
最近はCMや広告などでもよく見るようになったリカバリーウエア。疲労回復を促す効果が期待でき、各社からリリースされている。が、種類が多く何を選ぶべきかわからない人も多いハズ。そこで編集部が実際に着て、その実力を検証してみた!
教えてくれた人

早稲田大学
スポーツ科学学術院
西多昌規教授
日本睡眠学会総合専門医。著書に『眠っている間に体の中で何が起こっているのか』(草思社)などがある。
睡眠のプロがリカバリーウエアのよくある疑問に回答!
Q リカバリーウエアの定義とは?
A 「明確に定めたものはなく、広義的な意味で身体の疲労回復や睡眠の質を上げるための衣類を指します。もともとはスポーツ科学に基づき、疲労回復を狙ったマットレスに始まり、『ベネクス』や『テンシャル』などがウエア市場を牽引しました」(西多さん)


ライター・サトウ
Q リカバリーウエアを着ると疲れがとれるのはなぜ?
A 「基本的なメカニズムは、リカバリーウエアを着ることで入眠効果と睡眠の質を上げ、疲労回復を促すというもの。遠赤外線作用を持つ衣類のふく射熱によって末梢の毛細血管の循環を促し、深部体温を下げることで入眠しやすい状態を作ります。睡眠の質が改善する可能性があるとされています」(西多さん)


編集・イダ
Q 半袖と長袖、リカバリー効果が高いのはどっち?
A 「どちらが良いというのは科学的に証明されていないんです。ただ適温で寝ることが、質の高い睡眠には欠かせない要素なので、季節や体調に合わせて半袖と長袖を使い分けるのが最適解でしょう。春秋、夏、冬で分けるのが効果的です」(西多さん)

Q 製品説明によく書いてある一般医療機器って何?
A 「一般医療機器は、医療機器の中で副作用や不具合が生じた場合でも人体に与えるリスクが極めて低いと分類されるもの。一般医療機器の認証を受けたリカバリーウエアは『家庭用遠赤外線血行促進用衣』に該当します」(西多さん)

nishikawaの睡眠アプリgoomoを使って検証!

睡眠スコアの検証には、長年の知見を持つ『nishikawa』が開発したスマホアプリ『goomo』を使用。スマホを枕の横に置くだけで睡眠効率や中途覚醒などを分析し、睡眠スコアを100点満点で表示してくれる。飲酒を控えるなど、なるべく睡眠条件を統一しつつ、今回は個人差も考慮し相対評価の目安として活用した。
