LARGE関数を使ってExcelの上位データをかんたんに抽出する方法

LARGE関数と似た他の関数

LARGE関数の理解を深めるために、似た働きをする関数と比較してみる。

■RANK.EQ関数

RANK関数は、ある数値が全体の中で何位かを返す。

目的に応じて使い分けるとよい。

■SMALL関数

SMALL関数はLARGE関数の逆で、小さい順に取り出す関数である。

=SMALL(B2:B11, 1)

この式では、売上が最も低い店舗の値が返る。コストの小さい案件を探す、損失の大きい事例を分析する、といった場面で役立つ。

まとめ

LARGE関数は、Excelでデータの上位値を簡単に抽出できる非常に便利な関数である。基本的な使い方はもちろん、応用すればランキング表や上位者リストの作成にも役立つ。

また、INDEX関数やMATCH関数と組み合わせることで、データ分析の幅が大きく広がる。エラー回避のテクニックも覚えておけば、実務でも安心して使えるはずだ。

Excel初心者でも理解しやすい関数なので、まずは小さなデータから試して、徐々に応用力をつけていくことをおすすめする。

本記事の内容を以下で簡単におさらいしよう。

• LARGE関数とは
  • 範囲内の数値を大きい順に並べ、指定した順位の値を取得できる関数。
  • ランキング表示や上位分析に最適。
  • 基本書式　=LARGE(範囲, 順位)
  • 例：=LARGE(B2:B11, 2) → 2番目に大きい数値を取得。
• 操作手順の例
  • データ範囲（例：B2:B11）を用意
  • 表示させたいセルに =LARGE(B2:B11, 2) と入力
  • 上位順位を変えて使えば、複数上位を一覧表示可能
• よくあるエラーと対処法
  • #NUM!：順位がデータ数を超えている → 範囲や順位を見直す
  • #VALUE!：範囲に文字列が混在 → 数値のみを対象にする
  • =IFERROR(LARGE(範囲, 順位), “”) を使えばエラー時に空白で処理可能
• 実務での応用例
  • 上位3位までを個別セルに LARGE(…,1), …,2, …,3 と並べる
  • INDEX + MATCH 関数で「誰が上位か」も表示可能
  • 例：=INDEX(A2:A11, MATCH(LARGE(B2:B11,1), B2:B11,0))
• 類似関数との違い
  • RANK.EQ：値の「順位」を返す
  • SMALL：小さい順に値を取得（LARGEの逆）

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構成／編集部