
通信キャリアの中で、最後まで3G回線サービスを提供してきたドコモ。そのサービスが2026年3月31日に終わりを告げようとしています。終了に伴う状況と今後についてまとめました。
目次
5G通信の普及により、3G(第3世代移動通信方式)はサービス終了の時期を迎えようとしています。
すでにKDDIは2022年3月31日、ソフトバンクは2024年4月15日(石川県のみ7月31日)に、サービスを終了しており、残すはドコモのみとなっています。
本記事では、ドコモの3Gサービス「FOMA」の終了時期や、3Gサービス終了に伴って提供終了するサービス、影響のあるユーザーについて紹介していきます。
時代が終わる。ドコモの3G「FOMA」のラストイヤー
通信の歴史がひとつ、幕を閉じようとしています。時代の変わり目となる、ドコモの3Gサービス「FOMA」の終了時期や、FOMA終了に伴ってサービスの提供が終了するサービスを見ていきましょう。
■カウントダウンが始まった。ドコモの3Gサービス終了はいつ?
ドコモの3Gサービスである「FOMA」は、2026年3月31日にサービスを終了します。2001年10月よりサービスを開始し、およそ24年半もの間、サービスを継続していたことになります。
3Gサービスの終了に伴い、現在FOMA契約のユーザーが引き続きドコモを利用する場合は、4Gや5Gに対応した料金プランや機種、サービスに変更する必要があります。
■FOMA料金プランも提供終了。長年の愛用者はどうする?
3Gサービスの終了に伴い、FOMAの料金プランも提供終了となります。
提供終了となる料金プランは、FOMA旧料金プラン、ベーシックプラン/バリュープラン、キッズケータイプラン、カケホーダイ&パケあえる、2in1、定額データプラン、従量データプランなどから、対象のものとなります。
■3Gサービス終了で〝ガラケー〟ユーザーは機種変更が必要になる?
3Gサービスが終了しても、すべてのフィーチャーフォン(通称ガラケー)が使えなくなるわけではありません。
通信サービスが利用できなくなるのは、4G以降の通信に対応していない機種となります。4G通信に対応している機種であれば、基本的には、引き続き利用できるので、まずは使用している機種の確認が必要になります。
ただし、4Gに対応した機種においても、VoLTE非対応機種は、音声通話が利用できなくなるなど、一部機能が利用できなくなります。
■あなたのケータイは大丈夫? 3Gサービス終了対象機種の検索方法
ドコモは、FOMAサービス終了に向け、特設サイトを設けています。
特設サイトでは、使えなくなる機種をカテゴリやメーカー、発売時期から検索することもできるので、心配な場合は、自分が使っている機種をあらかじめチェックしておくのがおすすめです。
iモードが静かに引退。ケータイ文化の象徴が消える日
3Gサービス終了に伴い、携帯電話からインターネットやメールを利用できるサービスである「iモード」も、3月31日に終了となります。
iモードの歴史は3Gサービスより長く、1999年2月よりサービスを開始しており、27年以上サービスを提供していたことになります。
iモードのサービス終了で、iモードメールやケータイデータお預かり(iモード版)、iモードフィルタ、iモードアクセス履歴検索などのサービスが提供終了します。
■電話口で告げられる「さよなら」。FOMAとiモードサービス終了の音声ガイダンスが流れることも
現在、FOMA機種およびVoLTEに対応していない機種を利用している場合には、音声発信を行う際に、一定の頻度で、FOMAサービス終了に関する音声ガイダンスが流れます。
音声ガイダンスは、VoLTEに対応している機種の場合も、VoLTEサービスをオフにして利用していると流れます。
また、エリアの電波状況により、FOMAサービスでの通話になる場合にも、音声ガイダンスが流れることがあるので、焦らず、使っている機種がVoLTEに対応しているかを確認しましょう。
【参照】「FOMA」および「iモード」サービス終了に関する音声ガイダンスのご案内
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※データは2025年5月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦