
テレワークの導入が進む中で、業務効率にどのような影響が出ているか気になる人も多いのではないだろうか。
集中できる、自分のペースで働けるという声がある一方で、コミュニケーション不足や環境の違いに悩む人も。
そこでNEXERはバリューテクノロジーと共同で、会社に勤めている全国の男女433名を対象に、「テレワークと業務効率」についてのアンケートをおこなった。
在宅時の方が「業務効率が良い」と回答した人は38.8%!
まず、テレワークをすることがあるか聞いたところ、26.8%と3割近くの人がテレワークをすることが「ある」と回答した。
続いて、在宅時と出社時でどちらが業務効率が良いと感じるかを聞いたところ、38.8%の人が在宅時の方が「業務効率が良い」と回答している。
在宅時と出社時でどのような差を感じるか聞いたので、一部を紹介しよう。
「業務効率が良いのは?」在宅時と出社時でどのような差を感じる?
・「在宅時」疲れがない。(20代・男性)
・「在宅時」在宅時の方が自分の好きな音楽等を聞きながら作業できたり、没頭して業務に取り組めるので。(20代・女性)
・「在宅時」通勤時間だった時間も仕事できる。(30代・女性)
・「在宅時」人間関係のストレスのなさ。テレワークだと誰にも邪魔されることもないし、作業が捗る。(30代・女性)
・「在宅時」在宅の方が集中できる。(40代・男性)
・「在宅時」通勤時間の有無と、それによる効率の差。(40代・男性)
・「出社時」社内ネットワークに接続することで動きが遅くなる。(20代・女性)
・「出社時」出社している方が仕事に集中できる。他人の目があるため。同時に同僚に話しかけやすいためトラブルがあった時に頼りやすい。(30代・男性)
在宅勤務と出社勤務の差として、「通勤疲れがない」「自分のペースで集中しやすい」「人間関係のストレスが少ない」といった在宅のメリットがある一方で、「ネット環境による作業の遅さ」や「対面での相談のしやすさ」など、出社ならではの良さも挙がった。
37.1%が、在宅時の業務効率化を図るために工夫している
続いて、在宅時に業務効率化を図るために工夫していることはあるか質問。37.1%と4割近くの人が、在宅時に業務効率化を図るために工夫していることが「ある」と回答。どのような工夫をしているか聞いたので、一部を紹介しよう。
在宅時に業務効率化を図るため、どのような工夫をしている?
・テレワーク専用のスペースを用意して、業務以外のことに目を向けない。外を散歩してリフレッシュする。(30代・男性)
・時間を決めて集中する。(30代・男性)
・適度に休むこと。(40代・男性)
・座り心地のいい椅子を買った。(40代・男性)
・集中できるように自分の仕事部屋を作ることです。(50代・男性)
・他のことに気が散りやすいので、集中力を増すために、イヤホンで音楽を聴きながらやっています。(50代・男性)
在宅勤務で業務効率を高めるために、「専用スペースの確保」「時間を区切って集中」「快適な椅子の導入」「適度な休憩」「音楽で集中力アップ」など、自分なりの環境づくりやリズムの工夫をしている人が多く見られた。
在宅時に業務効率化を図っていると回答した人に、実際に業務効率化できていると感じるか聞いたところ、合計で8割以上の人が「実際に業務効率化できていると感じる」と回答していた。そう感じる理由を尋ねたので、一部ピックアップして紹介しよう。
■「とても感じる」回答理由
・集中できるため。(40代・男性)
・仕事がスムーズに進んで業務時間内に終わる。(50代・男性)
■「やや感じる」回答理由
・業務を重ねるごとに終了時間が早まった。(30代・男性)
・昔はずっと1人でパソコンに向かい合うのは苦痛だったが、テレワーク専用のスペースを用意する外を散歩してリフレッシュするなどで改善されてきた。(30代・男性)
・残業時間の削減ができているから。(40代・男性)
・通勤時間がかからないのでそれだけでも生産性が高くなる実感があります。(50代・男性)
・気分をリフレッシュすることによって効果が上がっていると感じる。(60代・男性)
まとめ
テレワークをする人の37.1%が、在宅時の業務効率化を図るために工夫していることが「ある」ことが判明。効率化の工夫としては、作業環境の整備や時間管理、集中力を高める工夫などが挙げられていた。
こうした取り組みに加え、チーム全体の連携や効率を上げるためにタスクの進捗状況や成果を「見える化」できる業務可視化ツールの導入もおすすめだ。
調査概要
「テレワークと業務効率に関するアンケート」
調査手法:インターネットでのアンケート
調査期間:2025年5月12日 ~ 5月21日
調査対象者:事前調査で「会社に勤めている」と回答した全国の男女
有効回答:433サンプル
引用元:「株式会社NEXERとバリューテクノロジー株式会社による調査」
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある。
関連情報
https://www.value-ict.co.jp/
構成/Ara