ハンズオンは、実際に自分の手で操作するなど、実体験を通した体験や学習を指します。ビジネスをはじめ、医療・IT・教育など多岐にわたる分野で活用されています。
目次
「ハンズオン」とは?
さまざまな場面で使われている『ハンズオン』という言葉ですが、意味をよく理解していない人もいるのではないでしょうか?まずは、基本的な意味を語源や言い換え表現とともに紹介します。
■基本的な意味と語源
ハンズオンは、英語の『hands-on』に由来し、『実際に自分の手で体験する』『現場で直接実践する』といったニュアンスを持っています。単なる知識の習得ではなく、実際の行動を通じて理解を深める点が特徴です。
見るだけ・聞くだけの受動的な体験や学習ではなく、自分自身が主体的に関わる活動を指します。例えば、展示会で最新の機器を単に見るだけでなく、実際に触れて操作できる体験・学習です。
ハンズオンは、ビジネス・医療・IT・教育分野など、さまざまな分野で取り入れられています。
■ハンズオンに代わる表現
ハンズオンの言い換え表現は、分野や状況によってさまざまです。
主なものには、『実践型学習』『体験型トレーニング』『実地学習』『実機体験』『現場研修』『実機演習』『実技指導』『参加体験型学習』があります。分野や伝えたいニュアンスによって、使い分けるとよいでしょう。
また、ハンズオンと似た概念として『ワークショップ』があります。大きな違いは、ワークショップは参加者同士が積極的に意見交換しながら学ぶのに対し、ハンズオンは講師の指導のもとで実際に触れて学ぶという点です。ただ、両者が組み合わさった形式も存在します。
ビジネスにおける「ハンズオン」
ビジネスシーンでは、ハンズオンがどのように活用されているのでしょうか?ハンズオンの具体例や、重視されている理由を見ていきましょう。
■企業研修でのハンズオンの具体例
企業研修におけるハンズオンは、座学だけでなく、実際に手を動かして学ぶ実践的な学習方法です。例えば、新しいソフトウエアの導入研修では、マニュアルを読むだけでなく、参加者が実際にパソコンを操作しながらスキルを身に付けられます。
製造業では、ベテラン社員の指導のもと、実際に機械を操作しながら実務を学ぶスタイルが、ハンズオンの典型例です。また、チームビルディング研修では、グループでプロジェクトに取り組みながら、コミュニケーション能力を高めることも可能です。
■ハンズオンが重視される理由
企業研修でハンズオンが重視される理由は、実践的なスキル習得の効率性にあります。
座学だけでは得られない、実際に手を動かすことで得られる深い理解と、定着率の高さが大きなメリットです。机上の理論と現場での実践には大きな隔たりがあり、ハンズオンはその橋渡しをする役割も果たしています。
製造業などの現場では、実際の機械操作を通じた学習が即戦力の育成に直結します。また、新しいツールやシステム導入時には、実際に触れることで抵抗感が減り、スムーズな移行が可能になるのもメリットです。
その他の分野における「ハンズオン」
『ハンズオン』という言葉は、医療、IT、教育などさまざまな専門分野で使用されています。それぞれ、どのような形で取り入れられているのか、紹介します。
■医療分野
医療分野でのハンズオンは、実践的な医療技術の習得と患者ケアの両面で重要な意味を持ちます。
医療分野において、医学生・研修医を対象としたハンズオン体験は珍しくありません。実際に生物を使った内視鏡手術・脳血管内治療などを体験でき、座学だけでは得られない実践的な技術を身に付けることが可能です。
また、リハビリテーションの現場では、『ハンズオンからハンズオフへ』という考え方が広まっています。治療初期にセラピストが直接手を添えて行う介入(ハンズオン)から、患者自身が行うセルフエクササイズ(ハンズオフ)へと、段階的に移行することを意味します。
■IT・プログラミング分野
IT・プログラミング分野におけるハンズオンとは、講師の説明を聞くだけでなく、実際に自分の手でコードを書いたりシステムを操作したりしながら学ぶ、実践的な学習方法のことです。
プログラミング言語やフレームワークの学習では、実際にコードを書いて動かすことで理解が格段に深まります。
参加者がチームを組み、短期間でプロジェクトを完成させるというイベントもあります。このような環境では、問題解決能力やチームワークも同時に養われるため、実務に近い経験をできることがメリットです。
■教育分野
教育分野でのハンズオンは、実際に体験しながら学びを深める教育手法です。例えば、材料や工具を使って組み立てる工作などが該当します。
料理教室で講師の指導のもと、実際に材料を切ったり調理したりして、料理を完成させるのもハンズオンといえるでしょう。
また、単なる体験学習ではなく、地域社会などの現場に直接触れる機会を通じて、考える力を養うことを目的としたハンズオンプログラムもあります。
地域と連携して現場での実習・演習が実施されており、参加者はフィールドワークを通じて地域社会の課題に向き合っています。
「ハンズオン」はさまざまな分野で活用されている
ハンズオンは、英語の『hands-on』をカタカナ読みした言葉で、『実地で体験する』という意味合いで使用されています。分野や状況に応じて、『実践型学習』『実機体験』などと言い換えることが可能です。
ハンズオンの主なメリットは、『実際に触れて体験する』ことで得られる深い理解と高い定着率にあります。医療技術の習得やプログラミングスキルの向上、教育現場での主体的な学びなど、さまざまな分野で活用されています。
構成/編集部







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