
近年の深刻な人手不足の慢性化により、若手人材を確保する難易度はますます高まっている。そんな中、超売り手市場といわれる時代に入社する2025年の新入社員は、貴重な若手人材として活躍が期待されている。
では、当の新入社員は入社に際してどんな不安を抱えているのだろうか?
ALL DIFFERENTおよびラーニングイノベーション総合研究所は2025年1月21日~3月7日の期間で、2025年に企業へ入社する新入社員に対し「入社を迎えた心境」に関する意識調査を行い、その結果を発表した。
社会人になることへの気持ち「不安・心配」がトップで76.9%
はじめに、社会人になるにあたり、どのような気持ちが強いか質問した。その結果、「不安・心配な気持ち」が76.9%でトップとなった。以下「嬉しさ・楽しみな気持ち」が48.4%、「焦り・緊張」が47.3%と続いた。(図1)
不安の内容「自分の能力で仕事についていけるか」が7割超
入社を迎えた気持ちのトップが「不安・心配」という結果だったが、実際にどのような不安を抱えているのだろうか。
結果、「自分の能力で仕事についていけるか」が71.8%で最大の割合となった。次いで「しっかりと成果を出せるか」が52.0%と半数以上が回答した。以降、「先輩・同期とうまくやっていけるか」が46.2%、「上司とうまくやっていけるか」が44.3%、「生活リズムの変化に慣れることができるか」が41.0%と続いた。(図2)
新入社員の99%以上が「この会社で頑張ろう!」という気持ちがある
次に、入社を決めた会社でどれほど「頑張ろう!」と思っているのか質問した。
結果、「とてもある」が76.6%、「どちらかといえばある」が22.7%となり、合計99.3%の新入社員が「この会社で頑張ろう!」という気持ちを持っていることが明らかとなった。(図3)
入社に向けた期待1位は「色々なことを学び成長できる」と7割が回答
99%以上が入社を決めた会社で頑張ろうと思っているという大変ポジティブな結果が明らかとなったが、入社後にどのような期待を抱いているのか、質問した。
結果、「色々なことを学び成長できる」が70.0%、「給料がもらえる」が58.2%、「社会の役に立てる」が42.1%となった。(図4)
構成/こじへい