
社員同士や取引先との連絡に使用する社用ケータイ。その利用にあたって、通信サービスや端末はどんなものが選ばれているのだろうか?
MMD研究所はこのほど、20歳~69歳の企業に勤める経営者・正規雇用者または公務員の男女14,778人を対象に「2025年法人向け携帯電話の利用実態調査」を実施し、その結果を発表した。
社用携帯電話の利用は31.4%、大企業と中小企業では19.6ポイント差、個人所有の携帯電話で私用電話番号利用は21.8%
20歳~69歳の経営者・従業員の男女14,778人を対象に、勤め先で現在利用している携帯電話について聞いたところ(複数回答可)、「会社から支給された携帯電話(社用携帯電話)」が31.4%、「個人所有の携帯電話(私用の電話番号を利用)」が21.8%、「個人所有の携帯電話(会社用の電話番号を利用)」が5.5%となった。
これを会社規模別にみると(複数回答可)、「会社から支給された携帯電話(社用携帯電話)」を利用しているのは大企業(n=6,099)が44.4%、中小企業(n=7,219)が24.8%、「個人所有の携帯電話(私用の電話番号を利用)」は大企業(n=6,099)が20.5%、中小企業(n=7,219)が25.9%、「個人所有の携帯電話(会社用の電話番号を利用)」は大企業(n=6,099)が6.0%、中小企業(n=7,219)が5.8%となった。
※企業規模は、大企業が従業員300人以上、中小企業が従業員300人未満とし、以下、大企業勤務者を「大企業」、中小企業勤務者を「中小企業」と表記する。
社用携帯電話の契約通信サービスは「docomo」がトップ、次いで「SoftBank」「au」
会社から支給された携帯電話(以下、社用携帯電話)を利用している4,258人を対象に、社用携帯電話の契約通信サービスを聞いたところ(わからないを除く)、「docomo」が41.9%と最も多く、次いで「SoftBank」が25.4%、「au」が24.4%となった。
※契約キャリアは、法人名義での契約ではなく個人名義で契約し社用携帯電話として利用している場合も含んでいる。
社用携帯電話で利用している端末は「iPhone」が60.2%、「Android」が27.7%
社用携帯電話を利用している3,826人を対象に、社用携帯電話を契約している端末について聞いたところ(わからないを除く)、「iPhone」が60.2%、「Android」が27.7%となった。
スマートフォン端末を利用していると回答した3,363人を対象に、社用携帯電話を契約しているマートフォン端末の機種を聞いたところ、「iPhone SEシリーズ」が30.9%と最も多く、次いで「AQUOSシリーズ」が11.2%、「iPhone 15シリーズ」が6.9%となった。
社用携帯電話に入れているアプリ・サービスは「メール」「インターネット検索」「チャット、メッセージ」
社用携帯電話を利用している4,638人のうち、何かしらのアプリ・サービスを入れている3,627人を対象に、社用携帯電話に入れているアプリ・サービスを聞いたところ(複数回答可)、「メール」が66.4%と最も多く、次いで「インターネット検索」が55.1%、「チャット、メッセージ」が53.4%となった。
次に、今後入れたいアプリ・サービスがある1,501人を対象に、社用携帯電話に今後入れたいアプリ・サービスを聞いたところ(複数回答可)、「AIサービス」が22.1%と最も多く、次いで「勤怠管理ツール」が16.3%、「決済」が16.2%となった。
※本調査は「2024年法人向け携帯電話の利用実態調査」とは対象者が異なるため、両調査結果の比較はできない。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
調査期間:2025年5月2日~5月7日
有効回答:14,778人 ※会社員・公務員の人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳~69歳の企業に勤める経営者・正規雇用者または公務員の男女
設問数:16問
出典元:MMD研究所
構成/こじへい