
Metaは2025年7月15日、テキスト共有アプリ「Threads」のメッセージ機能を日本でも導入することを発表した。この機能は2025年7月初めに米国を含む多くの国でローンチされたもので、7月15日より日本でも順次利用できるようになる。
また、アプリ内のデザインも一部アップデートされ、トレンド中のトピックなどが黄色いハイライターで表示されるようになった。
メッセージ機能導入の背景
2023年7月のローンチから2年が経過して、プラットフォームとして成熟するに伴い、Threadsには活気あるコミュニティが次々と誕生。
2025年3月には月間アクティブ利用者数が3.5億を超え、Metaのプラットフォームの中でも、次なる主要アプリとして存在感を強めつつある。
Threadsを毎日使う利用者のうち、ThreadsとInstagramでフォローしているアカウントの大半が異なる人は全体の3分の1以上に達するという。それぞれのアプリの使い分けが進み、Threadsが独立したプラットフォームへと成長しつつあることがわかる。
そこで同社では、利用者が様々な視点を共有し、オープンな会話を楽しむために最適な場所として今後も成長していくことを目指して、Threadsのアプリ内でDM(ダイレクトメッセージ)を送ることができるメッセージ機能のローンチに至ったという。
また、デザイン的には興味深い視点や会話を視覚的に強調するため、黄色のハイライターをアプリのデザインに取り入れていく。
Threadsのメッセージ機能
利用者からの要望が最も多かった機能のひとつがメッセージ機能だ。同社では「コメントなどで生まれた会話をスムーズに継続し、他の利用者との関係を深めることができるよう、Threads単独のメッセージ機能を導入することにしました」と説明している。

メッセージ機能を使う際に多くの人が重視するのは安全性だ。そこでまずは、DMを使えるのは18歳以上の利用者に限定。Threadsで自分をフォローしている人、あるいはInstagramの相互フォロワーとのみ、メッセージのやりとりができるようにする。
また、Metaの強固なプライバシー規定やアカウント保護、安全のためのインフラによって、安心安全に利用できるような設計を採用。
この点に関して同社は、「これからメッセージ機能を拡充していく際にも、安全であることを最優先に、ポジティブなやりとりが生まれる場所を作っていきたいと考えています」と話す。
■今後予定されている主なアップデート
<メッセージコントロール>
ThreadsやInstagramで自分をフォローしてない人を含め、DMを送ることができる相手を設定。メッセージリクエストだけが分類されるフォルダも追加
<グループメッセージ>
複数の相手と一緒に会話を楽しむ
<受信箱フィルター>
必要なメッセージを素早く見つけてスムーズに返信できるよう、受信箱にあるDMをフィルターで検索
■ハイライターで様々な視点を強調
興味深い会話につながるユニークな視点は、マークアップ機能(投稿を引用するときハイライターで文字などを強調することができる)から着想した黄色いハイライターを使って強調する。
まずは、利用者にとってコンテンツを発見する場所であるフィードなどで、トレンド中のトピックがハイライターで表示されるようになるが、今後も同様のデザインを目にする場所が増える予定だ。

同社では、今回の発表に際して「Metaでは、今後もThreadsで利用者やクリエイターが多様で新鮮な視点をシェアし、会話を楽しみながらコミュニティを育むことができるよう、フィードバックをもとに機能を拡充していきます」とコメントしている。
関連情報
https://about.meta.com/ja/
構成/清水眞希