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ブラックな職場環境で生まれるストレス、3位職場への忠誠心が求められる、2位上司がトップダウン型、1位は?

2025.04.22

2025年3⽉14⽇、政府は全企業に対して従業員のストレスチェックを義務付けた。

過去のJob総研調査(※1)では、ゆるい環境よりも厳しい環境を求めて転職をする人が多数存在するなど、個人を取り巻く環境が変化するとともに職場のストレス内容も変化している。

環境変化によるストレス増加も予想できるこの状況で、今の社会人が抱えるストレスの種類に変化は見られるのだろうか。

Job総研では578人の社会人男女を対象に、現職場でのストレス有無とストレスの変化、ブラック・ホワイト環境でのストレス、また現代のはたらき方やコミュニケーションにおけるストレス、そして職場ストレスの軽減策を調査した「2025年 職場のストレス実態調査」を実施したので、結果を紹介しよう。

ブラック環境で感じるストレスは「はたらき方」が、ホワイト環境で感じるストレスは「人間関係」が1位

回答者全体の578人に、現職場でストレスを感じているかを聞くと、「感じている派」が76.2%で過半数を占め、内訳は「とても感じている」21.6%、「感じている」26.1%、「どちらかといえば感じている」28.5%という結果に。

また、近年、ストレスの種類に変化を感じるかを聞くと、「感じる派」が78.2%で過半数を占め、内訳は「とても感じる」15.1%、「感じる」32.7%、「どちらかといえば感じる」30.4%であった。

回答者全体の578人に現職を含めブラック環境に勤めた経験を聞くと、「ある派」が50.0%、「ない」が50.0%と半数に割れた。また、現職を含めホワイト環境に勤めた経験を聞くと、「ある派」が62.1%、「ない」が37.9%。
※「ブラック」「ホワイト」の定義は、各回答者が持つ価値観に委ねる形式で回答を集めた

ブラック環境に勤めた経験のある289人にストレスの分野を聞くと、「はたらき方」が67.1%で最多となり、次いで「人間関係」が61.6%、「社内風土」が57.1%で続く。

ホワイト環境に勤めた経験のある359人にストレスの分野を聞くと、「人間関係」が45.4%で最多となり、次いで「コミュニケーション」が40.9%、「仕事内容」が34.8%となった。

ブラック環境に勤めた経験のある289人に具体的なストレスを聞くと、「精神論がある」が59.5%で最多となり、次いで「上司がトップダウン型」が42.9%、「職場への忠誠心が求められる」が40.1%で続いた。

ホワイト環境に勤めた経験のある359人に具体的なストレスを聞くと、「協調性が求められる」が29.0%で最多となり、次いで「実力主義」が22.0%、「専門性が求められる」が19.5%となっている。

はたらき方のストレスは「キャリアの選択肢が多い」が1位!人間関係では「相談できる人がいない」が1位

回答者全体の578人に、現在はたらき方に関して感じるストレスを聞くと、「キャリアの選択肢が多い不安」が36.0%で最多となり、次いで「仕事と私生活の境界線が曖昧」が30.8%、「はたらく場所が選べない」が19.9%。

また、ワークスタイルの多様化によるストレスはあるかを聞くと、「ある派」が59.3%で過半数を占め、内訳は「とてもある」9.3%、「ある」20.9%、「どちらかといえばある」29.1%であった。

回答者全体の578人に、現在人間関係に関して感じる職場ストレス聞くと、「相談できる人が身近にいない」が27.7%で最多となり、次いで「ハラスメントの境界線が難しい」が26.8%、「建設的なフィードバックがない」が26.5%となった。

また、コミュニケーション不足による職場ストレスを感じたことがあるかを聞くと、「ある派」が62.6%で、内訳は「よくある」10.6%、「ある」19.9%、「どちらかといえばある」32.1%という結果に。

回答者全体の578人に、職場ストレスはコミュニケーションで軽減可能かを聞くと、「軽減されると思う派」が79.1%で、内訳は「とても軽減されると思う」9.2%、「軽減されると思う」25.3%、「どちらかといえば軽減されると思う」44.6%。

そこで、コミュニケーションが取れている状態の定義を聞くと、「遠慮なく相談・サポートが出来る」が59.5%で最多となり、次いで「良い事も悪い事も率直に伝える」が52.9%、「建設的なフィードバックがある」が52.8%となった。

■回答者自由記述コメント

自由度が高い職場環境だからこそ感じるストレスが見られた。

・在宅は週一と決められていたり、いつまでも仕事ができてしまったりとストレスが多い
・在宅やハラスメント意識からか、上からの指示が少なく、何をしていいか困るようになった
・在宅だと相談や質問をしにくい。自分で解決しようと、遠回りが増えた
・ホワイト環境で自由にできている分将来のキャリアが不安。令和ならではの悩みだと感じる
・上司から強く指導されないホワイト環境。仕事の仕方やキャリアも自由だからこそ迷いが多い

まとめ

今回実施した「2025年 職場のストレス実態調査」では、全体の7割が現職場でストレスを感じている結果となった。

ブラック環境では、はたらき方や風土に関する内容が、ホワイト環境では、人間関係や仕事内容に関するストレスが多数挙げられた。

過去増加が目立った”ブラック”環境と、その変遷を受けて浸透した”ホワイト”環境で感じるストレスが異なることから、時代が進む中でストレスの種類が変化していると考えられる。

「はたらき方」に関しては、キャリアや勤務場所が”柔軟が故”のストレスを感じている人が多く、「人間関係」に関しては、職場コミュニケーションの少なさによって感じるストレスも集まった。

在宅勤務やハラスメントの風潮を背景に、はたらき方の確立や人間関係の構築に難易度を感じている可能性が考えられるが、良い事も悪い事も率直に伝える”建設的な”コミュニケーションが取れることによって軽減されるのではないか、という前向きな姿勢も見られている。

ひと昔前と比較し、ホワイト環境や”令和ならでは”のはたらき方が整備されたことによって生じるストレスも増えていることから、個人の対策だけでなく、相談や意見を言いやすい環境づくりなど、職場全体での新たな対策をする必要性が見える調査結果となった。

調査概要
調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:2025年2月26日~3月3日
有効回答数:578人
調査方法:インターネット調査

(※1) 2023年 はたらく環境の実態調査 報告書(2023年1月6日公開)

関連情報
https://doda.jp/

構成/Ara

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