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こんなにかんたん!Excelのテーブル機能を解除する方法

2025.07.15

テーブルを解除するには、「テーブルデザイン」タブから「範囲に変換」を選ぶ方法と、テーブル全体をコピーし、別の場所に「値貼り付け」する方法の2つがある。

エクセルで表を効率よく整理する際、「テーブル機能」は非常に役立つ。行ごとの色分けやフィルターの自動追加など、データ管理に有用な要素が備わっており、多くの利用者に活用されているのが現状だ。しかし、時に思い通りに編集できなかったり、関数の挙動が変化して戸惑ったりする場合もあるだろう。そんなときは、テーブル機能を解除し、通常のセル範囲に戻すことで、操作の自由度が格段に向上する。

本記事では、エクセル初心者でもすぐに実行できるテーブル解除の方法と、作業における注意点について詳しく解説する。

エクセルのテーブルとは?

テーブル解除に入る前に、まずテーブル機能がどのようなものかを理解しておく必要がある。

■テーブルの機能

エクセルの「テーブル」とは、データを見やすく整えたり、並べ替えやフィルター、集計などをしやすくするための機能だ。通常の表を「テーブルとして書式設定」すると、行が自動的に交互に色分けされ、項目名にはフィルターボタンが追加される。また、関数入力時には「構造化参照」と呼ばれる特殊な形式が用いられ、列名を直接指定する形で参照が行われる仕組みになっている。

■テーブルの特徴

テーブルと通常のセル範囲では、以下のような違いが見られる。

  • 構造化参照: テーブルでは「[@列名]」といった形式で関数を記述する。
  • スタイル適用: デフォルトで、行の色分けなどが自動的に行われる。
  • 自動拡張: 新しい行を追加すると、自動的にテーブル範囲に組み込まれる。

しかし、自由な書式設定や複雑な関数の入力には不向きなケースもあり、テーブル機能が不要になる場面も少なくない。

テーブルを解除する2つの方法

テーブル機能を解除して、通常のセル範囲に戻す方法は、主に2つある。ここではシンプルで確実な方法を解説する。

■方法1.「範囲に変換」による解除

テーブルの解除には、まずテーブル内の任意のセルをクリックする必要がある。すると、上部のリボンに「テーブルデザイン」タブが表示される。

(手順)

1.テーブル内をクリックし、「テーブルデザイン」タブを開く

2.「範囲に変換」をクリックする

3.「テーブルを通常の範囲に変換しますか?」と表示されるので、「はい」を選択

これで、フィルターや構造化参照などテーブル特有の要素が解除され、通常のセル範囲に戻る。ただし、見た目(スタイル)はそのまま残る点に注意が必要である。

■方法2.コピーし「値貼り付け」で解除する

テーブルを別の場所にコピーして、書式や構造をすべてリセットする方法もある。

(手順)

1.テーブル範囲全体を選択してコピー(Ctrl+C)

2.別のセルにカーソルを置き、「右クリック」→「値の貼り付け」

3.貼り付け後のデータは完全に通常のセル範囲となり、構造化参照やスタイルが除去される

この方法は特に、別のシートにテーブルを移したい場合などに有効である。

テーブルを解除したい理由と注意点

なぜテーブル機能を解除したいのか、その背景を理解しておくことは正しい判断につながる。ここでは、テーブル解除を考える理由と、解除する際の注意点について説明する。

解除したい理由

テーブル機能を解除したいと考える理由はいくつかある。

  • 書式が邪魔: 行の色分けなど、テーブルの自動書式設定が見づらいと感じることがある。
  • 関数が使いにくい: 構造化参照が理解しにくく、通常の数式で作業したい場合がある。
  • 自由な編集ができない: 列の挿入や削除といった操作が、テーブルだと直感的にできないと感じることがある。
  • グラフやピボットテーブルの元データに向かない場合がある: 特定のデータ分析を行う際、テーブル形式だと扱いにくいケースも出てくる。

これらの理由から、テーブル機能は一時的な整形用と割り切って、必要に応じて解除するのが賢明だ。

■解除の際の注意点

テーブル機能を解除すると、以下のような影響が出ることがあるため、注意が必要だ。

  • スタイルは残る: テーブル解除後も、設定されていた色や罫線といった書式はそのまま残る。
  • フィルターが残ることがある: 場合によっては、解除後もフィルターが残ってしまうことがあるため、必要に応じて「データ」タブから手動でフィルター解除を行う必要がある。
  • 構造化参照は機能しない: 解除後の関数は、自動的に通常のセル参照形式に変換される。

操作を始める前に、念のためデータのバックアップを取っておくと、万が一の場合でも安心できるだろう。

解除後の作業

テーブルを解除しただけでは、見た目や機能に名残が残ることがある。次の処理を加えると、より快適な状態になる。

■スタイルを戻す

解除後に色や罫線が残っている場合は、以下の手順でクリアできる。

1.対象セル範囲を選択

2.「ホーム」タブ → 「セルのスタイル」 → 「標準」を選択

必要に応じて、「書式のクリア」を実行することでさらに見やすくできる

■フィルターの解除

フィルターが不要な場合は以下の操作を行う。

1.「データ」タブを開く

2.「フィルター」ボタンをクリックして解除

これで列見出しのドロップダウンボタンが消え、通常の表示に戻る。

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