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「気を使って、くつろげない」職場の飲み会、男女・雇用形態で温度差が浮き彫りに

2025.06.13

かつては職場の人間関係を円滑にするためのイベントとして当たり前のように行われていた「職場での飲み会」。それがリモートワークや働き方改革の普及やビジネスパーソンを取り巻く環境の変化などで大幅に減少しているという。

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関『ホットペッパーグルメ外食総研』は、首都圏・関西圏・東海圏で職場の飲み会に対する期待と参加実態などについてアンケート調査を実施してその結果を発表した。それによると職場での飲み会の実施率は、2017年との調査比で大幅減少している一方で、出席率は飲み会があった人限定なら87.9%という高い水準だったという。

職場の飲み会のポジティブなイメージは後退

忘・新年会や歓送迎会など職場の飲み会のイメージと参加実態に関する調査では、職場の飲み会のポジティブなイメージとして「普段会話しない人と会話できる」が最多で30.4%だった。次いで「上司、同僚、部下の人物理解が進む」(25.2%)、「おいしいものが食べられる」(24.6%)だったが、多くの選択肢の数値が2017年1月の調査比で後退していたという。

ネガティブなイメージに関しては「気を使い、くつろげない」が36.3%で最多だった。次いで「かえってストレスがたまる」(29.2%)、「プライベートな時間が削られる」(28.5%)が続いた。性年代別では、20代~50代女性でネガティブなイメージの数値が多くの項目で高かった。今回の調査では、女性の回答でネガティブなイメージが優勢だったようだ。

「派遣・パート・アルバイト」「自営・業務委託・その他」でネガティブイメージが優勢

※ポジティブなイメージのみ:職場のメンバーとの飲み会についてのイメージで、ポジティブなイメージのみを回答した人
※ネガティブなイメージのみ:職場のメンバーとの飲み会についてのイメージで、ネガティブなイメージのみを回答した人
※両方のイメージ:職場のメンバーとの飲み会についてのイメージで、ポジティブおよびネガティブなイメージの両方を回答した人
※ポジティブなイメージ・計:「ポジティブなイメージのみ」「両方のイメージ」の合計
※ネガティブなイメージ・計:「ネガティブなイメージのみ」「両方のイメージ」の合計

職場の飲み会のポジティブなイメージとネガティブなイメージをどのように選んだかについては、2025年調査ではポジティブなイメージ・計(70.4%、2017 年81.2%)がネガティブなイメージ・計(70.2%、2017年76.2%)と拮抗していた。男性ではポジティブなイメージ・計が20代、30代、60代など他方を上回る年代もあったが、女性では全年代でネガティブなイメージ・計が他方を上回ったという。

就業状況別では、「正規雇用・契約・役員以上」ではポジティブなイメージ・計が他方を上回ったが、「派遣・パート・アルバイト」と「自営・業務委託・その他」ではネガティブなイメージ・計が他方を上回る結果となった。

期待すること1位は「コミュニケーションの場」

職場の飲み会に期待することの1位は、40.3%で「コミュニケーションの場」だったが、2017年の51.0%から10ポイント以上減少していた。2位は「個人では行けないような店、料理を味わう」(26.4%、2017年28.9%)、3位は「会社や職場の経費での実施」(25.6%、17年24.7%)だった。「期待することはない」と回答した人が33.1%と2017年の23.8%よりも増加しているのも目立った。

性年代別では、20代と30代女性で「個人では行けないような店、料理を味わう」と「会社や職場の経費での実施」がほかの年代よりも高かった。

職場の飲み会のトップ3は「忘年会」、「送別会」、「歓迎会」

過去1年以内に行われた職場の飲み会では、「忘年会」が35.3%で最多実施割合だった。2位は「送別会」で22.9%、3位が「歓迎会」で22.0%だった。上位3位は2017年の調査と変わらないが、各会の実施割合は大幅に減少していたという。

さらに「どれもない」は増加しており、何らかの会があった割合は2017年調査の約75%から約60%にまで減っていたという。就業状況別では、3位までの実施は「正規雇用・契約・役員以上」では、ほかの雇用形態より割合が高かったが、「派遣・パート・アルバイト」と「自営・業務委託・その他」では「どれもない」の割合が高くなっていたという。

参加割合についても最多は「忘年会」(28.9%)で、2位は「送別会」(19.2%)、3位は「歓迎会」(18.4%)だった。2017年の調査から大幅に減少しているが、出席率の面では2017年との比較で会によって増減が入り混じっており、会社宴会は近年減少傾向と言われているが、開催の減少が主な要因といえそうだ。

就業状況別では、実施割合と同様にトップ3の参加は「正規雇用・契約・役員以上」がほかの雇用形態より割合が高く、「派遣・パート・アルバイト」と「自営・業務委託・その他」では「どれもない」の割合が高くなっていた。

年間で職場の飲み会に参加した人は52.6%

※2025年は「過去1年以内に参加した飲み会」を(1)『参加必須か、それに近いもの』と(2)『参加自由』に分けて聴取。上記の2025年の数値は(1)(2)のいずれかに参加した人の合計

職場の飲み会への参加については、「参加必須の飲み会」と「参加自由の飲み会」で分けて設問。「いずれかの会に参加した」人は全就業者中では52.6%だが、何らかの会の開催があった人ベースでは87.9%だった。

全就業者中で「参加必須の飲み会」のみ参加したという人は9.1%と少数で、2017年との比較で職場の飲み会の実施割合が大きく減少している割には、強制されなくても出席率は極端に低いわけではないことが読み取れたという。

参加したいのは「忘年会」だが参加したくない人も増加

今後参加したい職場の飲み会の1位は23.3%で「忘年会」だった。実施割合と参加割合と併せて3冠を達成しており、職場の飲み会の代表格といえるだろう。性年代の傾向では、実施割合、参加割合と同様に20代以外では、男性のほうが女性より積極的な参加意向があったという。

参加意向が低いのは女性の40代以上で、今後参加したい職場の飲み会は「どれもない」が約半数ないし過半数だった。2017年調査との比較では、いずれの会についても参加意向が下がっており、「どれもない」が過半数の56.2%と2017年調査の42.6%から大幅に増加している。

令和の働き方の在り方が話題になることも多いが、今回の調査をみると職場での飲み会の減少傾向は続きそうだ。

「外食市場調査(2025年3月度)」概要

調査期間:2025年4月1日~2025年4月11日
調査方法:インターネット調査。首都圏、関西圏、東海圏における夕方以降の外食および中食のマーケット規模を把握することを目的に実施した調査(外食市場調査)の中で、職場メンバーとの飲み会のイメージや期待すること、この1年間の職場の飲み会の実施・参加状況、今後の参加意向などを聴取。2017年に続き2回目の調査。
調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県)、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県)、東海圏(愛知県、岐阜県、三重県)に住む20歳~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)

https://www.hotpepper.jp/ggs/research/article/column/20250529

構成/KUMU

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