
夏になると目にする「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」という言葉。その違いとは何でしょうか?
目次
夏になると、ニュースなどで「真夏日」「猛暑日」といった文字を目にすることが増えます。
そして、最近は「酷暑日」といった表現も見かけるようになっています。
それぞれの違いをきちんとご存じでしょうか?
真夏日、猛暑日、酷暑日の違いとは?
まずは言葉の意味の違いと、高温になる理由を確認してみましょう。
■真夏日とは?
気象庁では、最高気温が30℃以上の日を「真夏日」としています。
【参考】気温について – 気象庁
■猛暑日の意味と気温の基準
同じく気象庁では、最高気温が35℃以上の日を「猛暑日」としています。
■酷暑日の特徴。読み方は?
「酷暑日」は、「こくしょび」と読みます。
最近は40℃以上になる日が増加傾向です。そこで、日本気象協会が2022年に独自に打ち出した通称で、最高気温が40℃以上の日を指します。
■真夏日、猛暑日、酷暑日が発生する理由
30℃以上の真夏日、35℃以上の猛暑日、通称ですが40℃以上の酷暑日などの文字を連日目にするため、25℃以上の夏日は、もはや夏に使われる言葉とほど遠い感があります。
そんな高温が夏の都市部で恒常化している要素として、気象庁は地球温暖化とは別軸の解析として、ヒートアイランド現象や海面水温の極端な高温が続く「海洋熱波」を挙げています。
【参考】季節ごとの平年の天候についてのコラム「夏の高温の要因」|気象庁
2023年北日本の歴代1位の暑夏への海洋熱波の影響がより明らかに|気象庁
真夏日、猛暑日、酷暑日の推移
それでは、2024年の夏の傾向を真夏日、猛暑日の推移で確認してみましょう。
■2024年夏、それぞれの日数はどうだった?
酷暑日は気象庁の定義では無いので、真夏日と猛暑日の統計から、東京の2024年の夏を振り返ってみましょう。
東京都の2024年の夏(6〜8月)は、日最高気温30℃以上の真夏日が61日でした。
特に7月は26日、8月は29日と、ほぼ毎日30℃以上となる夏でした。
そして、猛暑日も6〜8月で19日を記録。平年より14.5日増と厳しい暑さになりました。
さらに、フェーン現象などの影響で気温が上がりやすい、埼玉県熊谷市では、8月の猛暑日が20日と、平年の倍の数字となりました。
もはや、〝猛暑日が当たり前〟となっており、酷暑が常態化しています。
■日本の最高気温っていつ? 何度だった?
観測史上最高気温が高かったのは、2020年8月17日に静岡県浜松市で観測された41.1℃です。
41.1℃は埼玉県熊谷市でも観測したことがあり、こちらは2018年7月23日に計測。以上の2回が日本の最高気温として記録されています。
2025年の気象予測
気象庁が公表した「向こう3か月の天候の見通し全国(6月~8月)」によると、2025年夏は北日本、東日本、西日本、沖縄・奄美を通して、向こう3か月の平均気温は「高い」という見込みが出ています。
また、降水量については「ほぼ平年並」か、「平年並か多い」という傾向が、全国的に多くなっています。
【参考】向こう3か月の天候の見通し全国 (6月~8月)|気象庁
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文/中馬幹弘