二度と同じミスをしないための対策
保存し忘れを防ぐには、日常的に自動保存やクラウド保存の設定を整えておくことが重要である。
■Microsoft365の対応策
Microsoft 365を利用しているユーザーは「自動保存」機能を活用しよう。
- ファイル作成時にOneDriveやSharePointに保存
- 自動保存をオンにしておけば、編集するたびにリアルタイムで保存される
この機能はExcelだけでなく、WordやPowerPointにも対応している。クラウド保存を前提にすることで、万が一のトラブルに強くなる。
■通常版エクセルの対応策
通常のExcel(Microsoft 365以外)でも以下の設定をしておくとよい。
- 自動回復の保存間隔を1分に設定
- 作業中のファイルはこまめに【Ctrl + S】で手動保存
- 定期的に外部ドライブやクラウドへバックアップを取る
また、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージと同期させておけば、復元可能性がさらに高まる。
まとめ
エクセルの保存し忘れは、多くの人が経験するトラブルであるが、適切な手順を踏めば高確率で復元可能である。
復元方法についての知識を持っておくだけでも、大切なファイルを失うリスクは大きく減らせる。万が一のトラブルの際にも慌てずに対応しよう。
本記事の内容を以下で簡単におさらいする。
- まず確認すべきこと
- エクセル再起動時に「ドキュメント回復」ウィンドウが表示されていないか確認。保存前のデータが自動で表示されることがある。
- 自動回復機能での復元方法
- エクセルを起動
- 「ファイル」→「情報」→「ブックの管理」→「保存されていないブックの回復」
- 該当ファイルを開いて確認し、「名前を付けて保存」で復元完了
- 自動回復の間隔設定の見直し
- 「ファイル」→「オプション」→「保存」から自動回復の保存間隔を1〜5分に短縮
- 「保存しないで終了した場合でも〜」にチェックを入れることも推奨
- クラウド保存していた場合
- OneDriveで該当ファイルを右クリック→「バージョン履歴」から過去データを復元可能。Google DriveやSharePointでも同様に対応可
- 復元できなかった場合の対処
- 作業内容を思い出し再現する/共有履歴やメール送信済みデータを探す
- 予防策
- Microsoft365では「自動保存」を活用
- 通常版ではCtrl+Sの習慣化やクラウド同期、自動回復間隔の短縮が有効
構成/編集部