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ExcelのRANDARRAY関数を使って抽選などで役に立つランダムな数を生成する方法

2025.08.14

RANDARRAY関数はランダムな数値の「配列」を返す関数である。複数の乱数を一度に作成して表に挿入したい場合などに便利な関数だ。

ExcelのRANDARRAY関数の使い方が分からない、という方もいるのではないだろうか。RANDARRAY関数は乱数を複数まとめて生成できる便利な関数である。

本記事ではRANDARRAY関数の使い方について解説する。RANDARRAY関数の書式や、RANDARRAY関数を使う際の注意点についてまとめた。

RANDARRAY関数とは?

RANDARRAY関数とは、ランダムな数値の「配列」を返す関数である。配列の長さ(行と列)を指定することで、その配列の長さ分の乱数を生成してくれる。

RANDARRAY関数は、一度に複数の乱数を生成したいときに便利な関数だ。たとえば、架空の売上データを作成して、システムのテストを行いたいときなどに使える。テストデータを素早く生成したいプログラマなどにとって特に便利な関数と言える。

■RANDARRAY関数の書式

RANDARRAY関数の書式は次のとおり。

  • =RANDARRAY([行],[列],[最小],[最大値],[乱数の種類])

1つ目の引数に行、2つ目に列を指定する。たとえば、「3」「2」と指定すれば、3*2の配列を返してくれるということだ。

3つ目の引数には乱数の最小値、4つ目には最大値を指定する。たとえば「1」「2」と指定すれば、「1〜2」までの乱数を返してくれる。

5つ目の引数には、乱数の種類を指定する。5つ目にTRUEを指定すると、整数の乱数を返してくれるようになる。

■RAND関数との違い

RAND関数とRANDARRAY関数は異なる関数である。RAND関数は、単に1つの乱数を生成する関数だ。RANDARRAY関数は複数の乱数を同時に生成できる。

以下のように「=RAND()」と入力して実行する。

RAND関数を使用

すると、以下のようにひとつの乱数を生成できる。乱数がひとつあれば十分という場合は、RAND関数を使うことをおすすめする。

RAND関数の結果

関連記事:公正な抽選にも使えるExcelの「ランダム関数」とは?乱数を作成してランク付けする応用テクニック

RANDARRAY関数の使用例

RANDARRAY関数の使用例について解説する。次の3つのやり方についてみていこう。

  1. 実数の乱数配列を作成する
  2. 実数の乱数配列を作成する(最小値と最大値を指定)
  3. 整数の乱数配列を作成する(最小値と最大値を指定)

■1.実数の乱数配列を作成する

まず、実数の乱数配列を単に作成する方法を解説する。実数の乱数配列を作成するだけなら、1つ目の引数と2つ目の引数を指定するだけで良い。

以下は「=RANDARRAY(3,2)」と入力している。こうすることで、3*2の乱数配列を生成できる。

3つ目と4つ目の引数は指定しない。3つ目と4つ目を指定しない場合、0〜1の乱数を生成することになる。

実数の乱数配列を作成

実行すると、3*2の乱数配列が生成できていることが分かる。3つ目と4つ目の引数を指定していないので、0〜1の乱数を生成している。

実数の乱数配列を作成した結果

■2.最小値と最大値を指定する

続いて、最大値と最小値を指定し、0〜1以外の範囲の乱数を生成できるようにしよう。

以下では「=RANDARRAY(3,2,1,2)」としている。3つ目の引数に「1」、4つ目の引数に「2」を指定することで、1〜2までの乱数を生成するようにしている。

最小値と最大値を指定

実行すると、1〜2までの乱数配列が生成できていることが分かる。

最小値と最大値を指定した結果

■3.整数の乱数配列を作成する

今度は、整数の乱数配列を作成してみよう。

以下では「=RANDARRAY(3,2,1,10,TRUE)」としている。5つ目の引数に「TRUE」を指定することによって、乱数がすべて整数になる。

整数の乱数配列を作成

実行すると、整数の乱数配列が出力されていることが分かる。

整数の乱数配列を作成した結果

RANDARRAY関数の注意点

RANDARRAY関数を使う場合の注意点は次のとおり。

  1. 古いバージョンのExcelでは使えない
  2. 最小値は最大値よりも小さくする必要がある
  3. シートを更新すると数値が変わってしまう

ひとつひとつの注意点について詳しくみていこう。

■1.古いバージョンのExcelでは使えない

RANDARRAY関数はExcel 365, Excel 2021以降のExcelでしか使えない。古いバージョンのExcelでは使うことができないので注意が必要だ。

RANDARRAY関数を使いたいなら、最新のExcelを購入することをおすすめする。

■2.最小値は最大値よりも小さくする必要がある

RANDARRAY関数の3つ目の引数には最小値、4つ目の引数には最大値を入力する。最小値は最大値よりも小さくしないといけない。

最小値が最大値よりも大きいと、以下のエラーが発生してしまう。

#VALUEエラーが発生した場合は、最小値と最大値に問題がないか確認してみよう。

#VALUEエラー

■3.シートを更新すると数値が変わってしまう

RANDARRAY関数は実行される度に、異なる関数配列を生成する。シートを更新すると、関数が実行し直されるため、数値が変わってしまう点には注意が必要だ。

更新前の乱数配列を保持したい場合は、他の場所にコピーしておくことをおすすめする。

まとめ

本記事ではRANDARRAY関数の使い方について解説した。最後に、RANDARRAY関数の使用方法についておさらいしよう。

  1. 実数の乱数配列を作成する
    1. 例:=RANDARRAY(3,2)
  2. 実数の乱数配列を作成する(最小値と最大値を指定)
    1. 例:=RANDARRAY(3,2,1,2)
  3. 整数の乱数配列を作成する(最小値と最大値を指定)
    1. 例:=RANDARRAY(3,2,1,10,TRUE)

RANDARRAY関数はRAND関数と違って、複数の乱数をまとめて生成できる点が特徴だ。テストデータを作成したい場合など、複数の乱数が必要な場合に便利な関数である。

構成/編集部

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