不要に対してリアクションは必要ない?
以上、返信不要を添えてメールを送るケースについて解説してきた。それでは、返信不要が添えられたメールを受け取った場合、リアクションは必要ないのだろうか?
結論から言うと、基本的に返信しなくても問題はない。とはいえ、上司や取引先の場合は、本当に返信しなくてもよいか不安な部分もあるだろう。その場合は、簡潔な文章で返信するのもひとつだ。
たとえば、「共有いただき、ありがとうございます。内容を確認いたしました」と返すことで、相手に感謝と安心を与えることができ、信頼度がアップすることもある。
また、返信文は、あまり仰々しくならないように、シンプルにまとめるのが無難だろう。
LINEやビジネスチャットなどのツールでは、絵文字やリアクション機能などで「返信」するのも手だ。ただ、本当に使っても問題はないか、相手との関係性を十分考慮して、慎重に使いたい。
まとめ
「返信不要」は、メール文の最後に添えることによって、相手の多忙な状況に配慮し、メール返信の労力を省こうという気遣いを伝えることができる。しかし、その言葉だけでは、とくに目上の人に送る際は、不快に思われる可能性がある。そのため、敬語表現やクッション言葉を適切に使った言い換え表現の活用が有効だ。
また、自分に送られたメールが返信不要だった場合は、状況によるが、シンプルな文章で返信しておくと安心だ。
返信不要は使い方次第では、相手に好印象を与える武器になり得る。丁寧な言い換え表現をマスターして、積極的に活用してほしい。
文/木戸史(きどふみ)
立命館大学文学部卒業後、営業、事務職、編集アシスタントなどを経て、社会保険労務士事務所で社労士として勤務。現在はライターとして活動しており、社労士として多くの中小企業に携わった経験を生かし、ビジネスマンに役立つ法律知識をできるだけわかりやすく発信している。