
製造業には他業種ではあまり見かけない独自の習慣や文化が存在する。そのいくつかある決まり事・慣習の中で、製造業経験者が特に「この業種ならでは」と感じているものはいったい何なのか?
ビズヒッツはこのほど、内山鉄工と共同で製造業の現場で働いた経験がある215人を対象に「製造業の現場で驚いた習慣&文化に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
製造業ならではの習慣&文化1位は「ラジオ体操をする」

製造業の現場で働いた経験がある215人に「製造業ならではだと思う習慣&文化」を聞いたところ、ダントツの1位は「ラジオ体操をする(34.4%)」となった。以下、2位「5Sが浸透している(14.9%)」、3位「安全意識が高い(10.2%)」と続いた。
製造業で身につけて良かった習慣&文化は「安全意識をもつ」

「製造業で身につけて良かった習慣&文化」の圧倒的1位は「安全意識をもつ(28.8%)」で、30%近くの人から票を集めた。2位「5Sの意識をもつ(17.2%)」も多くなっている。
「製造業ならではの習慣・文化」ランキングでも上位にあった要素が高評価を得ている。現場で重視される「安全第一」や「整理整頓の徹底」が、働く人のプライベートでも良い影響を与えているようだ。
改善してほしい製造業ならではの習慣&文化は「体系的な教育が手薄」

「改善してほしい製造業ならではの習慣&文化」として1位になったのは「体系的な教育が手薄(21.9%)」だった。2位は「年功序列が根強い(17.2%)」となった。以下、「暗黙のルールが多い(7.9%)」、「人間関係が悪い(6.0%)」、「人間関係が希薄(3.7%)」と続いた。
マニュアル化されていない部分への不満が多くなった。また年功序列で人間関係が固定されていると閉鎖的になり、人間関係に馴染めない新人も出てくると考えられる。
<調査概要>
調査対象:製造業の現場で働いた経験がある人
調査期間:2025年6月13日~16日
調査機関:ビズヒッツの調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:215人(男性113人/女性102人)
回答者の年代:20代 16.3%/30代 27.4%/40代 30.3%/50代 18.1%/60代以上 7.9%
出典元:株式会社ビズヒッツ
構成/こじへい