なぜSkypeは終了したのか？今さら聞けないTeamsへの移行方法

マイクロソフトは、ビデオ通話・チャットサービスの「Skype（スカイプ）」の提供を2025年5月5日に終了しました。

20年ほど前にサービスが始まった時は、「国際電話が無料でできるの!?」とビックリしたものでした。

しかし、時代は移り、今や複数人数でのオンラインビデオ通話が当たり前に。ネット回線を駆使したコミュニケーションは、多様化する一途です。

ではなぜ、Skypeはサービスを終了したのでしょうか？　そして、Skypeユーザーは今後、どうしたらよいのでしょうか？

まとめてみました。

5月5日にサービス終了した理由：SkypeはTeamsに代替される

Skypeを提供するマイクロソフトは、2025年5月にサービスを終了。無料の個人向けコミュニケーションツールをMicrosoft Teams（無料版）に統合します。こちらが廃止理由です。

Skypeのサービス終了でどうなる？

それではここから、Skypeのサービス終了でどうなるのか？　移行する準備はどうすればいいのか？　ご紹介します。

■無料版Teamsへ移行する方法

Teamsへ移行するのはとても簡単です。以下の2ステップを行うだけです。

1．Microsoft Teams公式ウェブサイトから、使っているiPhoneやPCなどのデバイスに、無料版Teamsをダウンロードします。

2．Skypeのアカウント情報でログインします。

無料版Teamsを使うと、Skypeチャットと連絡先がそのまま表示されます。

■既存のアカウントはどうなる？

Skypeで利用してきたアカウントで無料版Teamsにログインすると、チャットと連絡先が自動的に利用できます。

新たにTeams用のアカウントを作る必要はありません。

■Skypeクレジットはどうなる？

Skypeクレジットや国際通話、国内通話を行って受信可能なサブスクリプションなど、有料のSkype機能は提供されなくなりますので、新規購入はできなくなります。

また、Skype Managerクレジット残高は、Skype Webポータルと無料版Teamsを経由してSkypeダイヤルパッド」を使い消費できます。

■データはどうなる？

それでは、Skypeのデータはどのような扱いになるのでしょうか？　主だったデータ移行についてご紹介します。

Teamsへの移行時間は1分未満

Skypeから無料版Teamsを利用すると、データが同期されます。所用時間は1分未満と迅速です。

Teamsに移行されないデータはあるの？

Skypeから無料版Teamsへ移行できないデータもあります。

例えば、SkypeユーザーとTeamsの職場または学校アカウント間のチャットは移行できません。

さらに、SkypeからSkype for Businessチャット履歴や、自己履歴を含む1:1チャット、プライベート会話データは移行されず、Copilotとボットのコンテンツは無料版Teamsではサポートされないので、チャット履歴を利用できません。

Skypeデータの削除はいつ？　エクスポートはお早めに

Skypeデータは、エクスポートするか削除するための猶予期間として、2026年1月まで利用可能となっています。

無料版Teamsにログインするだけで、Skype通話とチャットの履歴を利用できますが、そのアクションを実行しないと、Skypeデータは2026年1月に削除されますのでご注意ください。

Teamsを使わない場合、データはどうなる？

無料版Teamsを使わない場合も、Skype データをエクスポートできます。

「Skype データ操作方法エクスポートまたは削除しますか?」に詳細が掲載されていますので、参考にしてください。

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文／中馬幹弘