矜持とはどのような意味なのか、よくわからない方もいるのではないでしょうか?自分に誇りを持つという意味であり、自尊心やプライドと似ているものの細かいニュアンスが異なります。本記事では、矜持の意味や使い方、類義語・対義語を解説します。
目次
矜持とは?

矜持とは、「きょうじ」と読み、自己に対する自信や誇り、プライドを持つという意味です。他者との比較ではなく、自己の内面に基づいた誇りを指します。
ここでは、矜持の意味とその言葉の成り立ちについて詳しく解説します。
参考:デジタル大辞泉
■自分に誇りを持つこと
矜持とは、確固たる信念のもとで自分に誇りを持つことを意味します。また、矜持を持つことで、自身の信念に反する行動を抑え、節度ある態度を保とうとする意識も含まれます。
矜持の「矜」という漢字は、訓読みでは「ほこる」と読み、「誇る」とほぼ同じ意味を持ちます。
矜持が意味する自信や誇りは、他者との比較によって成り立つものではなく、周囲に関係なく自分を誇る、絶対的なスタンスに基づくものです。
■言葉の成り立ち
「矜持」の「矜」という漢字は、もともと「矛の柄(ほこのえ)」が語源です。 矛(ほこ)は古代中国や日本で使われていた武器で、柄(え)はその持ち手の部分を指します。 古代中国の戦士にとって、「矛の柄」を持つことは誇りを示す象徴とされていました。
また、「持」には「維持する」という意味があり、「矜」と「持」を合わせることで、「誇りを持つ」や「プライドを保つ」という意味になります。
矜持の使い方・例文

矜持の使い方について、例文を通じて確認していきましょう。
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- この仕事に長く携わった社員の矜持として、業務の進め方を変えることには賛同できない
- ここで諦めることは、長いキャリアを持つ彼女の矜持には許されないものだった
- 親の援助を受けることは彼の矜持が許さなかったが、次の仕事が見つからない以上背に腹は変えられなかった
- 長年の努力と実績に裏付けられた矜持が、彼の行動の原動力となっている
- どんなに他人が評価しなくても、自分の矜持を守るべきだ
- 世間の噂に惑わされず、各自の矜持をしっかり保つようにしてほしい
矜持の類義語

矜持には、次のような類義語があります。
- 自尊心(じそんしん)
- 自負(じふ)
- プライド
それぞれの意味を理解し、矜持とのニュアンスの違いを把握して使い分けるようにしましょう。
■自尊心
自尊心とは、自分自身を肯定し、尊重する気持ちを指します。 漢字のとおり「自分を尊いと思う心」であり、自分を大切にする感情です。 他人の評価よりも、「自分がどう思っているか」に重きを置く姿勢が特徴です。
矜持は、自分の能力や実績に誇りを持つことを意味しますが、自尊心は強さも弱さも含めて、自分自身を受け入れる心のあり方を示しています。
(例文)
- 自己肯定感を高めるためには、自分をありのままに受け入れる自尊心を育てることが必要だ
- 自尊心が高い人は、他人の意見に左右されず自分が信じた道を歩むだろう
■自負
自負とは、自分の才能や業績に対して自信と誇りを持つことです。「自負」の「負」には「背負う」や「頼りにする」という意味があります。
「負」には「負ける」や「負担」といったネガティブなイメージもありますが、「自負」の「負」にはそのようなニュアンスは含まれていません。
自分の能力や実績に誇りを持つ点では、矜持と似た意味を持つ言葉です。
(例文)
- 前職で身に付けたスキルや経験により、御社でも活躍できると自負しております
- その分野で20年以上の実績を持つ彼は、誰よりも多くの知識とスキルがあると自負している
■プライド
プライドとは、自分の才能や個性、業績などに自信を持ち、自分の優越性が正当に評価されることを求める気持ちを指す言葉です。
自分の能力に自信を持つという意味で矜持と似ています。しかし、矜持は過去の経験や実績など、自らの中にある確かな根拠に基づいているのに対し、プライドは、他者との比較や周囲からの評価に影響されやすいという特徴があります。
そのため、プライドという言葉は、ときに高慢や自惚れといった否定的なニュアンスで使われることもあります。
(例文)
- 間違いを素直に認めることは、どうしても彼のプライドが許さなかった
- 自信を持って提出した資料の再提出を求められ、彼はプライドが傷ついた







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