
転職やコンサルなどの仕事獲得に有利となる米国MBA(経営学修士)。実際、持っているだけで年収アップ転職を実現するケースは少なくない。
とはいえ、留学は時間と費用がかかるため、このご時世ではなかなか縁遠い。そんな中、完全オンラインで取得する方法もある。
今回は米国MBAの完全オンライン取得の実態と注意点を紹介する。
米国MBAの約8割が「年収1,000万円超え」転職を実現
国際資格講座などを展開するアビタスが、米国MBA(経営学修士)を完全オンラインで取得できる「マサチューセッツ州立大学MBAプログラム(以下、UMass MBA)」の学位を取得した卒業生27名を対象に行った調査によると、43.5%が「年収1,400万円以上」、約8割が「年収1,000万円越え」と高い年収帯に属していることが分かった。
またUMass MBA受講後に約66.6%が年収アップを実現し、特に300万円以上の昇給が29.63%で最多となったことから、転職に有利に働いたことが分かる。
同社が講座を提供している米国公認会計士の「U.S.CPA」という資格は「英語x会計」に強い証明となるものだが、講座を受講した卒業生45名を対象に行った調査では、卒業生の60.5%が年収1,000万円以上、71.1%が資格取得後に年収が上がったことがわかった。
UMass MBA、U.S.CPA共に、キャリアアップを目指すビジネスパーソンにとっては気になる存在だろう。
UMass MBAの学位を日本で活用する方法
年収アップ転職を狙え、いずれは高年収が期待できるUMass MBA。学位を日本でどのように活用できるのか、アビタスのUMass MBA 営業リーダーの山本幸矩氏に話を聞いた。
「MBAは経営視点が身につくことから企業の経営層への昇格や、起業される方が多くいらっしゃいます。特にUMass MBAは米国MBAのため英語力がある証明にもなりますので、外資系企業はもちろん、国内企業であればグローバル展開の部署で活躍されている方も多いです。また、同級生が日本だけではなく世界に得られるため、世界中につながりができるのも特徴です」(山本氏)
それでは、具体的な活用法と成功事例を見ていこう。
1.転職活動における差別化とアピール材料
・国内メーカーで営業職として働いていた30代男性の例
UMass MBA取得後、「戦略的な営業企画能力を備えた人材」として評価され、外資系医療機器メーカーのマーケティングマネージャー職に転職。
2.社内での昇進や異動、自己推薦の根拠
・管理部門職だった女性の例
UMass MBA取得後、「マーケティング戦略や組織論で得た知見を生かして、新規事業に関わりたい」と自ら企画書を提出。その熱意と理論的なプレゼンが評価され、新設された社内ベンチャー部署への異動が決定した。
3. 副業・パラレルキャリアとしての展開
・40代男性の例
自身の勤務経験とMBA知識を組み合わせて「中小企業の経営改善アドバイザー」として活動をスタート。LinkedInでの発信やウェビナー開催を通じて顧客を獲得し、副業から独立へとステップアップ。