
オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営する株式会社ミツモアは、2024年のエアコン取り付け依頼データを分析。消費者が選ぶエアコンの機種に関する調査を行なった。
その結果、2024年7月のアイリスオーヤマの取り付け依頼シェアが3位に急上昇したことが判明。年間では7位ながら、猛暑のピーク月に特需を獲得したことで、ダイキンを上回った。
その他、5~8月に選ばれているエアコン機種や、地域別の傾向について、同社リリースを元に、その概要をお伝えする。
エアコン取り付け需要は7月にピークを迎える
■2024年の夏、7月の需要ピークは3月の2.6倍
2024年のエアコン取り付け依頼は7月に最も集中しており、3月と比較して2.6倍の需要が発生した。これは夏季の気温上昇に伴い、消費者のエアコン設置ニーズが急激に高まったことを示している。
■30度超えからの依頼急増、気温とエアコン取り付けの関連
過去3年分のエアコン設置シーズン開始期(4/1~7/7)の依頼数と気温を調査した結果、最高気温が30度を境に、エアコン設置依頼が明確に増えることが明らかになった。全国平均では、30度未満の日と比較して、30度以上の日は依頼件数が約2倍に増加している。
<30度値の前後の平均依頼数>
北海道は特に顕著で、30.3度を超えると依頼増加率が著しく高まった。首都圏では27~30度が転換点となり、西日本は26度前後から需要が増え始めるなど、地域ごとにも特徴があるようだ。
人気エアコン機種ランキング、トップは三菱「霧ヶ峰」
■5~8月の人気取り付け機種TOP5
1. 三菱電機「霧ヶ峰シリーズ」:17.81%
2. パナソニック「Eolia(エオリア)シリーズ」:14.49%
3. 日立「白くまくんシリーズ」:14.18%
4. ダイキン「うるさらシリーズ」:11.35%
5. アイリスオーヤマ製エアコン:7.72%
※2024年5月1日~8月31日にミツモアで新品エアコンの取り付けを依頼した人の口コミを分析(有効回答2616件)
ミツモアの口コミに寄せられた「エアコン取り付け機種」のデータを分析した結果、新品エアコン取り付けは三菱電機の「霧ヶ峰シリーズ」が約18%のシェアで首位を獲得していることがわかった。次に、パナソニックと日立が僅差で続いている。
4位にはダイキン「うるさらシリーズ」、5位にはアイリスオーヤマ製エアコンがランクイン。上位5メーカーで全体の65%以上を占めており、消費者の選択が特定のブランドに集中している傾向が見られる。
■5~8月の取り付け古機種回収TOP3
1. 霧ヶ峰(三菱電機):36台(15.3%)
2. パナソニック「Eolia」:28台(11.9%)
3. 富士通「nocria」:26台(11.0%)
※2024年5月1日~8月31日にミツモアでエアコンの「取り外しのみ」を依頼した人の口コミを分析(有効回答236件)
回収されるエアコンでも三菱電機の「霧ヶ峰」が最多となっており、その耐久性の高さから長期間使用された後の入れ替えが多いことが推察できる。富士通の「nocria」は現在の販売台数と比較して回収率が高く、過去のシェアとの相関が見られる。
アイリスオーヤマエアコン:7月に3位へシェア急上昇
アイリスオーヤマエアコンのシェアは5~8月全体では5位、年間平均では7位に位置するものの、夏季ピーク時に大きく順位を上げる特徴が確認できる。
7月のシェアランキングでは、三菱電機「霧ヶ峰」(16.63%)、パナソニック「Eolia」(15.19%)に続く3位となり、ダイキン「うるさら」(10.17%)を上回った。特に5月(4.99%)→6月(7.04%)→7月(11.36%)と夏に向けて急上昇している。
一方で8月には5.58%まで急落しており、夏季の初期に集中して選ばれる傾向があると言える。
地域別に見ると、愛知県での支持率が10.9%と特に高く、神奈川県、大阪府、兵庫県など主要都市部でも安定したシェアを獲得していた。
地域別のエアコン選択には特徴的な傾向がある
■東京のダイキン選好
東京都ではダイキン「うるさら」シリーズと「risora」シリーズの合計シェアが5~8月で25.2%に達しており、全国平均より6.7ポイント高くなっていた。
特に世田谷区、江戸川区、板橋区、町田市ではこの傾向が顕著だった。デザイン性の高いrisoraシリーズは、都心の狭小住宅でも空間を美しく見せる選択として支持されているようだ。
■地域別の特徴的メーカー選好
<三菱電機「霧ヶ峰」>
三菱電機「霧ヶ峰」は福岡県で特に強く、5~8月で25.9%という高いシェアを誇っている。九州地方全体でも三菱電機の支持率が高い傾向にある。
<日立「白くまくん」>
日立「白くまくん」は東北・北関東地域での選好が目立つ。寒冷地での暖房性能に定評があることが要因と考えられる。
調査結果まとめ
今回の調査から、エアコン取り付けの依頼は気温が30度を超えると急増。特に7月は3月比で2.6倍という明確なピークが確認された。
ユーザーの声からは「古いエアコンの故障」「家電量販店では予約が取れない」といった緊急性の高いニーズが浮かび上がり、特に7~8月は即対応可能な業者への需要が集中する。
機種選択では、三菱電機「霧ヶ峰」やパナソニック「Eolia」が安定した人気を誇る。その中でも注目すべきはアイリスオーヤマで、7月には年間平均7位から3位へと急上昇している。これは物価高の影響により、低価格帯への指名買い集中が表れていると言えるだろう。
また東京ではデザイン性の高いダイキン「risora」、福岡では三菱電機、東北・北関東では日立「白くまくん」が強く支持されるなど、地域別の選択傾向もいくつか確認できた。
■エアコン取り付け料金も7月がピーク。早めに相談を
エアコン取り付け料金は需要が集中する7月に最も高くなる。2024年は、4月の平均成約費用が約1万4208円、5月は1万4941円、6月は1万5621円、7月は1万6232円となった。
今夏は例年より暑くなる予報が出ており、エアコン設置業者の混雑が予想される。需要が立て込むと工事が遅れることも少なくないため、設置や交換予定のある人は、早期の相談が何よりだ。
【調査概要】
見積もり依頼数推移
調査対象期間:2024年1月1日~12月31日
調査対象:「ミツモア」で行なわれたエアコン取り付けの見積もり依頼
調査件数:16万5663件
見積もり依頼と気温の相関
調査対象期間:4/1~7/7(2022年、2023年、2024年)
調査対象: 「ミツモア」で行なわれたエアコン取り付けの見積もり依頼、気象庁の過去気温データ(各都道府県、県庁所在地の最高気温を参照)
エアコン取り付け・取り外し機種
調査対象期間:2024年5月1日~8月31日
調査対象:「ミツモア」を通したエアコン取り付けの口コミデータ
調査件数:口コミ約5900件(有効回答2862件)
出典/株式会社ミツモア調べ
関連情報
https://meetsmore.com/services/air-conditioner-installation/media/259460
構成/清水眞希