
今年もまた暑い夏がやってくる。耐えきれない外の熱波を耐え抜いた先には、職場やお店の激寒すぎる冷房が待っている。
天国と思えるのも一瞬。寒暖差の波状攻撃で身体の奥底まで冷え過ぎてしまい、その結果体調不良に陥ることも。
冷えに無頓着なメンズにおすすめしたい冷え対策
キリンホールディングス株式会社が「夏の体調管理に関する調査」を実施したところ、夏の体調管理を行っている人の約8割が、「十分にできていると思う」と回答する一方、7割以上は夏風邪や夏バテなどの体調不良を経験していることが分かった。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000132061.html
夏場は知らず知らずのうちに体が冷えていることも多く、血流や代謝に影響を及ぼしてしまうことも。また、普段から冷え対策を行なっている女性より、男性の方が必要以上に身体を冷やし、体調を崩してしまいがち。
今年こそ、本気で夏場の冷え対策を徹底したいところ。
天然素材と国内製造にこだわり、「冷えとり靴下」「はらぱん」といった商品が人気の靴下・肌着専門ブランド「くらしきぬ」をご存知だろうか?
岡山県倉敷市で暮らすふたりの主婦からはじまったこのブランド。妊娠と出産を経験し、天然素材で体を温めることの心地よさを多くの人に届けたいという想いから誕生した。
シルク繊維による靴下や腹巻パンツは一躍話題となり、女優の吉田羊さん、田中みな実さん、実業家としても活躍するMEGUMIさんら、多くの著名人に愛されている。
そんな「くらしきぬ」が、メンズアイテムも手掛けていると知り、今回、株式会社クラビズのくらしきぬマネージャー・志田原さんににお話を伺った。
冷えに無頓着なメンズにおすすめしたい商品を始め、ブランド成功の秘訣からヒットの法則まで教えていただく。
――人気商品の腹巻きパンツ「はらぱん」誕生の経緯を教えてください
「誕生したのは約10年前、冷えに悩む女性スタッフの声から生まれました。人間は性別問わず、内臓の集まる上半身の方が体温が高く、下半身が5~6度低いといわれています。お腹だけでなく、お尻や太もも、脚元もすっぽり温めてくれるものがほしいというところから始まりました」
「くらしきぬの『はらぱん』はお好みや季節によって使い分けられるよう、ショート・ハーフ・ロングの3つの丈を用意しています。一般的な腹巻はズレてしまうこともありますが、はらぱんはカバーパンツのような仕様のためズレることもなく、より快適に冷え対策ができます」
――「はらぱん」のこだわりは?
「3つ挙げるとするならば、素材、編み方、デザインだと思います。現在はシルクをたっぷり94%使用した「シルクはらぱん」や、麻を使用してさらりと穿ける「爽はらぱん」なども展開しているのですが、最もロングセラーの定番「はらぱん」は、シルクとウールを贅沢に使用しています」
「一般的な腹巻パンツはコットンを使用している商品も多いのですが、くらしきぬではシルクとウールの組み合わせにこだわりました。シルクは吸放湿性に優れ、肌触りが非常になめらか。肌が敏感な方にも心地よく身に着けていただけ、余分な水分を吸収・放出することで、夏は涼しく、冬は温かく感じられます」
「ウールはとにかく保温性が高く、「天然のエアコン」と呼ばれるほど吸放湿性にも優れています。この二つの天然素材を組み合わせることで、「はらぱん」は高い保温性と心地よい肌触りを両立しています」
「さらにホールガーメントと呼ばれる技術で身体に沿うよう立体的に編み上げているため、縫い目がありません。あらゆる体型の方の身体にきれいになじみます」
何度も言うが、夏の体調管理こそ己の身体の未来への投資。
ここぞとばかりに労ってほしい。
そこで!「くらしきぬ」が今夏おすすめする、冷えとりメンズアイテムを紹介しよう。暑さで体調を崩す前に最適な逸品で夏を乗りきっていこうではないか。
【シルクはらぱん】
シルクをたっぷり94%使用し、なめらかで上質な肌触りを実現した腹巻きパンツ。
お腹まわりの冷えをしっかりカバーしながらも着膨れせず、一日中快適に過ごせるアイテム。
「薄手のためシャツやスラックスに響きにくく、ビジネススタイルにもなじみます。常に体調を管理し、高いパフォーマンスが求められる現代のビジネスパーソンに心強い味方となるはずです」
【シルク5本指靴下】
通気性と吸湿性に優れたシルク100%素材を使用し、極めて薄手ながらもしっかりと汗を吸収。長時間の着用でも蒸れにくく、足元を快適に保ってくれる。
「5本指タイプのため、指の間のムレやニオイの原因を軽減してくれるのがポイントです。ビジネスシューズはもちろん、スニーカーやローファーにも合わせやすい、日常の足元ケアに最適な一足です」
【シルクはらまき】
薄手でアウターに響かず、シャツの下にすっきりと収まるデザインが特長。内側は肌あたりの優しいシルク素材で、汗をかいても蒸れにくく快適な着用感が続く。
「特に夏場の冷房による内臓冷え、お腹の不調が気になる方におすすめです。ビジネスシーンや在宅ワーク中でも違和感なく使える、日々の体調管理を支える一枚です」
夏場は室内外の気温差が身体を疲れさせる要因の一つとなる時期。薄手のはらぱんやウォーマー、靴下でいざというときに備えておこう。
「笑顔になれば自分にも人にもやさしくなれる」ものづくり精神
多くの著名人をも魅了している「くらしきぬ」が誕生したのは2012年。天然素材と国内製造にこだわったアイテムは瞬く間に話題となり、特に女性を中心に支持されるブランドとしてその名を轟かせた。
2人の主婦が立ち上げたブランドが共感を呼び、多くの人に認知されたわけだが、その理由はなんなのか?
くらしきぬマネージャー・志田原さんはこう語る。
「まだまだ「くらしきぬ」を必要とする方に充分に知っていただけているとは私自身、思えていないのですが、原点が女性スタッフ自身の経験にあるため、「本当に良いと思えるもの」「自分たちが使いたいと思えるもの」を追求してきたことがお客様の共感を呼んだのだと思います」
「品質にこだわり、一つひとつ丁寧に商品を作り続けてきたことが、お客様からの信頼につながっていると感じています。心から自信を持ってお客様に提案できる商品を作ることで、使ってくださった方の評判が評判を呼び、今や私たちもびっくりしてしまうほどです。女優さんや美容家さん、モデルさんの中にも多くのお客様がいらっしゃいます」
日本では古くから親しまれ、多くのブランドやメーカーが手掛けてきた「腹巻き」。それを進化させた「はらぱん」は、現代腹巻きの最先端を突っ走っている。志田原さんはヒットの理由をどう分析しているのか?
「一度穿いたらやめられない“気持ちよさ”が最大の理由ではないでしょうか。愛用するスタッフも「はらぱんがない生活には戻れない」と口を揃えています(笑)」
「毎日使うものだからこそ、肌ざわり、温もり、着心地…すべてに妥協しないものを作ったことで、お客様に満足いただけているのだと思います。加えて「はらぱん」という名前もキャッチーで、性別問わずちょっと気になっていただけて、愛着を持っていただけているのかなと思います」
日常を快適で彩る靴下、肌着を世に送り出すブランドとして、成長するための秘訣は「妥協しない徹底したものづくり精神」にある。
「私たちは、一時的に話題になるような商品ではなく、日々の暮らしに根づく本質的な価値を持つものづくりを大切にしています」
「体が冷えていると、心まで冷えるような気がしませんか?おいしいものを食べると笑顔になるように、温かくて気持ちいいものを身に着けると、人は笑顔になって自分にも人にもやさしくなれると思うんです。特に肌に直接触れるアイテムだからこそ、素材選びや着用感、機能性において妥協しないことを徹底しています」
「一過性の人気ではなく、10年先もお客様に選ばれるブランドであるために、まず商品の品質と信頼に応える誠実な姿勢を貫くことを今後も続けていきたいと思っています」
日本製にこだわった倉敷発のブランド「くらしきぬ」。
これから目指すのは、『ビジネスシーンにも溶け込む商品開発』だ。
「くらしきぬは、女性の「冷え」に対する課題意識からスタートしたブランドではありますが、「冷え」は決して女性だけの問題ではないと強く感じています。男性においても、冷えは健康を損なう要因となり得ます」
「そのため、今後は@DIME読者さんのような男性のお客様にも積極的にアプローチし、ビジネスシーンにも自然に溶け込むような商品の開発を進めていきたいと考えています」
取材協力
くらしきぬ
くらしきぬ公式インスタグラム
文/太田ポーシャ