
働き方改革が進んでさまざまな働き方のスタイルがある中で、派遣社員として働く人々の仕事観やキャリア形成はどうなっているのだろうか? ウィルオブ・ワークが運営する総合人材サービス『ウィルオブ』は、利用している20歳以上の派遣社員を対象に、現状のサービスや働き方に関するアンケート調査を実施して、その結果を発表した。派遣社員が働く基準は、「時給の高さ」や「休日の取りやすさ」が上位に来ることがわかったという。
派遣社員を選んだ理由の1位は時給の高さ
派遣社員を選んだ理由についての質問では、「時給が高いから(44.5%)」がもっとも多い回答だった。2位は「すぐに仕事に就けるから(35.8%)」、3位は「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから(34.3%)」だった。年代別では、「時給が高いから」という回答は40代の選択率が一番高く、「すぐに仕事に就けるから」という回答は20代、「ライフスタイルに合わせた働き方ができるから」という回答は30代の選択率が高くなっていた。派遣社員を選んだ理由に「正社員になれなかったから」と回答した人が8.7%もいた。
仕事選びで重視する1位は「休日の取りやすさ」
仕事選びの時に仕事内容・給与・勤務地以外で重視していることについての質問では、「休日の取りやすさ(68.5%)」が1位だった。次に多かった回答は「働く環境の快適さ(57.1%)」だった。全体で5位だった「自己成長/キャリアアップ/スキルアップ(24.6%)」は、年代別に見ると20代の選択率がもっと高く、仕事選びに今後のキャリア形成への寄与を重視していることもみえたという。
42.5%が「今後も同じ働き方をしたい」と回答
自分の将来やキャリアに対する考え方についての質問では、「今の状況に満足しているため、今後も同じ働き方をしていきたい(42.5%)」がもっとも多かった。2位は「今のスキルや経験を活かせる仕事でキャリアアップしていきたい(20.3%)」だった。
年代別でみると「今後も同じ働き方をしていきたい」は年代が高くなるにつれて現状満足度が高まる傾向だったが、20代と30代では「今のスキルや経験を活かせる仕事でキャリアアップしていきたい」や「別の業界や職種にチャレンジしてみたい」の選択率が高く、若い世代ではキャリアアップ志向が高い傾向がみえた。
37.6%の派遣社員が「資格取得スクール」を利用したいと回答
利用してみたい成長支援サービスについての質問では、 「資格取得スクール(36.1%)」がもっとも高く、年代別では40代の選択率が高かった。「e-ラーニング(動画による研修)(30.5%)」と「性格・適職診断・自己分析(30.5%)」は同率で2位だった。資格取得や研修によるスキル向上を目指す声が多く寄せられた。
今回の調査に回答した派遣社員人は、半数近くが現在の働き方に満足している一方で、若い世代では今後のキャリア形成を視野に入れている人も多いようだ。
「派遣社員の仕事観やキャリアに対する意識調査」概要
調査期間: 2025年3月10日~2025年3月23日
調査方法:オンライン上でのアンケート調査
調査対象:『ウィルオブ』を利用する20歳以上の派遣社員
有効回答数:2557
出典元:『ウィルオブ』
構成/KUMU