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豪州育ちの声優・内田秀さんが明かす、塾に通う日本の常識はオーストラリアの非常識!?

2025.06.26

【『イラストでたどる女子高生制服100年図鑑』出版記念インタビュー企画】Vol.2・塾に通う日本の常識はオーストラリアの非常識!?

3月21日に小社より発行した『イラストでたどる女子高生制服100年図鑑』では、制服のことだけでなく、70年代後半から巻き起こった〝変形学生服ブーム〟や、1990年代の〝着崩しカルチャー〟といった、学生の生活スタイルの変化にも触れている。海の向こうにあるオーストラリアの中学生や高校生は、どんな暮らしをしているのだろうか。前回に続き、2歳から18歳までオーストラリア・シドニーで過ごした声優・内田秀さんには、中学校・高等学校に通っている際の放課後の過ごし方についてもお聞きした。

声優・内田秀さん
18歳で来日して声優養成所を卒業後、2016年に育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』(ウォ―スパイト役ほか)、2017年にアニメ『アリスと蔵六』(クレオ役ほか)の出演を経て、2020年からは『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のゲームやアニメにてミア・テイラー役を演じている。そのほかの出演作は、アニメ『HIGHSPEED Étoile』(九頭竜明莉役ほか)、アニメ『やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中』(ジル・サーヴェル役)、アプリ『ヘブンバーンズレッド』 (七瀬七海役)、アプリ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(時女静香役)など。

オーストラリアでは入部のハードルが高い!
内田さんの放課後は勉強とアルバイトが中心だった

――内田さんは好きなアニメや漫画のジャンルとして、前回の取材では〝部活系〟を挙げていただきました。中学や高校でどんな部活動に励んでいましたか?

内田 実は部活動に入っていませんでした。というのも、入部するための試験があって、もともと小さい頃から入部したい部活のスポーツを経験して、ルールを知っているとか、何かしらの大会に出場したことがあるとかでないと、入部できなかったんです。

――入部のハードルが高いんですね。

内田 そうなんです。そういった経験がなかった私は、授業が終わっても学校に残るということはなく、その後に友達といっしょに近くの図書館へ行って勉強をしていました。私の友達のグループはみんな勉強が大好きで、しかも親が厳しい子ばかりでしたから。私自身、声優の仕事をしたいあまり、ひまさえあれば日本語の勉強をしていました。

――オーストラリアはスポーツが盛んな国。内田さんも何か運動をしていそうなイメージがありましたが、そうではないんですね。勉強以外ではどんなことをしていました?

内田 アルバイトですね。13歳くらいから始めていました。オーストラリアの場合、中学生からでも保護者がOKならアルバイトができるので。

――どんなアルバイトをしていたんですか?

内田 いろんな仕事をしましたよ。最初に始めたマクドナルドに、子供服が売っているスーパーマーケット。日本語を勉強したかったので、日本の料理を出す居酒屋でも働いていました。

――オーストラリアの飲食店ってどんな雰囲気なんですか?

内田 オープンでフレンドリーな店員さんが多くて、初めて入ったお店でもよく話しかけられます。「今日、何をしていたの?」とか。レストランでは話しかけてきたウエイターの人も加わって会話が進むこともありますね。

――オーストラリアに住んでいる人たちって、アジアとかヨーロッパとか、ルーツが実に様々だと聞いたことがあります。そういった人たちがいっしょに暮らしていくうえでコミュニケーションを重視している……みたいなところはあるのでしょうか。

内田 あると思います。オーストラリアに住んでいる私の友達も、おばあちゃんがドイツから来たとか、祖父母のどちらかがスペイン人とか。みんなバラバラでしたね。ちなみに学校の行事として「マルチカルチュラル・フェスティバル」が毎年行なわれていて、日本人にルーツがある家庭ではオニギリ、イタリア系ならパスタ……というふうに、各自の国の食事を作って持ち合って振る舞うことをしていました。

――お互いの文化を知る、よいきっかけになりそうですね。

内田 そういうイベントがあったおかけで「相手が日本人じゃないから話しにくい」という感覚は全くありませんでした。わりといろんなことにオープンになった気もします。今でも国籍関係なく、いろんな人と話せるのは、自分の国とは異なる文化を、オーストラリアが受け入れてくれる国だったからなのかもしれません。

日本の中学・高校は塾通いの人が多くて驚き!
オーストラリアでは〝自分で勉強する派〟が主流?

――内田さんはコーヒー好きだとプロフィールに書かれていますが、放課後にカフェへ行くこともありましたか?

内田 はい。オーストラリアはカフェがたくさんあって、みんなコーヒーをよく飲むという〝コーヒー大好き文化〟の国です。チェーン店よりも個人経営店のほうが多く、それぞれの店のこだわりもとても強め。そんなカフェに興味本位で入ったのは〝9学年〟(日本では中学3年)の時です。友達を誘ってお店に入って飲んだコーヒーが、本当においしくて。それから、いろんなカフェのコーヒーを飲むようになりました。

――オーストラリアには〝フラットホワイト〟とか〝ロングブラック〟とか、日本のカフェにはメニューすらないコーヒーの種類もあります。内田さんがお好きだったのは?

内田 私は、カプチーノ一択でした! オーストラリアでは甘いチョコレートのパウダーがトッピングされていて、それがとても美味しくて大好きでした。

――カプチーノが美味しくて常連になったカフェはありました?

内田 私は〝行きつけ〟を作らない派なので、常連になったカフェはないんです。旅行に行く時も、なじみのある場所だけじゃなく、いろんなところに行くほうが好きな性分なので。いろいろと歩き回って、新しいカフェに入ることのほうが多かったですね。

――今回の取材の冒頭で、放課後に勉強をすることが多かったと聞きました。日本の中学生・高校生の場合、塾に通う人も多いのですが、オーストラリアはいかがでしたか?

内田 そもそも塾に通う文化がオーストラリアにはなく、自分で勉強する人のほうが多かったです。それと、みんなアルバイトで貯めたお金を出し合い、大学に通っている人に教えてもらう……みたいな文化はありました。日本では塾に通う人が多いと聞いて驚きましたし、みんな頑張っていてすごいなって思います。

――日本は塾の数も多いですからね。

内田 大学入試への向き合い方が、そもそも日本とオーストラリアで全然違いますよね。オーストラリアの場合、日頃の勉強をしっかりしていれば、入学するのは比較的簡単なので。ただしその分、大学を卒業するのが難しいという。

――入学しにくくて卒業しやすいと言われる日本とは真逆ですよね。そのほかにも、日本に来てみて感じた、放課後を過ごす日本の学生に対する印象などはありますか?

内田 見ていて何だか楽しそうだし「いいな~」って思います。学校によっては禁止しているかもしれませんが、特に東京都心だと遊べるところがいっぱいあるじゃないですか。ゲームセンターとかカラオケとか。誘惑が本当に多い。それに比べてオーストラリアは、夕方の5時か6時に閉店するところばかり。お店がどこもクローズになってしまうので〝家に帰る〟という選択肢しかありませんでした。

――日本とオーストラリアにおける中高生の放課後の過ごし方には、結構違いがあるんですね。ありがとうございました! Vol.3では、内田さんが通っていた学校を例に、オーストラリアの制服事情について話をお聞きします!

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故郷のオーストラリアに戻って当時の思い出を振り返る、内田さんの動画もチェックしてみてください。

Vlog #33: シドニーに帰ってきた!|オーストラリア旅|QVB|シティー散策|7年ぶりの帰省【英語版】

撮影/関口佳代 スタイリング/もりやゆり ヘアメイク/更井朝海
取材・文・編集/田尻健二郎

『イラストでたどる女子高生制服100年図鑑』好評発売中!

大正時代から令和時代まで、100年あまりに及ぶ学生服の変遷をたどる書籍「女子高生制服100年図鑑」が発売中。全国42校を例に挙げながら、イラストおよび写真で紹介している。制服のイラストは、書籍・広告のほか『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』といったアニメのEDイラストなども手がけてきたイラストレーターめばちさんが、計129点を本書のために描き下ろし。めばちさん特有のふんわりとしたやさしいタッチの絵で、制服の歴史をたどる構成も話題。

学校および制服の選定には、170年の歴史を誇る老舗学生服メーカー菅公学生服に協力を仰ぎ、制服研究の第一人者として知られている森伸之氏による監修のもと、新旧105着の制服を紹介している。

■関連情報
https://www.shogakukan.co.jp/books/09311585

■公式Instagram
https://www.instagram.com/100years_school_girl_uniform/

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