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バイクの世界でも広がる地方創生の新トレンド、バイク王が主催した「Enjoy BikeLife ! in 宮ヶ瀬」に参加してみた!

2025.04.30

バイクのライダーが訪れることで地方創生を進める……そんな新しい取り組みが、都心ライダーの聖地として人気の宮ヶ瀬で行われ、注目されている。

宮ヶ瀬は都心部、特に東京都や神奈川県に在住するライダーから人気のツーリング先。東京都心から約50km、横浜や川崎の市街地から約40kmと、「ちょっとバイクで景色の良い場所まで走りたい」というライダーに手頃な距離だ。

そんな宮ヶ瀬では、地元の方と企業がタッグを組み、バイクのライダーを中心とした地方創生につながるイベントを試みる動きがある。

ライダー同士や地域との関係を築きやすいバイクの魅力とは?

クルマの運転をドライビングと呼ぶのに対して、バイクではライディングと称するケースが多い。バイクに跨がり全身で乗り物をコントロールする感覚は、人の五感へダイレクトに訴えかける。だからだろう、自分のバイクを「愛機」と称して、趣味嗜好に没入するライダーも少なくない。

そんな趣味性の高さが理由か、ライダー同士には強い共感が働く場合が多い。ツーリングで郊外の道路をバイクが対向すると、ライダーが挨拶を交わすことも珍しくない。

また、バイクショップではショップオーナーやお客さんたちが愛機へのこだわりやカスタムについて話し込んだり、ツーリングで訪れた先では、道の駅や地域の商店などで会話も弾む。そう、バイクを通したコミュニケーションは、場所や世代を超えて楽しめるのだ。

ライダーミーティングが人気

そして、同じ趣味を持ったライダーが一同に集まり、親睦を深める「ライダーミーティング」が人気となっている。SNSに動画や画像をアップしたり、情報交換をしたり……バイク好きが至福の時を過ごす。

しかし、ライダーミーティングには課題もある。ライダーに限らないことだが、人が集まればいたずらに場所を占拠したり、ゴミの処理を怠ったり……イベント開催は、地域の方には逆効果になることもある。

ライダーの〝聖地〟宮ヶ瀬とは?

都心から近くライダーの聖地と人気の宮ヶ瀬とは、いったいどのような場所だろうか? 改めて確認しておきたい。

宮ヶ瀬には相模川水系の支川、中津川に2001年完成した首都圏最大のダムの宮ヶ瀬ダムがある。そのダムは神奈川県の相模原市、愛川町、清川村に面した人造湖、宮ヶ瀬湖を形作る。

宮ヶ瀬湖は「宮ヶ瀬湖畔エリア」「ダムサイトエリア」「鳥居原エリア」の3つの地区に分かれており、アクセスは国道412号と国道413号の利用がメインルートとなり、圏央道相模原インターチェンジからも近い。

国道412号は相模湖へ、国道413号は山中湖へと至り、また、国道413号の道志村近辺は「道志みち」と呼ばれ、ワインディングロードでのツーリングを楽しめる。

そして、県道70号秦野清川線は、有名なヤビツ峠を越えて秦野市へ抜ける道。県道64号と共に宮ヶ瀬湖周辺では「宮ヶ瀬レイクライン」とも呼ばれ、ライダーから絶大なる支持を集める人気ルートとなっている。

バイク王が事前応募制イベント「Enjoy BikeLife ! in 宮ヶ瀬」を開催した理由

ライダーミーティングが人気となり、また、宮ヶ瀬がライダーから注目を集めていることを受け、バイク王は、200名限定の事前応募制イベント「Enjoy BikeLife ! in 宮ヶ瀬」を、2025年4月19日(土)に開催した。

バイク王はこれまで、バイク王公式アンバサダーの朝山すずさんが出演するTikTokの撮影を、宮ヶ瀬周辺で数多く行ってきた。

<Tiktok 例>

@bike_queeeen 車のエンジン搭載したバイク見たことある?#宮ケ瀬 #バイク女子 #バイク乗り ♬ オリジナル楽曲 – バイク王

その撮影を通じて地域の方と出会い、多くの方が宮ケ瀬の知名度を上げ観光誘致を図り、商店街を含めて街を盛り上げたいと願っていることを知ったそうだ。

一方、バイク王はバイクを通じて地域の活性化に貢献し、地域とのコラボを通じてバイクの楽しさを多くの方に広く伝えたいと願っており、そして、イベントを開催すれば、参加するライダーはかけがえのない経験を得ることができる。

まさに「三方よし」で継続しやすい共生関係にあるとバイク王は確信。バイク王初のイベント開催へとつながったという。

念願のイベント開催にあたり、バイク王は地域の観光協同組合や商店街、宮ヶ瀬湖周辺でゴミ拾いを行なう活動家などのみなさんと、打ち合わせの回を重ねてきた。

中央奥)宮ヶ瀬水の郷観光協同組合 浅見友教さん、右奥)活動家 岩間大輔さん、左奥)バイク王公式アンバサダー 朝山すずさん

打ち合わせの中で、宮ヶ瀬に集まるライダーの姿と地域創生への道が見えてきたという。

浅見さん「宮ヶ瀬に訪れるには公共交通機関だと少し手間がかかるため、大半はクルマで来られます。そんな中、コロナ禍の頃からバイクで訪れてくれるライダーが増えました」

岩間さん「たとえば、鳥居原エリアに『ふれあいの館(いえ)』という地元の農産物などの購入や食事のできる施設があって、その駐車場に憩いの場としてライダーが多数集まってくれます」

浅見さん「観光資源としていちばん大きな観光スポットは、やはりダムサイトエリアです。ダムとしては珍しく、みなさんに向けて開かれた場所で、観光放流を今シーズン行う予定になっています。ぜひ、ご覧になっていただきたいです。

また、宮ヶ瀬湖畔エリアには、豊かな自然環境を整備した公園がありますし、商店街が並ぶ清川村の水の郷も魅力的です。そして、服部牧場も湖から近いので、そちらにも、お立ち寄りいただきたいですね」

岩間さん「人が集まると、どうしてもゴミの処理などの問題が出てきます。コロナ禍で湖畔にある休憩スポットのゴミ箱が撤去されたことで、ゴミのポイ捨てが増えてしまいました。私たちは宮ヶ瀬の美観を保つため、月に1回、第二日曜日に、SNSなどで募ったライダーを中心に清掃活動を行っています。その活動により、徐々にマナーを守ってきている人が増えてきていると感じますし、今後訪れる方のマナー向上に繋がればと思っています。

また、駐車場の利用だけではなく、水の郷の商店街などではおいしい料理も楽しめます。ライダーのみなさんには、そちらも楽しんでもらえればありがたいですね」

地域創生につながるイベント

観光協同組合や地域のみなさんの協力もあり、第1回となる「Enjoy BikeLife ! in 宮ヶ瀬」は初夏を思わせる陽気の中、開催された。

開催地は宮ヶ瀬湖畔にある、清川村の水の郷第三駐車場。200名限定の事前申し込み制のところ、700名もの応募が募集開始1週間であったため、抽選で参加者が決定された。

来場者には参加記念グッズが配られ、これには近隣にある宮ヶ瀬商店街で当日のみ利用可能なお食事券1000円分も含まれる。撮影スポットに行ってすぐ帰ってしまうライダーも多いなか、すぐ近くにある風情のある商店街があることを実感してほしいという意図が含まれている。お昼どきに配るお食事券がまさに地域とライダーをつなぐ仕掛けという訳だ。

当日10時に、いよいよイベントが開始となり、主催となるバイク王の菊田さんから開催の趣旨などが伝えられた。

株式会社バイク王&カンパニー マーケティング部門 メディアマーケティンググループ マネージャー菊田正人さん(手前)

続いて、ゲストのバイク王公式アンバサダー 朝山すずさんと元自衛官タレントのかざりさん、クリエイターのずまさんが登壇。楽しいステージが繰り広げられた。

左からMCのステップ堀田さん、朝山すずさん、かざりさん、ずまさん

そして、バイク王の新TV CMソングのアコースティックバージョンが、ずまさんのボーカルと音楽デザイナーの二宮 楽さんのギターによりライブ披露され、参加者からの喝采を受けることに。

盛りだくさんのステージが終了すると、試乗会や参加者への取材などが実施された。

試乗会はバイク王が経営するバイクショップのKTM小山、インディアンモーターサイクル八王子の協力で行われ、KTMの「1290SUPER DUKE R EVO」、「990DUKE」ら4台、インディアンモーターサイクルの「101 Scout」、「Chief Dark Horse」ら3台の計7台が用意された。

また、選ばれし参加者は、ずまさんを初めとする公式アンバサダーによる動画取材や、来場したメディアからの取材を受けるなど、愛機をアピールしつつもバイク王のアンバサダーと直接ふれあえる、希少な時間を過ごすことに。

そこで、イベントに参加した櫛引さん(23歳)にお話をうかがったところ、何と! 愛用するバイクは1988年式のヤマハ「FZR400」。

櫛引さんが生まれるはるか以前のモデルを、自ら購入。旧いバイクをいたわりつつもライディングを楽しんでいるという。

今回のイベントには、お父様から誘われて参加したとのこと。ステージ終了後は、宮ヶ瀬水の郷商店街にある「絆」に立ち寄り、名物の「朴葉焼き」を堪能されていた。

櫛引さんが食事を楽しんだ宮ヶ瀬水の郷商店街には、ほかにも飲食店が並び、賑わいをみせる。

「宮ヶ瀬 RESORT 旅館 みはる」は、宿泊施設のほか、宴会場や展望風呂も完備する。

1階には和食・洋食を楽しめるレストランがあり、土産の購入も可能。名物の「宮ヶ瀬ダムカレー」は、ダムとダム周辺をイメージして造られたカレーで、3枚のトンカツはダムの放流口を、シシトウは、その大きさで有名な宮ヶ瀬クリスマスツリーを……といった具合に、宮ヶ瀬ダムの景観を表現している。

ほかにも、宮ヶ瀬水の郷商店街では、大判焼きの「清川焼き」が、清川村新名物として売り出されている。

「ありがとうCafe」はお茶を練り込んだ緑色の清川焼きが名物。当日はバイクを模した焼き印が押された清川焼きが特別に用意された。

おいしい食事を味わい、日も少し傾きかけた頃、エンディングステージが始まった。

待望のじゃんけんゲームが行われ、KTMのジャケットやインディアンのキャップ、Tシャツなどの豪華景品がじゃんけんの勝者にプレゼントされた。

ゲームの最後には、今回の目玉景品となる、DAYTONAのバイクヘルメット用、前後2K録画が可能なドライブレコーダーが登場。

激戦の末にカワサキ「Z900RS」で来場した杉原さんが、景品を獲得した。

こうして楽しかったイベントも無事終了。参加者はそれぞれ家路に着くことになった。

第2回、3回と持続性のあるイベントへ!

参加者の熱い心と好天により、無事開催された「Enjoy BikeLife ! in 宮ヶ瀬」。今回の成功を受けて、バイク王では2回目、3回目のイベント開催を希望しているという。

地域創生は一過性で成し遂げることは難しい。地域の理解と賛同をこのままに、地元に根付いた〝年中行事〟へと昇華することに、期待したい。

そして、今回参加できなかったみなさんも、開催の折にはバイク王から告知があるそうなので、応募して現地の食と景観を堪能いただきたい。

取材・文/中馬幹弘 撮影/湯浅立志(Y2)

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