DIME MAGAZINE
私たちの生活からスマホの存在が欠かせない以上、モバイルバッテリーもまた欠かせない存在と言える。なるべくモノを少なくしたい筆者としてはなるべく薄型でコンパクトなものを、ということで『OISLE MW242Air』を長年使用しており、以前にここでも紹介している（参考記事：https://dime.jp/genre/1699656/）。
厚さ7.7mm！緊急用に1つは持っておきたい極薄型ワイヤレスモバイルバッテリー「OISLE MW242Air」
■連載／コウチワタルのMONO ZAKKA探訪 スマートフォンが私たちの生活に欠かせないのと同時に、モバイルバッテリーもまた私たちの生活に欠かせないアイテムと言...
超薄型で携帯時も使用時も存在感ゼロなモバイルバッテリー『MOVESPEED/S05』
ところが、その『OISLE MW242Air』がバッテリーの劣化で使用できなくなってしまい、しかも同製品の販売が終了してしまっていたため、新しく購入したのが今回紹介する『MOVESPEED/S05』である。
出来る限り薄型のモバイルバッテリーを探している人は是非購入の際の参考にしてもらいたい。
『MOVESPEED/S05』とは？
『MOVESPEED/S05』は中国のDongguan Aohai Technology Co Ltdから発売されているモバイルバッテリーである。「MOVESPEED」というのは同社によるブランドの1つでモバイルバッテリー、外付けSSDを中心に扱っているようで今回紹介する製品以外にも多数の製品があるので、持ち物のデザインを統一したい場合は他の製品も見てみると良いだろう。『MOVESPEED/S05』については「驚くほど薄い」とその薄さを謳った製品となっており、筆者はこの点を決め手に購入に踏み切っている。
『MOVESPEED/S05』の特徴
◆モバイルバッテリーの厚みとしては最薄クラス
以前に使用していた『OISLE MW242Air』という製品の厚みはわずか7.7mm。これは携帯時も使用時もほとんど存在が気にならないレベルで、買い替えの際も出来る限りこの厚みに近づけたいという希望があった。そうした条件で検索したところ、この製品の厚み7.6mmがそれに一番合致すると判断して購入した。実物を見てみると確かに薄い。
ただし、0.1mmの差はあまり感じず、むしろサイズが59.6mm×74mmの『OISLE MW242Air』の方が、100mm×70mmの本製品よりコンパクトであった。iPhone SEのサイズよりは若干小さいものの、それなりに大きさを感じるサイズである。
ただ、厚みが抑えられていることで、パンツのポケットやバッグなど、iPhoneが収まる空間であれば一緒に収めることには問題はない。iPhoneを充電する際はマグネット式ワイヤレス充電方式によりiPhoneと本体を一体にして使用することになるが、iPhone単体より嵩や重量は増すものの使いづらいという感覚はない。
本製品の重量は105gとのこと。
◆シンプルでスタイリッシュなデザイン
日常的に使用するものだからこそ、携帯したくなるデザインかどうかは重要なポイントであるが、その点でも『MOVESPEED/S05』は及第点に達しているというのが筆者の評価だ。『MOVESPEED/S05』のカラーはグレーで、凹凸や文字等も極力抑えられたデザインとなっている。
角に丸みを持たせている点も、単なるスマホの付属品に本製品を貶めないような工夫のように感じられる。充電インジケーターはランプの数でバッテリー残量を示す仕組みで、デザインとしてはこちらもシンプルに抑えられていて好感を持てる。
反面、ランプの数の意味を覚えておかないと読み取れないため、慣れるまでは使いづらさを覚えるデメリットもあると感じた。個人的には残量が25％を下回った場合でも、それが25％なのか10％なのかは大きな違いであるので数字で示してもらいたい人間なのだが、この辺りは技術的に厚みや重量に関わってくるため見送られた部分なのだろうと推測している。
◆シンプルでありながら必要十分な機能を搭載
筆者としてこの製品に特段の不満を感じていないのは『MOVESPEED/S05』にはモバイルバッテリーとしては必要十分な機能が搭載されているからだと理解している。本体への給電はUSB type-Cケーブルによって行う仕組みとなっている。
iPhone等への給電はマグネット式ワイヤレス充電方式により吸着させることで行うが、この吸着力はかなり安定したもので容易に外れることはない印象を受けた。マグネット式ワイヤレス充電方式以外に有線給電にも対応しており、ワイヤレス充電の場合は7.5W、有線の場合は15Wの出力と当然後者の方が早く充電できるようになっている。なお、両者を同時に使用した2台同時充電にも対応している。ただし、容量5000mAhというのはiPhone15/16の0.8回分の充電にあたるため、基本的には自身のメインのスマホのためのお守りバッテリーとしての位置付けになるのではないかと考えている。
『MOVESPEED/S05』を購入するには？
『MOVESPEED/S05』のカラーラインナップはグレーのみとなるが、容量の違いとして5000mAhと10000mAhの2つのラインナップがあり、後者の場合は厚みが12.7mmに増加する。容量を取るか、厚みを取るか、各自の好みで決める必要がある。価格は各々税込2,999円、4,509円で、Amazon等から購入することが可能だ。
『MOVESPEED/S05』はお勧めできるか？
筆者の答えは「YES」だ。購入者自身の用途次第というところはあると思うが、外出中の緊急用のモバイルバッテリーとしては容量5000mAhというのはスマホを生き返らせてカメラや交通系ICカードを使用するには十分であるし、そのサイズ感も携帯の負担を少ないものとするように抑えられていると感じた。1つ持っていれば1年間に数回は「あって良かった」と実感する場面に遭遇するだろう。欲を言えばより薄く、サイズも半分程度に納まると更に便利になると思われるが、今後の技術革新に期待したい部分である。
■関連情報
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DR553BPJ
文／Wataru KOUCHI
趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc…。日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき！」と言ってしまうモノ達を紹介！
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