
DAY関数は日付データから「日」の部分を抽出する。売上や勤怠などの日別集計、日付によるフィルタ処理に活用できる。DATE関数やNETWORKDAYS関数と組み合わせて利用すると便利。
目次
Excelで日付データを扱う際、「日」だけを抽出したい場面は多い。そんなときに役立つのが「DAY関数」である。
本記事では、DAY関数の基本構文から活用例、他の関数との組み合わせテクニックまで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説する。
DAY関数とは?
DAY関数は、日付データから「日」の数値を取り出すためのExcel関数である。たとえば、2025年5月3日という日付から「3」の部分を抽出したい場合、DAY関数を使えば簡単に実現できる。
■DAY関数の基本構文
DAY関数の構文は非常にシンプルである。
=DAY(シリアル値)
「シリアル値」とはExcel内部で使われる日付の数値表現で、通常は日付形式のセル参照や日付関数の結果などを指定する。
例えば、セルA1に「2025/05/03」と入力されている場合、=DAY(A1)と入力すれば「3」が表示される。
DAY関数の基本的な使い方
DAY関数は実務においても頻繁に活用される。以下では基本的な使い方を具体例とともに紹介する。
■日付セルから「日」だけを取得する
例えば、セルA1に「2025/05/03」と入力されているとしよう。このとき、=DAY(A1)と入力することで、3という数値が取得できる。この数値は、日付データから「日」のみを抜き出した結果である。
このように、すでに入力された日付データから「日」だけを使いたい場面では、DAY関数が非常に有効である。
■数式で日付を生成した場合の使用例
DATE関数やTODAY関数といった他の日付系関数と組み合わせても、DAY関数は正しく機能する。
例1:
=DAY(DATE(2025,5,3)) → 結果:3
例2:
=DAY(TODAY()) → 結果:本日の日付の「日」部分(例:20日なら20)
このように、静的・動的な日付に対しても柔軟に対応できる点がDAY関数の特徴である。
DAY関数を使うメリットと活用シーン
DAY関数は、単に日付を読み取るだけではなく、実務の中でもさまざまな分析やフィルタ処理に役立つ。
■日別集計やフィルタリングの下準備
たとえば、売上データや勤怠データが日付単位で記録されている場合、「何日に発生したデータか」を基にフィルタリングしたいケースがある。こうした際、DAY関数を用いて「日」部分だけを抽出しておけば、日付の重複にとらわれず、日単位での集計やソートが簡単になる。
■月初・月末の抽出処理に応用できる
IF関数と組み合わせて「月初」「月末」のレコードを抽出するロジックも構築できる。
例:
=IF(DAY(A1)=1,”月初”,””)
また、EOMONTH関数と組み合わせれば、月末かどうかの判定も可能である。
例:
=IF(DAY(A1)=DAY(EOMONTH(A1,0)),”月末”,””)
このように、DAY関数は条件付き処理にも柔軟に対応できる。
DAY関数と組み合わせて便利な関数
DAY関数は単独でも使えるが、他の関数と組み合わせることでより強力な処理が可能になる。
■DATE関数との組み合わせで日付を再構築
YEAR関数やMONTH関数と組み合わせて、任意の「年」「月」「日」から新しい日付を作成することができる。
例:
=DATE(YEAR(A1),MONTH(A1),1) → 対象月の1日を生成
このようにして再構築した日付に対して、再びDAY関数を適用することで、条件付きの処理や分析にも応用が利く。