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雑談がなくなった職場が増加!?テレワーク後のコミュニケーション不足が招く深刻な問題

2025.07.29

働き方改革や感染症対策を背景にテレワークが急速に普及したが、オフィス勤務にあった何気ない雑談や相談、相手の表情や仕草から感じ取る空気感などが失われて、職場のコミュニケーションに課題が生まれているという。

厳選した業者を紹介する法人携帯マッチングサイト『一括.jp』は、会員150名を対象にテレワーク導入後のコミュニケーションの頻度や利用ツール、現場で社員が感じるリアルな悩みや課題について、アンケート調査を実施して結果を発表した。 テレワークやオフィス勤務での職場の環境改善を検討している企業にとって参考になりそうだ。

テレワーク導入後の同僚や上司とのコミュニケーション量は変化なし?

テレワークを導入した後の同僚や上司とのコミュニケーション量について質問すると、もっとも多かったのは「コミュニケーション量はあまり変わらない」と回答した人で全体の46.7%だった。テレワーク導入後も多くの人は、コミュニケーション量に大きな変化はないと感じているようだ。一方で「やや減った」と「大幅に減った」を合わせると15.3%で、テレワークでコミュニケーション量が減少したと感じている層も一定数存在した。「やや増えた」と「大幅に増えた」と回答した増加傾向の人は13.3%で、テレワークがコミュニケーションの活発化につながったケースは限定的といえるだろう。

テレワークで増えたと感じるコミュニケーション手段はチャットツールがトップ

*設問は複数選択式で選択肢は2つまでに制限。これによりテレワークで増えたと感じるコミュニケーション手段をより明確に把握できるようにした。

コミュケーション量が「大幅に増えた/やや増えた」と回答した人を対象に複数回答可で、テレワークで増えたと感じるコミュニケーション手段について質問すると、もっとも多かった回答は「チャットツール(『Slack』、『Chatwork』など)」で、全体の65.0%だった。2位の「オンライン会議(『Zoom』、『Teams』など)」が60.0%だった。チャットツールは、ちょっとした相談や業務連絡など対面の代替手段として、日常的に活用されるケースが増えているという。「電話・音声通話」を選んだ人は5.0%にとどまり、メールやSMS、『LINE』などの個人用ツールを挙げた人はいなかったという。このデータからテレワークの導入では、デジタルコミュニケーションの即時性や双方向性が重視されていることが読み取れたという。

テレワーク導入後のコミュニケーションの課題は意思疎通の難しさ

*設問は複数選択式で選択肢は2つまでに制限。これによりテレワークによって起きているコミュニケーションにおける課題や悩みをより明確に把握できるようにした。

「テレワークを行っていない」以外の回答をした人を対象に、テレワーク導入後のコミュニケーションの課題を感じるか質問すると、最多は「あまり感じていない」で全体の40.7%だった。約4割がテレワーク導入後もコミュニケーション面で大きな課題は感じていないという。課題を感じている人は、「やや感じている」(35.4%)と「非常に感じている」(13.3%)を合わせると約半数という結果になった。「全く感じていない」(6.2%)や「むしろ良くなったと感じている」(4.4%)と回答した人は少数だった。

「非常に感じている」と「やや感じている」と答えた人を対象に複数回答可で、テレワークで発生しているコミュニケーションの課題や悩みについて質問すると、もっとも多かったのは「対面に比べ意思疎通が難しい(伝わりにくい)」で全体の52.7%だった。テレワークでコミュニケーションの伝達面に課題を感じている人は、半数以上もいたようだ。2位の「雑談や気軽な会話が減って寂しい」は47.3%で、業務以外のカジュアルなやりとりが減少したことへ寂しさを感じている人も多いようだ。「孤独感・疎外感が増した」と回答した人も29.1%で、テレワークによる心理的な影響を感じる人が約3割もいることがわかった。「情報共有が十分でないと感じる」(16.4%)や「メッセージや通知が多すぎて負担」(9.1%)といった回答もあり、情報伝達や業務負担に関する悩みもテレワーク導入後の課題といえるだろう。

テレワークの普及は、「コミュニケーションの難しさ」、「雑談の不足」、「社員の孤立感」などの新しい課題を生み出したが、放置すれば生産性の低下やチームの結束力の弱まりなど深刻な影響が出る可能性もある。テレワーク普及後の職場環境では、社員同士が自然に交流できる仕組みを意識的に整える必要があると思われるが、具体的にはオンラインで自由に雑談できるスペースを設けたり、日々の簡単な近況報告を習慣化したり、趣味や関心事を共有できるサークル活動を促進するなど業務と直接関係ない交流機会を増やす施策が効果的だという。

社員が心理的に安心して発言や相談ができる環境作りも重要で、匿名での意見箱設置や定期的なメンタルヘルスチェック、管理職向けの心理サポート研修などを用意することで心理的安全性が高まり、円滑なコミュニケーションを生むこともできるはずだ。テレワーク環境下でのコミュニケーションの再設計は、企業の競争力強化に直結する取り組むべき重要課題といえるだろう。

「テレワーク導入後のコミュニケーションについての調査」概要

調査日:2025年7月14日
調査対象地域:全国
調査方法:オンラインアンケート調査
調査対象・人数:会社員150人
調査機関:Freeasy

出典元:「業者探しを高速化 BtoBマッチングサイト 一括.jp」
https://emeao.jp/ikkatsu-column/recommend_mobilephonecompany/
https://emeao.jp/ikkatsu-column/rakuten/

構成/KUMU

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