小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

Excelの文字や数値が見やすくなる「ダークモード」の設定方法

2025.08.07

Excelのダークモードは、目の疲れを軽減し、集中力アップやバッテリー節約にも効果的。設定方法や利用時の注意点、見やすくするカスタム方法を紹介し、快適な作業環境づくりをサポートします。

Excelを長時間使うと目が疲れたり、集中力が続かなかったりすることがある。そんな悩みを解決するのが「ダークモード」だ。画面が暗くなり目に優しいだけでなく、バッテリーの節約にもつながる。

この記事では、WindowsとMacでのダークモード設定方法をわかりやすく紹介。さらに、使うときの注意点や見やすくするコツも解説するので、快適な作業環境づくりに役立ててほしい。

Excel(エクセル)でダークモードにするメリット

Excelを日常的に使用していると、「目が疲れる」「集中力が続かない」といった悩みを抱えるユーザーも多い。こうした問題を軽減する手段として、ダークモードは有効である。以下に、その代表的なメリットを3つ紹介する。

■目の疲れを軽減できる

明るい白背景の画面を長時間見続けると、目に大きな負担がかかる。特に、室内の照明が暗い環境では、画面の光がより強く感じられ、眼精疲労を引き起こしやすい。

例えば、夜間に残業でExcelの帳票を作成していると、次第に目がかすんでくるという経験は少なくない。ダークモードを使えば、画面の明るさが抑えられ、視覚への刺激が軽減されるため、快適な作業が持続しやすくなる。

■バッテリーの消費を抑えられる

外出先でノートパソコンを使って作業する場合、気になるのがバッテリーの持ちである。ダークモードは黒を基調とする配色であり、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載した端末では、発光量が少なく済むため電力消費を抑えられる傾向にある。

例えば、新幹線やカフェでExcelのプレゼン資料を修正している最中、バッテリー残量を気にせずに作業を続けられるのは大きな利点である。

■集中しやすい作業環境になる

ダークモードに切り替えることで、画面全体が暗くなり、文字や数値といった作業対象が視覚的に浮き上がって見える。その結果、周囲の装飾や余計な情報が目に入りにくくなり、自然と集中力が高まる。

例えば、大量の売上データを関数で処理したり、VLOOKUPでデータを紐付けたりする場面では、背景が暗い方が情報に集中しやすく、作業効率も向上する。

Excel(エクセル)をダークモードに設定する方法

Excelをダークモードに設定する方法は、使用しているOSやExcelのバージョンによって多少異なるが、基本的には「Officeのテーマ」を変更することで設定できる。ここでは、Windows版・Mac版それぞれの手順を紹介する。

■Windowsでの設定方法

  1. Excelを起動し、画面左上の「ファイル」タブをクリックする。
  2. 表示されたメニューの下部にある「オプション」を選択する。
  3. 「Excelのオプション」画面が開いたら、左側メニューの「全般」を選ぶ。
  1. 画面右側の「Microsoft Officeのユーザー設定」セクションにある「Officeテーマ」から、「黒」または「濃い灰色」を選択する。
  1. 「OK」をクリックして設定を保存すれば、Excelがダークモードに切り替わる。

「黒」は最も暗いテーマであり、背景がほぼ黒になる。一方「濃い灰色」は柔らかめの暗色で、好みに応じて選択できる。

■Macでの設定方法

Macでは、Excel単体でダークモードを切り替えることはできず、macOS全体の外観設定に従う仕様となっている。以下の手順で設定を変更する。

  1. メニューバーから「Appleメニュー」を開き、「システム設定(またはシステム環境設定)」を選択する。
  2. サイドメニューの「外観」をクリックする。
  3. 表示モードの中から「ライト」「ダーク」「自動」のいずれかを選ぶ。
  4. 「ダーク」を選択すれば、Excelを含む対応アプリが自動でダークモードに切り替わる。

「自動」に設定した場合、昼はライト、夜はダークに自動的に切り替わる。

ダークモード利用時の注意点とおすすめ設定

ダークモードは視認性の向上や疲労軽減に効果的であるが、使い方によってはかえって見づらさを招く場合もある。ここでは、ダークモード利用時に注意すべき点と、それを補うためのカスタム設定について解説する。

■セルやグラフの色が見えにくくなることがある

ダークモードでは背景が黒や濃いグレーになるため、セルの背景色や文字色、グラフ・図形に使用した色が暗い背景に埋もれてしまうことがある。

例えば、白背景で作成されたExcelファイルをダークモードで開いた際、黄色や淡いグレーで塗ったセルがほとんど見えなくなる場合がある。また、グラフの文字や線が細い場合、暗い色では認識しづらくなることもある。

このような場合は、必要に応じてセルの色を明るめに変更するか、グラフの配色を見直すことが望ましい。

■印刷プレビューやPDF出力時の見え方に注意

ダークモードは画面表示上のテーマであり、印刷やPDF出力の際には反映されない。

例えば、画面上では暗い背景に白い文字が表示されていても、印刷プレビューやPDFに変換すると、背景が白く戻り、文字が白のままだと何も見えなくなるというケースがある。

印刷や共有を前提とする資料の場合は、ダークモードの状態で配色を変更しないよう注意するか、作業時だけダークモードを利用し、出力前に元のテーマへ戻すといった対応が必要である。

■視認性を上げるおすすめカスタム設定

ダークモードを快適に使うためには、いくつかのカスタマイズを行うのが有効である。

例えば、セルの文字色は白や明るい色を選び、背景とのコントラストを確保する。加えて、条件付き書式や太字・色分けなどを積極的に活用することで、視認性の高いシート作成が可能となる。

また、グラフの軸や凡例の色も意識して調整し、背景に溶け込まないようにすることが推奨される。特にプレゼン資料や社内報告書では、表示環境を問わず見やすくする工夫が重要である。

まとめ

Excelのダークモードは、画面の明るさを抑え目の負担を軽減できるため、長時間作業に適した機能である。特に暗い環境や夜間の作業で効果を実感しやすく、バッテリー消費の節約にもつながるため、外出先での利用にも向いている。

ダークモードのメリット

  • 目の疲れを軽くできる
  • バッテリーの消費を抑えられる
  • 集中しやすい環境を作れる

ダークモードの注意点

  • セルやグラフの色が見えづらくなることがある
  • 印刷やPDFにすると画面の見え方と違う場合がある
  • 文字色やグラフの色を調整して、見やすくカスタムするのがおすすめ

これらのポイントを踏まえて適切に設定すれば、快適で効率的な作業環境が実現できる。ぜひダークモードを活用し、Excel作業の質を向上させてほしい。

構成/編集部

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年7月16日(水) 発売

DIME最新号は、誕生45周年のガンプラを大特集!歴史を振り返り、ガンプラが今後どのように進化していくのかを総力取材。プラモデル制作に役立つ〝赤い〟USBリューターの特別付録付き!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。