エクセルのシートの非表示機能を使う際の注意点
便利な非表示機能だが、注意すべきポイントも存在する。予め確認しておこう。
■すべてのシートを非表示にはできない
エクセルでは、少なくとも1枚のシートが表示されていなければならない。すべてのシートを同時に非表示にすることはできず、非表示コマンドがグレーアウトされる。
■非表示中のシートも数式参照される
シートを非表示にしても、他のシートからそのシートのセルを参照している場合、計算は通常通り行われる。
■3保護機能との違いを理解する
「非表示」は簡易的な視覚的保護であり、操作制限を目的とする「シート保護」とは異なる。機密性の高いデータはシート保護やブック保護などと組み合わせて使う。
まとめ
エクセルでのシート非表示機能は、単に情報を隠すだけでなく、作業効率化やミスの予防にも役立つ。特に初心者でも、右クリックやリボンの操作を覚えるだけで簡単に活用できる。再表示も容易であり、必要なときにすぐ元に戻せる点も大きなメリットである。
さらに、行・列単位の非表示や、シート保護との併用によって、より柔軟で安全な管理が可能となる。目的に応じて使い分けることで、エクセル作業を一段と効率よく、スマートに進めることができるだろう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいしておこう。
- シートを非表示にする方法①
- 隠したいシートの見出しを右クリック
- 「非表示(H)」を選択
- シートを非表示にする方法②
- 「ホーム」タブ → 「書式」
- 「非表示/再表示」→「シートの非表示」
- 複数シートをまとめて非表示
- CtrlキーまたはShiftキーで複数のシートを選択 → 右クリック →「非表示」
- シートを再表示する方法①
- 任意のシートタブを右クリック
- 「再表示」→ 対象シートを選択 →「OK」
- シートを再表示する方法②
「ホーム」→「書式」→「非表示/再表示」→「シートの再表示」
- 注意点:バージョンによっては、1枚ずつしか再表示できない
- 行を非表示にする方法
- 行番号を選択 → 右クリック →「非表示」
- または「ホーム」→「書式」→「行の非表示」
- 行を再表示する方法
- 非表示の上下の行を選択 → 右クリック →「再表示」またはリボンの「行の再表示」
- 列を非表示にする方法
- 列アルファベットを選択 → 右クリック →「非表示」
- または「書式」→「列の非表示」
- 列を再表示する方法②
- 前後の列を選択 → 右クリック →「再表示」
- またはリボンで同様に操作
- 非表示機能の注意点
- すべてのシートを同時に非表示にはできない
- 非表示シートも数式参照には影響しない
- セキュリティ対策には「保護」機能と併用することが重要
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構成/編集部