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部下のプライベートにどこまで干渉していいものなのか?部下の悩みへの正しい関わり方

2025.06.24

部下のプライベートな悩みに対して、上司は業務に関係する範囲で配慮することが大切です。無理に踏み込まず、傾聴と共感を意識することで信頼関係が築けます。相談された際は、解決よりも「話せてよかった」と思ってもらえる対応を心がけましょう。

管理職として、仕事を円滑に進めるためには部下と良好な人間関係を築くことが大切です。

部下との円滑なコミュニケーションを取るためには信頼関係が築けていることが第一条件となります。しかし、信頼関係を築けた後に、プライベートの内容を相談してきた部下に対して、どのような対応をしたほうがいいのかと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、本記事は部下のプライベートな悩みに対する正しい関わり方をお伝えします。

部下のプライベートに干渉するべき?

まずはじめに、部下のプライベートに干渉するべきなのでしょうか?

管理職として、部下のプライベートに干渉しないでいいと思う方もいるでしょう。しかし、まったく干渉しないことは正しいとは言えません。なぜなら、人は誰しも職場とプライベートを完全に切り離すことができないからです。

プライベートの悩みによってメンタル不調となり、仕事に支障をきかしてしまうことは十分に考えられます。また、悩んでいないものの、子どもの送り迎えなどで時短勤務や在宅勤務などを希望することもあるでしょう。

プライベートの問題が仕事に関係してくるのはよくあることです。部下のことを理解し、業務上の配慮するためにも部下のプライベートを把握することはマネジメントとして必要な場合があるのです。

部下の信頼関係を得るために大切なポイント

部下のプライベートに干渉することは状況により必要になります。しかし、上司側からプライベートに立ち入ることは、ハラスメントに該当してしまう可能性があります。なので、部下側から相談しやすい相手になることが大切です。ここでは部下の信頼関係を得るために大切なポイントをご紹介します。

1.話しかけやすい雰囲気を作る

上司と部下という関係性では、上司のほうから話しかけやすい雰囲気を作ることが大切です。そのためには、まずは笑顔を意識してください。笑顔がないと職務上の地位の優位性もあって威圧的に見えてしまう可能性があるからです。業務上のやりとりの際も笑顔を意識して、部下の話を最後まで聞きましょう。

業務の報告などで部下の話を遮って話し始める上司がいますが、これはタブー。話を聞いてもらえないという印象を与えてしまいます。

2.無理に聞き出そうとしない

人は無理に聞き出そうとされると、余計に殻に閉じこもってしまうという特徴があります。

人は聞き出そうとすると質問が多くなります。質問は相手に対する興味や関心を示し、コミュニケーションを深めるために有効な方法となりますが、あまりにも質問ばかりになってしまうと、相手は「なぜこんなに自分のことを話さないといけないのか」と聞かれることに苦痛を感じてしまう場合もあります。

無理に聞き出そうとするのではなく、部下が興味のありそうな話題をしたり、相手に会話のペースを会わせることが信頼関係を築く段階では大切です。

3.傾聴する

傾聴とは、相手の話に耳を傾け、共感をしながら聞くことを意味します。無理に聞き出そうとせずに、部下へと意識を向けて話す内容を聞いてください。

真剣に話を聞いてくれる上司を部下は信頼していきます。上司のことを話を聞いてくれる相手だと認識すれば、部下はまた話したいと思ってくれます。この繰り返しがコミュニケーションです。

上司は部下のプライベートにどこまで踏み込んでいいのか?

最後に上司として、部下のプライベートにどこまで踏み込んだほうがいいのかを考えていきます。

部下との信頼関係を築ければ、部下はプライベートの悩みを上司に相談してくる可能性が出てきます。そのときに、上司として、どのくらいプライベートに踏み込んでいいと思いますか?せっかく相談してくれたのだから、できる限り力になってあげたいと思う方が多いでしょう。

しかし、プライベートには踏み込まないことが正解なのです。

なぜかというと、プライベートの悩みはあくまでも部下自身の悩みであり、業務上での関わりしかない上司という立場からはその悩みについて推し量ることしかできないからです。どんなに親身になって話を聞いたとしても、まったく同じ経験をしていない限り、推測でのアドバイスになってしまうでしょう。憶測でのアドバイスは的外れになってしまう可能性もあり、その的外れなアドバイスは部下の不信感を生んでしまうことにもつながりかねません。

上司として部下のプライベートの相談に乗ってあげられるのは、そのプライベートに対する業務上の配慮を行う部分のみです。子育てに悩んでいる話を聞いた場合には、仕事との両立に苦労している場合は業務時間について配慮することを指します。子育てでのパートナーとの意見の相違で悩んでいる場合のアドバイスはしないほうが賢明です。

プライベートの悩みについては話を聞くことに徹してください。部下のほうもプライベートの悩みまで上司に解決してもらいたいとは思っていないはずです。

人は悩みを誰かに話すときは悩んでいることをわかってほしいという思いがあります。その悩みを聞いて、共感してあげることが大切です。

文・構成/藤野綾子
ライター・編集者。精神保健福祉士、産業カウンセラー、EAPメンタルヘルスカウンセラー、メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の資格を持つ。大学に通い直し、心理の国家資格取得に向けて勉強中。教育施設、就労移行施設などでカウンセラー研修、実務も続けている。

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