テーブル機能の便利な活用例
テーブルは単に見やすくするための機能ではない。関数やグラフなどと組み合わせることで、データ管理がさらに効率化されるので、覚えておくと便利だ。
■関数との連携
![テーブルに変換したデータは、「テーブル名[列名]」という形式で関数に利用できる。](https://dime.jp/wp-content/uploads/2025/07/image-53.png)
テーブルに変換したデータは、「テーブル名[列名]」という形式で関数に利用できる。
例えば、「Sales_July」テーブルの「合計」列の合計を求めるには、
=SUM(Sales_July[合計])
のように記述できる。セル番地ではなく列名で管理できるため、関数の理解がしやすく、データの変更があっても反映されるため管理が容易だ。
■グラフと連動して更新される
テーブルを元にグラフを作成しておくと、行を追加した際にもグラフが自動で拡張され、変更したデータを常に反映できる。定期的に更新する資料では有効な機能だ。
まとめ
エクセルのテーブル機能は、表形式のデータを効率的かつ見やすく管理するために非常に有効である。フィルターや書式の自動適用、関数との連携、グラフの自動更新など、さまざまな便利機能を備えており、業務効率を大幅に向上できる。
初心者もまずは簡単な表からテーブル機能を試してみて、使い方をマスターしてほしい。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- テーブルとは
- 表をより効率的に扱うための機能で、書式やフィルターが自動設定される。
- 通常の表との違い
- セルの装飾だけの通常表と異なり、テーブルは拡張性・自動化機能を持つ。
- 主なメリット
- フィルターが自動付与
- デザインが整う
- 追加行・列も自動対応
- 数式が自動適用
- 列名で関数が書ける
- 変換手順
- データ範囲を選択(見出し含む)
- 「ホーム」→「テーブルとして書式設定」→スタイル選択
- 「先頭行を見出しとして使用」にチェック→OKで変換完了
- テーブル名の変更方法
- 「テーブル デザイン」タブ→テーブル名を任意で変更可能
- 注意点
- 他の書式と干渉する場合がある
- 機能が不要だと扱いづらい
- 印刷に影響が出る場合あり
- 解除方法
- 「テーブル デザイン」→「範囲に変換」で通常の表に戻せる(見た目は残る)
- 活用例
- 関数で列名を使える(例:=SUM(テーブル名[合計]))
- グラフも自動で更新されるため、定期的な資料作成に便利
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構成/編集部