スマホ選びで迷う「チップセット」の違い、気になりませんか? iPhoneやGoogle Pixelは自社開発チップでOSとの連携に優れています。一方、多くのAndroidスマホには「Snapdragon」や「MediaTek Dimensity」が搭載されています。これらのチップセットは型番ルールを理解すれば性能が一目瞭然。ハイエンドからエントリーまで、数字や「Gen」「+」「s」表記で賢く見分けられます。この記事でチップセットをマスターして、タイパを上げる賢いスマホ選びを実現しましょう。
目次
スマホを選ぶ時は「どのチップセットがいいの?」って一瞬フリーズしそうになりませんか?
スペック表にある「Snapdragon」とか「MediaTek」、「A○○ Bionic」とか、正直何が違うのか分かりにくいですよね。
でも、スマホの処理性能やゲームの快適さは、このチップセットが超重要。ここを理解していると、スマホ選びで失敗が減るし、何より「コスパがいい」1台を手に入れるチャンス。
そこで、スマホの心臓部、チップセットの見分け方から、性能と価格の関係まで、ぜんぶ解説します。これを読めば、もうスペック表に惑わされないこと請け合い。
次の機種変更で「マジそれ!」って思える選択ができるはず! 見逃し厳禁ですよ!
スマホに搭載されるチップセットの違い
早速、スマホに搭載されるチップセットの違いについて紹介していきましょう。
■iPhoneとGoogle Pixelは自社開発チップセットを搭載
スマホに積まれているチップセット、これってスマホの性能を左右する「脳みそ」みたいなものです。
でも、ちょっとイレギュラーな立ち位置の2大巨頭から先に紹介しておきますね。それが、みなさんご存知、AppleのiPhoneシリーズと、GoogleのPixelシリーズ向けのチップセットなのです。
iPhoneには「A○○ Bionic」や「A○○ Pro」と呼ばれる、Appleが自社で開発したチップセットが搭載されていますし、Pixelには「Google Tensor G○」という、Googleオリジナルのチップセットが入っているんです。
これらがどんな「頭脳」なのか、深掘りしていきます!

【参照】iPhone 16

【参照】Google Pixel 搭載の「Google Tensor」とは? 独自開発プロセッサで、スマホのAI体験が進化
どちらのメーカーも、チップセットだけでなく、OS(オペレーティングシステム)まで自社で開発しているのがポイントです。だからこそ、ハードウエアとソフトウエアを最適化したシステムが組めるのが強みなのです。
他社製品を単純に性能で比較するのはちょっと難しい面もありますが、OSや機能のアップデートがすごく早くて、しかも長い期間、アップデートが提供されるというメリットもあるんです。
これって、長く安心して使えるってことなので、すごくコスパがいいと言えますよね。
■Androidスマホのほとんどのモデルが搭載する「Snapdragon」と「MediaTek Dimensity」
iPhoneやGoogle Pixelに搭載されている、いわゆる「自社開発チップセット」はちょっと特別枠ですが、それ以外の多くのAndroidスマホには、主に2つのメーカーのチップセットが搭載されています。
それが、クアルコムの「Snapdragon(スナップドラゴン)」シリーズと、メディアテックの「MediaTek Dimensity(メディアテック ディメンシティ)」シリーズです。
それぞれのシリーズの中に、ハイスペックなモデルから、日常使いに十分なエントリークラスまで、色々なチップセットが用意されています。
もし、「このスマホ、どれくらいの性能なんだろう?」と気になった場合は、それぞれの型番をしっかりチェックするのが、賢いスマホ選びのポイントになります。
■3桁ナンバーから世代表記「Gen X」に変わったSnapdragonシリーズ
Snapdragonシリーズは、以前「Snapdragon 888」のような感じで、3桁の型番がついており、基本的にはこの数字が大きいほど高性能というイメージでした。
ざっくりご説明すると、800番台がハイエンド、600番台から700番台がミドルレンジ、それ以下がエントリークラスという感じです。
ただし、最近は命名のルールがちょっと変わり、「Snapdragon 8 Gen 3」のように、「Snapdragon」の後に数字、そして「Gen ○(世代)」という表記になっています。
「8番台がハイエンドで、数字が大きいほど性能が高い」という基本的なルールは変わっていないので、ご安心ください。
■ハイエンドだけど廉価モデルの「Snapdragon 8s Gen 3」と最新ハイエンドの「Snapdragon 8 Elite」
基本的には、これまでお話ししたルールに沿って型番が決まっているのですが、中にはちょっと特殊なモデルも存在します。
例えば、「Snapdragon 8s Gen 3」のように、数字の後に「s」がつくモデルは、廉価版という位置づけ。主要な特徴はそのままに、性能を少しだけ抑えることで、お求めやすい価格を目指しているモデルです。
そして、「Snapdragon 8+ Gen 1」のように、アップデート版のチップセットも登場しています。
また、命名ルールをお伝えしましたが、今後またルールが変わる可能性も正直あります。2024年10月に発表されたハイエンドチップセットは、「Snapdragon 8 Elite」という名前になっており、これからどんな型番が出てくるのかは、未知数な部分もあります。

■数字が大きいほど高性能になるMediaTek Dimensity
MediaTek Dimensityシリーズも、Snapdragonシリーズと同様に、数字が大きいほど高性能になります。

見分け方としては、9000番台がハイエンド、8000番台がミドルレンジの上位からハイエンド、7000番台がミドルレンジ、そして6000番台がエントリークラスというイメージで捉えていただくと分かりやすいかと思います。
3桁目以降の数字が大きいものや、「+」がつくモデルは、さらに高性能になっています。
また、MediaTekには4G通信までに対応している「MediaTek Helio」シリーズもあります。こちらも基本的には、数字が大きいほど高性能というルールなので、ぜひチェックしてみてください。
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※データは2026年1月上旬時点での編集部調べ。
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文/F.さとう







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