
Nintendo SwitchにSDカードを挿入する方法や対応カードの種類、容量の選び方、設定手順、よくあるトラブルの対処法までを解説。快適なゲーム環境を整えるための基本がわかる。
目次
Nintendo Switchでのゲーム保存やスクリーンショットの保存領域を拡張するために、SDカードは重要だ。この記事では、対応するカードの種類や容量の選び方から、挿入方法、設定手順、注意点まで解説する。
SwitchにSDカードを入れる前に知っておきたいこと
SwitchにSDカードを使用することで、ダウンロードソフトや追加コンテンツ、スクリーンショット、動画などのデータ保存領域を拡張できる。ただし、SDカードには対応する種類や容量に制限があるため、購入や取り付け前に確認しておくべきポイントを紹介する。
■対応しているSDカードの種類
Switchが対応しているSDカードの規格は以下の3種類。
- microSD(最大2GB)
- microSDHC(4GB〜32GB)
- microSDXC(64GB〜2TB)
現在主流なのは「microSDXC」で、大容量のゲームやDLCを保存する用途に適している。ただし、初めてmicroSDXCを使用する場合は、インターネット接続と本体のシステムアップデートが必要になる点に注意。
また、通常サイズのSDカードやminiSDカードは非対応。必ず「micro」タイプを選ぶ必要がある。
■SDカードの容量はどれくらい必要なのか
必要な容量は、ゲームのプレイスタイルや利用目的によって異なる。以下が目安となる。
- ダウンロードソフトやデータが少なめの場合:64GB〜128GB
- ダウンロードソフトを頻繁に利用する場合:256GB〜512GB
- 多くの大容量ソフトをまとめて保存したい場合:1TB以上
最近の大作ゲームは1タイトルで10GB〜30GB以上を占めるケースも多いため、余裕を持って選んでおくと安心。
■SDカードを入れることでできること
SDカードをSwitchに取り付けることで、以下のような機能が拡張される。
- ダウンロードソフトや追加コンテンツの保存
- スクリーンショットや動画の保存
- セーブデータ以外のデータ保存先として活用
ただし、セーブデータそのものはSDカードに保存できない仕様になっており、本体メモリに限定されている(オンラインバックアップを除く)。保存先の違いを理解しておくことが重要だ。
SwitchへのSDカードの入れ方
対応するSDカードを用意できたら、実際にNintendo Switch本体へ挿入する。差し込み場所や向き、挿入後に行う設定などを事前に把握しておけば、操作ミスやトラブルを防げる。
■SDカードの差し込み口の場所
SwitchのSDカードスロットは、本体背面のスタンド(キックスタンド)の内側にある。

スタンドを持ち上げると、「microSD」の表示と差し込み口が現れる。

Switch Liteの場合も同様に、本体背面の下部にスロットがある。形状は異なるが、いずれもmicroSDカードのみに対応している点は共通である。
■正しい向きと差し込み方法
microSDカードは端子(金属部分)を上向き(画面側)にして挿入する必要がある(Switch本体を通常の向きで持った場合)。逆向きに差し込むと端子を傷つけたり、破損につながったりするおそれがある。


カードは奥まで押し込むと「カチッ」と音がしてロックされる。抜く際はもう一度軽く押し込むことでバネが働き、カードが少し飛び出す構造になっている。
■挿入後の初期化・設定の流れ
SDカード挿入後の初期化・設定の流れは以下の通り。
- SDカードを抜き差しする前に、必ずSwitch本体の電源を完全にオフにする
- SDカードを正しい向きで差し込み、カチッと音がするまでしっかりと押し込む
- 電源を入れると、本体が自動的にSDカードを認識しにいく
- 初めてmicroSDXCカードを使用する場合は、インターネット接続による本体のシステム更新が求められる
- 他の機器で使用していたカードは、使用前に初期化(フォーマット)が必要になる場合がある
SDカードが正しく認識されると、自動的に画像・動画・ダウンロードソフトの保存先として使用されるようになる。
SDカードに関するよくある疑問とトラブル対処法
SDカードを使用する際には、挿入後のトラブルや扱いに関する疑問が生じることがある。ここでは、よくあるケースとその対処法を紹介する。
■SDカードが認識されないときの対処法
SDカードを正しく挿入してもSwitchが認識しない場合は、以下の点を確認する必要がある。
- SDカードが正しい向きでしっかり差し込まれているか確認する
- Switch本体の電源を切ってから再起動する
- SDカードの端子部分に汚れや傷がないかを確認する
- 別のSDカードで動作確認を行い、カード自体の不具合かどうかを切り分ける
それでも改善しない場合、本体側に原因がある可能性があるため、サポートへの問い合わせが必要になる。
■SDカードを交換したらデータはどうなるのか
SDカードを別のものに交換すると、元のSDカードに保存されていたダウンロードソフトやスクリーンショットなどのデータはそのままでは新しいカードに引き継がれない。
データを移行するには、パソコンを使って元のSDカードの内容を丸ごとコピーし、新しいカードに貼り付ける必要がある。ただし、フォーマット形式(FAT32/exFAT)が異なると正しく認識されない場合があるため、注意が必要である。
■SDカードを入れ替えるときの注意点
SDカードを入れ替える際は、必ずSwitch本体の電源を切った状態で行う。電源が入ったままカードを抜き差しすると、データ破損やカードの読み取り不良の原因となる。
また、複数のSDカードを使い分ける場合は、それぞれに保存されたデータがSwitch本体に混在しないように管理する必要がある。基本的に1台のSwitchで1枚のSDカードを継続的に使うのが最も安定した運用方法である。
まとめ
この記事では、Nintendo SwitchにSDカードを入れる方法と、関連する設定・注意点について解説してきた。最後に重要なポイントを整理しておこう。
SDカードを使うメリット
- ダウンロードソフトや追加コンテンツの保存ができる
- スクリーンショットや動画をSDカードに保存できる
- 本体メモリの容量不足を補える
使う前に確認しておきたいこと
- 使用できるのは「microSD」「microSDHC」「microSDXC」のいずれか
- 容量は64GB〜1TB以上まで、プレイスタイルに合わせて選ぶ
- セーブデータはSDカードには保存できない(本体保存のみ)
取り扱い時の注意点
- SDカードの差し込みは電源をオフにしてから行う
- 初めて使うカードや中古品は初期化が必要になる場合がある
- データを移行する際は、パソコンでカードの中身をコピーする
SDカードは、Switchを快適に使うために欠かせない存在だ。正しい知識をもって、安全に扱おう。
構成/編集部