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「何か足りない」の正体は〝心の癖〟だった!世界的瞑想家ニーマル・ラージ・ギャワリが伝えるウェルビーイングな日々の過ごし方

2025.06.25

好きな仕事をして生き生き生活していても、恋人や友人、家族に恵まれていても、お金があって裕福な生活をしていても、「心が満たされていない」と感じる人がいるかもしれない。真に納得するウェルビーイングな日々を送るためには、自分の“心の癖”に向き合い、自分自身を見つめ直す必要がある。

ラキャルプフェスで 「“わたし”をほどく静かな時間~心の癖と痛みの奥にある「愛」に気づく~suwaru」を開催

2025年で8回目の開催

5月23日から25日まで、東京・渋谷区のWITH HARAJYUKU HALLで『第8回ラキャルプフェス2025』が開催された。ラキャルプフェスは、ナチュラル・オーガニック化粧品や食品など美容商材の広報や宣伝を行う「株式会社ラ キャルプ」が主催するオーガニックフェス。2018年に初開催され、今年で8回目を迎えた。オーガニックアイテムで外側(身体)だけがキレイになるのではなく、内側(心)や環境、社会、そして地球がキレイになる世界を目指し、“サステナブル美容”や“マインドフルネス美容”という形でラキャルプフェスを開催している。


サステナブルなオーガニックフェス『ラキャルプフェス』

ウェルビーイングな生活を提案するオーガニックフェスで注目を集める「ウェルネスツーリズム」とは?

身体や気分を向上させてくれるスキンケアやヘアケアなどのウェルネスアイテム。普段使用するものだからこそ、心地よく、幸せな気持ちなれるものを選びたい。さらに自分が選...

会場には、ナチュラル・オーガニックなプロダクトやサービスを提供する約60ブランドが出展。コスメ、フェムテック、ウェルネスツーリズムなど、専門家や豪華ゲストによる約20のセミナーも開催された。

会場の様子

25日に開催されたセミナー「“わたし”をほどく静かな時間~心の癖と痛みの奥にある「愛」に気づく~suwaru」では、世界的瞑想家で東京・広尾のメディテーションテックベンチャー『suwaru』の代表を務めるニーマル・ラージ・ギャワリ氏と、DJで瞑想コーチ、ライフコーチのパリサさん、株式会社ラ キャルプの代表・新井ミホさんによるトークショーが行われた。

パリサさんニーマル・ラージ・ギャワリ氏、新井ミホさんによるトークショー

ニーマル氏は母国・ネパールで9歳からヨガを学び、15歳で指導を開始。ハタヨガメディテーションやアーユルヴェーダを学び、22歳で博士号を取得すると、20か国でメディテーションを指導した。2003年に来日し、2019年に瞑想・マインドフルネス・ヨガ等を用いてライフスタイルにおけるウェルビーイング事業を展開するスワル株式会社を設立。広尾にあるスタジオ『suwaru』では、人々が瞑想の本質を学び、質の高い瞑想を段階的に実践するための瞑想メソッド「ニーマルメソッド」や、瞑想のためのヨガ「ニ―マルヨガ」、また女性のための瞑想カリキュラム「Veda Woman Empowerment」などのプログラムを提供している。

ニーマル氏

パリサさんはニーマル氏から瞑想を徹底的に学び、現在は講師の立場へ。新井さんも「Veda Woman Empowerment」を受講し、瞑想を通して自分と向き合っている。「“わたし”をほどく静かな時間~心の癖と痛みの奥にある「愛」に気づく~suwaru」では、人々が持っている“心の癖”に注目しながら、自分を見つめることの大切を語り合った。

パリサさん

17歳からDJを始め、アメリカ・ロサンゼルスやハリウッドなどで活動してきたパリサさん。「高校の時からクラブに行ったり、ダンスをしたり、ずっと音楽に触れて生きてきて、アメリカで5年間過ごして、帰国してもDJをしていましたが、キャリアはいいのに、何か足りないんですよ」と、満たされていない自分に気づいたという。

「“何か足りない”と思った時に、たぶん自分の『パリサ』っていうパワーを知りたかったんですね。帰国して瞑想に出会って、ニーマル先生が言う『キャリアのサクセスと、自分の人生のサクセス、両方あるんだよ』ということを学びました」(パリサさん)

自身が瞑想を教える立場になってから、周囲から相談を受けることが増えたという。「悩みを聞いた人から、『すごく気分良くなった』『ありがとう』と言ってもらえて、私も気分が良くなって。“ライフコーチ”として生徒を抱え、最終的にはヨガの先生なりましたが、自分が『そうなりたい』と思ったわけではなくて、自然とそこに行く着くことになりました」と人生の変化を振り返った。

人間が抱える悩みは1つか2つだけ――本当の問題はrepetitionする“心の癖”

ラキャルプフェスを2018年から開催してきた新井さん

「満たされない」という思いは、ラキャルプフェスを8年開催してきた新井さんも感じたことがあると明かす。

「私も、パリサさんが言ったように『何か足りない』と思っていました。仕事も順調、プライベートも順調。満たされた生活なのに『何か足りない』と。ラキャルプフェスを始めた時はとにかく必死で、1回目は結構無理があったと思います。周りから見たらものすごく恵まれていたし、すごく良い形でスタートしてここまで来ていますが、いろんな欲や期待、不安、そういった感情に左右されちゃって、続けるのがしんどい時もありました。『サステナブルなことをやっているのに、こんなにしんどくていいのか?』と。『自然でなければいけないのに、不自然なんじゃないか』。そんな風に、何かやっぱり、心がぐるぐるするところがあったんです」(新井さん)

約60の企業が出展

そんな時に「Veda Woman Empowerment」に出会い、新井さんの価値観が変化した。「学び始めた時から卒業するまでの間に、もう驚くほど自分が別人みたいになるんですよ。そこから4年経ちますがまた更に違う自分と出会えて、どの自分も好きなんだけど、『今の自分が一番好き』と言える。ニーマル先生と出会ったことで、こんなに自分の人生が生きやすくなったんだと理解できました」と自身の変化を振り返った。

ニーマル氏は、「人間はたくさんの問題を抱えているように見えて、実はたくさんの問題は持ってないんですよ」と語る。「毎日苦しんでいるかもしれないけど、苦しんでいる原因は1つか2つしかないんです。すごく怒っている人は、怒ることで困っているかもしれない。悲しい人は、毎日悲しくて困っているかもしれない。でも本当に、問題というのは2つ3つしかないんです」と説明する。

「ではどこに問題があるのかと言うと、人間が持っている“悪い癖”がある。私たちは同じことをリピートしてしまうんです。同じことを繰り返して、ハムスターが輪の中で同じ場所をぐるぐる回っている状態になってしまう。実際の大きな問題は、repetition(繰り返し)なのです。自分が持っている(問題や悩みの)トラウマをどうやって開放するかではなく、繰り返している自分が問題。毎回あなた自身がそこ(問題や悩み)に戻ってしまうのです。You keep on repeating your mistake again and again. ――まずそこに気付くことが一番大事です」
(ニーマル氏)

マインドは未来でも過去でもなく“今”を生きる「『自分にはチョイスがあるよ』と信じて」

実際は少ない悩みや問題にとらわれ、自分のマインドが戻ってしまう人間の“心の癖”。ニーマル氏はこの“マインド”にも特徴があると語る。

「マインドという存在はbe present。“今この時間”を見ます。マインドは、present(現在)なのかfuture(未来)なのか、past(過去)なのか分からないんです。『自分』なのか『相手』なのかも分からない。right(正しい)、 wrong(間違い)を見る力もないんです。あなたが今ここで目を瞑って、『明日大好きな人に会う』と想像したら、すぐ笑顔になれる。目を閉じた瞬間にその人の顔を思い出したら、もう『今会っている感覚』になって、体全体や顔の表情が変わります。『明日苦手な人に会う』と思うと、明日の想像をイメージしただけで、表情が変わってきます。マインドというのは、『今』しか生きる力がなく、『今』の方が力になるんです。マインドはfutureなのかpastなのか分からないので、せっかく『今』が楽しいのに、昨日のダメだったことを考えると、『今』も辛い時間を過ごしてしまう。昨日の悪いことにもう1回戻って悲しい気持ちになりたいのか、それとも今は今で生きるのか 。そういう『チョイス』をまず自分に与えることが大事です」(ニーマル氏)

“心の癖”を解くためにまず自分に「チョイス」を与える

瞑想を通して、こうした自身への問いかけやチョイスができるようになるという。ニーマル氏から瞑想を学んだパリサさんは、「先生はよく、『毎秒、毎秒、今も選択の連鎖だ』と言います。人生って、本当に時間は少ない。アンリミテッドではなく、リミテッド。その時間をどうやって過ごすかは、自分たちにチョイスがあるんですね」と語る。

「この時間を悲しく生きたいか、この時間を楽しく生きたいか。たとえ本当に悲しいことがあっても、それをどうやって乗り切るか。どうやったらこの時間を今、楽しく生きるのか。そこは自分が握っているんだなと今は思えます。自分の人生が映画だとして、いろんなことが起こる。それを(映画の)主役なのに客観視して見られるかどうかを試されていると思うんです。起こっていることに対して、『ほぉ!こう来たか!』と思えるか。そこも自分の力がキーになるので、面白いなって思いますよね」(パリサさん)

新井さんは、「なかなか“自分の癖”が抜けなくて、繰り返し繰り返し、そこに溜まっちゃって、解くのに少し時間がかかった」と過去の自分を振り返り、「私はラッキーなことにニーマル先生と出会えた。それで絡みすぎちゃった自分の“心の癖”を解くことができました。全てがタイミングだと思うので、皆さんもどこかのタイミングで瞑想を始めてみてもいいかもしれません」と呼びかけた。トークショーのラストではニーマル氏による3分間の瞑想体験も行われた。

人生をどう生きるかは自分が握っている

ニーマル氏は「もし自分に『チョイスがない』と思っていたら、まずは『自分にはチョイスがあるのかないのか』を、毎回見てみてください。『このご飯を食べるのか、食べないのか?』『怒るのか、怒らないのか?』『楽しくするのか、喧嘩するのか?』――私にもチョイスがあるよということが分かります」とアドバイス。「何をやる時にも『 I have a choice to do or not to do』を意識すると、未来が変わると思います。『仕方がない』『チョイスがない』と思っていつも同じことやっちゃうと、未来は明るくなくなってしまうので、まず『自分にはチョイスがあるよ』と信じてください」と、“心の癖”を解くメッセージを伝えた。

心から解き放たれてウェルビーイングな日々を送るために、自分と向き合い、“心の癖”に目を向けて問いかけてみるのもいいかもしれない。

取材・文/コティマム

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