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覚えておくと便利!Excelの変動係数を使ってデータのバラつき具合を数値化する方法

2025.07.31

変動係数を使うときの注意点

変動係数は便利な指標である一方、誤った使い方には注意が必要である。

■平均が0に近い場合は使用しないようにする

平均が0に近いデータの変動係数は、分母が0に近くなるため、変動係数も意味がなくなる。

たとえば、ある製品の欠陥率(平均0.02%)のような極端に小さいデータに変動係数を使うと、過剰にばらつきがあるように見えてしまうことがある。

外れ値の影響に注意する

変動係数の計算には平均と標準偏差が含まれており、 極端なデータに影響を受けやすい。たとえば、4つのデータが100前後で安定していても、1つだけ1000という極端な値が混ざっていると、標準偏差が不自然に大きくなり、変動係数も過大評価されてしまう。

まとめ

変動係数は、データのばらつきを平均値と比較することで、その安定性や信頼性を測るための指標である。エクセルを使えば、関数1つで簡単に求められるため、統計を学び始めたばかりの人でも十分に扱える。ビジネスから研究分野まで幅広く応用できるため、基本的な使い方をぜひマスターしておきたい。

本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。

  • 変動係数(CV)とは
    • データのばらつきを相対的に示す指標で、標準偏差 ÷ 平均で計算する。
  • Excelでの計算方法
    • =AVERAGE(範囲):平均値を計算
    • =STDEV.P(範囲) または =STDEV.S(範囲):標準偏差を計算
    • =STDEV.P(範囲)/AVERAGE(範囲):変動係数を算出
  • 読み取りの目安
    • CV≦0.1:安定している
    • 0.1<CV≦0.3:中程度のばらつき
    • CV>0.3:不安定
  • 使用例
    • 売上分析:売上規模の違う店舗の安定性比較に有効
    • 実験の再現性評価:ばらつきが小さければ信頼性が高い
  • 注意点
    • 平均が0に近い場合、CVは適切に機能しない
    • 外れ値の影響を強く受けるため、データの事前確認が重要

関連記事:「実務で超使える!覚えておきたいExcelを使った「加重平均」の計算方法

構成/編集部

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