物事の順番が入れ違っていたり、逆さまになっていたりする様子を「テレコ」と表現することがある。スムーズにコミュニケーションをとるために、意味合いを知っておこう。
目次
物事の順番が入れ違っていたり、逆さまになっていたりする様子を「テレコ」と表現することがある。関西圏を中心に使われているため、関西圏以外の方にとってはなじみがない表現かもしれない。
ただし、何らかの拍子に「テレコ」という言葉を見聞きする場面があるかもしれない。スムーズにコミュニケーションをとるために、意味合いを知っておこう。
テレコとは
「テレコ」とは、一般的に「互い違い」や「入れ違い」を意味する言葉だ。関西地方を中心に広く使われており、意味を知っておくと話がスムーズに進む。
まずは、基本的な意味や語源から見ていこう。
■テレコの意味
「テレコ」は、「互い違い」「入れ違い」「逆さま」「あべこべ」「食い違い」「取り違え」などのニュアンスで使われる。物事が本来とは反対になっている状態や、順序が入れ替わっている状況を表すとき、用いられることがある。
具体的な使用例をいくつか挙げる。
- 「靴を左右テレコに履いてしまった」(左右逆に履いた)
- 「資料の順番がテレコになってる」(順序が逆になっている)
- 「話がテレコになって、全然かみ合わない」(話が食い違っている)
- 「予定がテレコになった」(予定が入れ替わった)
■テレコの類語
テレコは、歌舞伎の「てれこ」という演出技法が語源だ。二つの異なる場面を交互に見せる手法で、「入れ替わり」「逆さま」の意味に発展し、日常生活やビジネスシーンで応用されるようになった。
なお、テレコの類語や関連表現は以下のとおりだ。
- あべこべ
- 逆さま
- 裏表
- 反対
- 逆順
- 取り違え
- 食い違い
- チグハグ
関西圏以外では、「テレコ」という言葉を知らない人も多いと考えられる。ビジネスや公式な場面においては、「あべこべ」や「逆さま」という一般的な言葉を使うほうが伝わりやすいだろう。
物流業界・一般ビジネスにおけるテレコの使い方
物流業界では、頻繁にテレコという言葉が用いられる。また、物流業界以外の一般ビジネスにおいても使われる可能性があるため、具体的なシーンを確認しておこう。
■物流業界におけるテレコ
物流業界における「テレコ」は、「荷物の積み込みミス」「配送ミス」などを指す。たとえば、配送先を取り違えてしまい、A社向けの荷物をB社に配送(B社向けの荷物をA社に配送)し、両社の荷物が入れ替わってしまう状況だ。
また、仕分けの段階で東京行きの荷物を大阪便に仕分け(大阪行きの荷物を東京便に仕分け)した場合も、テレコを使うことがある。
物流業界で、「テレコ」は専門用語として定着している。信頼失墜や損害賠償にもつながるミスであるため、作業員全員が理解すべき重要な概念といえるだろう。
■テレコを防止する方法とは
物流業界におけるテレコ防止策は、企業の信頼を維持するうえで非常に重要だ。効果的な対策として、以下が考えられる。
- バーコード・QRコード管理を行い、不一致があると警告音やエラー表示される設定にする
- RFIDタグを活用する
- ダブルチェック体制を構築する
- 色分け・ゾーン分けシステムを導入して視覚的にわかりやすくする
- 作業環境を改善する(十分な照明の確保、作業スペースの整理整頓など)
これらの対策を複数組み合わせることで、テレコのリスクを大幅に軽減できる。システムの導入や人的チェックの両方を活用し、テレコが発生しづらい業務フローを構築しよう。
■その他一般ビジネスシーンにおけるテレコ
一般的なビジネスシーンにおいても、「テレコ」という言葉が用いられることがある。
たとえば、「契約書の添付資料がテレコになっています」「会議資料の順番がテレコになっています」「午前と午後の会議がテレコになってしまいました」などのように用いられる。
ただし、フォーマルな場面や文書では「入れ違い」「順序が逆」「取り違え」など、標準的な表現を使うほうがよいだろう。
まとめ
日常生活やビジネスシーンにおいて、「テレコ」という言葉を見聞きしたら「逆さま」「入れ違い」などと言い換えるとわかりやすい。
なお、物流業界では専門用語として日常的に「テレコ」が用いられている。物流業界の人とコミュニケーションを取る機会がある方は、意味合いを理解しておくとよいだろう。
文/柴田充輝(しばたみつき)
厚生労働省や不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級と社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。現在はWebライターとして金融・不動産系・ビジネス系の記事を中心に執筆しており、1,200記事以上の執筆実績がある。







DIME MAGAZINE











