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読み方は?「不倶戴天」の語源と言葉の意味

2025.08.03

今回は、「不倶戴天」の意味や語源を分かりやすく解説し、ビジネスシーンでの具体的な使い方も紹介する。 

職場でどうしても意見が合わない相手に、腹立たしい感情を抱くことは誰にでもあるだろう。そんなとき頭をよぎる言葉が「不倶戴天」である。今回は、「不倶戴天」の意味や語源を分かりやすく解説し、ビジネスシーンでの具体的な使い方も紹介する。 

不倶戴天とは

「不倶戴天」は、「ふぐたいてん」と読む。強烈な憎しみを感じる相手や、共存が到底不可能な相手を表す言葉だ。

■不倶戴天の意味

不倶戴天は、「この世に一緒に生きていられないほどの強い憎しみや敵意」を示す四字熟語である。つまり、「絶対に許せない敵」「相容れない関係性」を端的に表す際に使われる。

■不倶戴天の由来・語源

不倶戴天の語源は、中国の故事にある。元々は『礼記』という古典に記された言葉で、「共に同じ天の下に生きることができないほど、深い恨みや敵意」を表現したことに由来する。 

不倶戴天の使い方

不倶戴天という表現を日常やビジネスシーンでどう使えばよいのか。実際の例を挙げながら解説していく。

■一般的な不俱戴天の使い方

日常的には、小説や映画、ドラマなどのストーリーで強烈な敵対関係や深い恨みを描く場面でよく用いられる。たとえば、歴史ドラマにおいて敵同士の武将や一族間の争いを指す際に「両者は先祖代々の恨みによって不倶戴天の関係にあった」と表現することがある。

実際の出来事を伝えるニュースやコラムでも、「その政治家同士は政策を巡り不倶戴天の敵対関係となった」といったように、極めて強い敵対意識を伝える目的で使われることがある。

■ビジネスシーンにおける例文

一方、ビジネスの場面で「不倶戴天」を使う場合は、競合との非常に激しい競争状況を表現する際に適している。たとえば、市場シェアをめぐって長期間激しく競り合っている2社に対して「両社はこの業界における不倶戴天のライバルだ」という使い方ができる。

また、企業間だけでなく、社内の部署やプロジェクトチーム間で激しい対立がある際にも使用できる。たとえば、会社内で限られた予算やリソースをめぐって争っている2つのチームを表現するときに、「この二つの部署は予算獲得を巡り不倶戴天のライバル関係になっている」といった表現が可能だ。

「新規事業立ち上げを阻害しようとした社内派閥を不倶戴天の敵と捉え、経営陣への積極的な働きかけを行った。」

「当社とあの会社は長年業界トップを争い、不倶戴天の関係として知られている。」

「合併話が持ち上がったが、従業員同士が不倶戴天の敵意を抱いており、交渉は難航している。」

こうした例のように、不倶戴天という言葉は激しい競争心や強い対抗意識を端的に表すことができる。ただし、その表現の強さゆえに、使う状況や相手を慎重に見極める必要があるだろう。

まとめ

不倶戴天は強い言葉だが、うまく使えば相手との関係性を明確に表現できる。ビジネスでの競争相手の表現などに「不倶戴天」を取り入れて表現してみてはどうだろうか。

文/諏訪 光(すわ ひかる)

大手ネット系企業にて10数年に渡りプログラマーからプロダクトマネージャーまでを幅広く経験。新規事業から企業再生に至るまで様々な案件の開発に携わる。DX推進者や起業経験を経て現在は大手信託銀行でDX推進を行いながら、フリーランスの新規事業、DX、デジタルマーケティングのコンサルティングも行う。

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