
何かと忙しい新年度のスタート月。慌ただしい1か月を終えれば、待ちに待ったゴールデンウィークを迎えるが、この大型連休を抜けるとふっと虚脱感や無気力が身体を襲い、体調不良に見舞われることがある。いわゆる「五月病」だ。
この「五月病」の経験がある人はどれくらいいるのだろうか?
「くるめし」はこのほど、運営するフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」の会員である20歳以上の男女764人を対象に「新入社員研修および社内コミュニケーションに関する調査」を行い、その結果を発表した。
働く人の30%以上が「五月病」の経験あり
これまでに5月病のような症状を感じたことがあるかと質問したところ、全体で、30.4%の人が「症状を感じたことがある」と回答した。さらに、その回答を20代・30代に限定すると、その割合は38.5%とさらに高くなっている。
「五月病」の原因は「社員同士のコミュニケーション」?
「五月病」の症状が出てしまった理由を聞くと、もっとも多い回答が「業務・タスク過多」で、その割合は40.9%にものぼった。ついで「慣れない職場で不安だった(35.3%)」という回答がみられた。
一方で、社員同士のコミュニケーションも原因の1つであると感じている方も多いようで、24.1%の人が「上司とのコミュニケーションがうまくいかなかった」と回答している。
特に20代では「上司とのコミュニケーションがうまくいかなかった」ことが原因と回答した人の割合が高く41.2%にものぼった。休み明けの忙しさが大きな要因となっているようだが、社員同士のコミュニケーションも体調を崩す原因の1つと言ってもよいかもしれない。
「五月病を防ぐための社内の取り組み」は勤務体制だけでなく社員同士のコミュニケーションも重要
「五月病を防ぐために社内でどのような取り組みがあるとよいと思うか?」という質問に対して、もっとも多かった回答は「フレックス勤務(44.8%)」ついで「リモートワーク(39.7%)」という働き方に関する回答となった。
一方で、「同期・同僚とのコミュニケーションを増やす(34.5%)」「上司とのコミュニケーションを増やす(29.3%)」など社員同士のコミュニケーション増加を望む声もみられた。働きやすい環境を提供することが社員にとっては重要ではあるが、「五月病」を防ぐためには、社員同士が気軽に話せる場など、コミュニケーションのきっかけを作ることも重要といえるだろう。
理想的なコミュニケーション方法は「積極的に話しかけてもらいたい」と「社内コミュニケーションの場」
五月病を防ぐための取り組みとして「上司や先輩社員、同期・同僚とコミュニケーションを増やす」と回答した人に、理想的なコミュニケーションの形を聞いたところ、「上司・先輩社員から積極的に話しかけてもらう(61.6%)」「同期・同僚から積極的に話しかけてもらう(47.3%)」という回答が多くみられた。
社員同士のコミュニケーションが重要と思いつつ、どのように話したらよいのかわからない、と悩んでいる人が多いのかもしれない。
また、「ランチに一緒に行く」という回答が37.5%、「社内イベント・懇親会への参加」が30.4%という結果から、業務を介さないコミュニケーションを希望する人も多いことがうかがえる。とくに、回答を20代・30代に絞ると、「ランチに一緒に行く」という回答が50.0%に増加し、「社内イベント・懇親会への参加」も36.8%に増えている。この結果から、若手社員は業務外で社員同士のコミュニケーションを求めている傾向にあるといえるだろう。
<調査概要>
「新入社員研修および社内コミュニケーションに関する調査」
調査対象:全国、20歳以上の「くるめし弁当」会員と「シェフコレ」会員男女764人
調査方法:インターネットを用いたアンケート調査
調査期間:2025年1月30日(木)~2月6日(水)
出典元:株式会社くるめし
構成/こじへい