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臥薪嘗胆の意味は「目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること」例文付きで解説

2026.04.24

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)という言葉は、座右の銘やスローガンなどにも使われる言葉です。ビジネスシーンでも使われるため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 臥薪嘗胆の意味や、由来となる漢文をわかりやすく解説します。また、言い換えに使える表現も、例文を使ってご紹介します。ぜひ参考にして、臥薪嘗胆を正しく使えるようになりましょう。

臥薪嘗胆の意味は?例文で解説

臥薪嘗胆(がしんしょうたん)とは、中国の歴史書『史記』で紹介された故事から生まれた言葉です。次のいずれかの意味で使われます。

  1. 復讐を誓って辛苦すること
  2. 目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること

元々は1の意味で使われましたが、現在では2の意味で使われることも少なくありません。それぞれの意味や、使い方を例文を通してご紹介します。

■【意味1】復讐を誓って辛苦すること

臥薪嘗胆は、復讐を誓って辛苦することを意味する故事成語です。次のように使います。

  • 彼はパートナーに裏切られたことをきっかけに、臥薪嘗胆して起業し、上場にこぎつけた。
  • 彼女は壮絶な体験をしてきたらしい。「いつか見返してやる」と口癖のように言い、臥薪嘗胆を続けている。
  • わたしの座右の銘は臥薪嘗胆だ。人には言わないが、復讐したい相手がいる。

臥薪嘗胆は、座右の銘やモットーにも使われる言葉です。ただし、座右の銘などに使われる場合は、次に紹介する意味で使われることが一般的です。

■【意味2】目的を遂げるために苦心し、努力を重ねること

臥薪嘗胆は、目的を遂げるために苦心し、努力を重ねることを意味します。例文から、使い方を確認してみましょう。

  • 臥薪嘗胆して今の地位を手に入れた。
  • 彼女の今までの経歴を見ていると、臥薪嘗胆してきたことがよくわかる。
  • 彼はよく「臥薪嘗胆します」と言う。努力しているように見えないが、臥薪嘗胆の意味を理解しているのだろうか。

「頑張ります」といった気軽なニュアンスで臥薪嘗胆が使われることがあります。しかし、本来の意味である「苦心し、努力を重ねること」を理解して、適切な場面で使うようにしましょう。

臥薪嘗胆の意味を由来となった漢文から解説

中国の春秋時代後期、呉王は隣国の越王・勾践(こうせん)との戦に敗れます。呉王の子である夫差(ふさ)は復讐を誓い、昼間は兵を鍛え、夜はあえて寝心地の悪い薪(たきぎ)の上に寝て、復讐する気持ちを奮い立たせました。

夫差が復讐に備えているという噂は勾践の耳にも届きます。勾践は夫差が力をつける前に呉を打ち滅ぼそうと挙兵しますが、鍛え上げた呉の軍隊は強く、惨敗して会稽(かいけい)の山に撤退し、後に降伏して勾践は夫差の臣下になります。また、妻を夫差の側室として差し出しました。

勾践は呉に恭順を誓い、畑仕事に精を出し、慎ましく暮らします。しかし、心の中では「いつか夫差に復讐したい」と願い、手元に苦い肝を置いて時折嘗めては、復讐する気持ちを忘れないようにしていました。

その後、勾践は越の残兵を集め、夫差を打ち負かして復讐を遂げます。夫差の「臥薪(薪の上に寝ること)」と勾践の「嘗胆(苦い肝を嘗めること)」を合わせて、復讐を誓って辛苦することを意味する言葉として使われるようになりました。

なお、勾践が会稽で降伏したエピソードは、「会稽の恥」という故事成語の由来となりました。敗戦の恥辱や他人から受けた辱めを意味し、「会稽の恥をすすぐ」のように使われます。

臥薪嘗胆と類似する意味で使われる言葉

臥薪嘗胆と同じく、復讐や目的のために苦労するといった意味で、次の表現が使われることがあります。

  • 雪辱を果たす
  • 汚名返上する
  • リベンジする
  • 辛酸を嘗める
  • 捲土重来を期する
  • 巻き返しを図る・巻き返しに出る

それぞれの意味やニュアンスの違いを、例文を通してご紹介します。

■雪辱を果たす

「雪辱(せつじょく)を果たす」とは、恥をすすぐことです。特に競技などで負けたことがある相手を破り、名誉を取り戻すことを意味します。

  • 今日こそは勝って雪辱を果たそう。
  • 雪辱を果たすためにも、これからより一層、練習をする必要がある。
  • 我が社は3年連続でA社の後塵を拝している。雪辱を果たすために何ができるか、忌憚のない意見を聞きたい。

なお、負けたことがある相手に勝つことは「雪辱を果たす」と言いますが、「雪辱を晴らす」と誤用する方も多いようです。

文化庁が実施した「国語に関する世論調査」によれば、平成22年度の調査時に「雪辱を果たす」が正しいと答えた方は43.3%、「雪辱を晴らす」を正解とした方は43.9%と、誤用している方も少なくありません。

令和元年度の調査では「雪辱を果たす」が正解と答えた方は38.3%、「雪辱を晴らす」を正解と答えた方は50.5%と、誤用している方の割合が大きく増加しました。言葉は変化するものですが、正しい表現を確認しておくようにしましょう。

参考:文化庁|令和元年度「国語に関する世論調査」の結果の概要

■汚名返上する

「汚名返上(おめいへんじょう)する」とは、新たな成果を挙げて、悪い評判をしりぞけることです。次のように使います。

  • 製造過程での異物混入があって以来、検品に時間をかけ、汚名返上に取り組んできた。
  • 彼はコンスタントに成果を上げているし、過去のことはあっても十分に汚名返上したのではないだろうか。
  • 彼女は不誠実という汚名を返上しようと、ひときわ誠実さをアピールしている。

汚名挽回という言葉を聞いたことがあるかもしれません。汚名返上と名誉挽回が混ざった間違い表現で、誤用されることがあります。

しかし、「汚名を受けたため、その状態から挽回する」という意味とも解釈でき、誤用ではないという説もあるようです。

■リベンジする

「リベンジ(revenge)」とは、復讐することや仇討ちすることです。「雪辱を果たす」と同様、一度敗れたことがある相手を打ち負かすという意味でも使われます。

  • 今回のリベンジマッチは、彼のボクシング人生がかかっている。
  • 前回の社内コンペにリベンジするつもりで全力で打ち込みます。
  • いつか彼にリベンジしたいが、まだ実力が追いつかない。

日常会話でも気軽に使われる言葉のため、「復讐する」よりは穏やかなニュアンスといえます。

■辛酸を嘗める

「辛酸(しんさん)を嘗める」とは、苦しく辛い目にあうことです。

  • 彼は今まで辛酸を嘗めてきた。これからは幸せに暮らしてほしい。
  • 上司が逮捕されて以来、彼女も不正に関与していたのではと疑われ、数々の辛酸を嘗めてきた。
  • 辛酸を嘗めるほどの苦労はしていないだろう。

臥薪嘗胆は目的があって苦労することを意味しますが、「辛酸を嘗める」は目的の有無にかかわらず苦労することを意味します。

■捲土重来を期する

「捲土重来(けんどちょうらい)を期する」とは、一度失敗した者が非常な勢いで盛り返すことです。

  • ここ数年は売り上げが落ちていたが、今年は捲土重来を期せるだろう。
  • 盛り返してはいるが、捲土重来と言えるほどの勢いはない。
  • 彼が負けたままで終わるわけはない。捲土重来を期すだろう。

「けんどじゅうらい」と読むこともあります。

■巻き返しを図る・巻き返しに出る

「巻き返しを図る」とは、劣勢から態勢を立て直して反撃することです。

  • ここから一気に巻き返しを図ろう。
  • 業界2位に甘んじるな。何とかして巻き返しを図ろう。
  • 巻き返しを図ろうとしたが、相手のほうが一枚上手だった。

「巻き返しに出る」とも表現します。

臥薪嘗胆の意味を正しく理解しよう

臥薪嘗胆は、復讐を誓って苦労することですが、現在では目的に向かって苦労することを指します。

座右の銘やモットーなどにも使われる言葉のため、意味と由来を確認しておきましょう。また、類似する言葉も知っておくと、表現のバリエーションが増えます。

構成/林 泉

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