小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

音楽とウェルネスが共鳴するイベント「Resonance」が生まれた理由

2025.04.16

人生観や自分の考え、生き方を変えてしまうような出会いがある。DJのLisa Mizunoは、沖縄でのある体験をきっかけに使命を感じ、モデルからDJに転身した。日頃から考えてきた音楽が身体に伝える影響や、ウェルビーイングな精神状態を形にし、表現することができるのがDJという職業だった。

音楽と瞑想、ヨガ、茶道を融合した『Resonance』 4・27に開催

DJのLisa Mizuno

4月27日に埼玉・川口市の大泉工場で『Resonance』を開催するアーティストでDJのLisa Mizuno。同イベントは、“音楽を通じて心と身体の調和を探求する場”。Resonance(共振・共鳴)という言葉が表すように、エレクトロニックミュージックやアンビエントミュージック(※環境音楽/静かな音響の変化を基調に、特定の空間に雰囲気を添える音楽)を中心に、アーティストたちが生み出すサウンドが空間と共鳴する。音楽だけでなく、ヨガや瞑想、茶道などのウェルネスやアート要素を取り入れ、五感を研ぎ澄ませる多次元的な体験を提供する。

『Resonance』の詳細はこちら

音楽×ヨガ×瞑想×茶道!共鳴と調和を体感するウェルビーイングな音楽イベント「Resonance」が埼玉・大泉工場で開催

日常を送っていると、深くリラックスしたり自分を見つめなおしたりする時間を忘れてしまう。そんな時、リラックスやストレス発散のために音楽を聴いたりライブに行ったりす...

4月27日に大泉工場で開催される『Resonance』

これまでに5度開催しているが、今回の会場は埼玉・川口市の大泉工場。都内から約30分という好アクセスの大泉工場には、WARE HOUSE(倉庫)やSecret Garden(庭園)、昭和13年から現存する石造りの洋館や、約80年前に建築された日本家屋など、美しく広々とした空間が広がる。解放感と落ち着いた雰囲気のどちらも楽しめる大泉工場で、音楽と瞑想、ヨガ、茶道などのウェルネス体験を味わうことができる。

大泉工場

今回は『Resonance』を手がけるLISAさんに、自身の音楽的なバックグラウンドや、音楽とウェルネスを融合する現在の考え方に行きついた経緯などを聞いた。

『Agaitida』と『音楽進化論』に出会い感じた使命「“気づいてしまった人間”は、やっていくしかない」

未経験からDJへ

現在DJとして活躍しているLISAさんは、以前はモデルとして活動していた。幼い頃からダンスミュージックやロック、ヒップホップなどに親しみ、アンダーグラウンド音楽やエレクトロニックミュージックなども聴くように。クラブやフェスなども楽しんでいたが、その時点ではDJとして活動することは考えたことがなかったという。

――『Resonance』の企画もそうですが、そもそもモデルからDJに転身するきっかけは何だったのでしょうか。

LISA MIZUNOさん(以下、LISA)「2022年の27歳の時に、沖縄で4日間開催された『Agaitida(アガイティーダ)』というフェスティバルに参加したんです。アガイティーダは沖縄の言葉で『陽が昇る』という意味です。

そのフェスティバルで、あるDJさんがプレイしていて、その方の音楽を聴いた時に、感覚的に“繋がる”というか、なんというか……。“自分の意識を超えた何かと繋がる感覚”がすごくありました。“調和のグラデーション”というか、頭の中でレインボーカラーが浮かぶような。そのようなモノを想像していた時に、『みんなの意識と私の意識の境界線がなくなった』というか、“繋がった”という体験をして。その時に感じた何か漠然とした気持ち――『自分がこれから何かしなきゃいけない』っていう使命――、漠然としたモノが降りてきたんですよね」

――『Agaitida』を通して開眼するような感覚があったと。

LISA「そうですね。沖縄で、4つ打ちの単調的な音楽とともに、火の前で踊るっていう。そその自然と一体になった経験と、いろんな状況が重なって、自分の中では一番しっくり来て。でもその時は、『自分の課されている責任』というか、『これからしていかなきゃいけない何か』っていう、“漠然とした何か”しか降りてきていませんでした」

――その体験からDJになるまでに、何があったのでしょうか。

LISA「『Agaitida』の後に、ちょうど沖縄のお友達が中古ショップに連れて行ってくれて、そこで最初は服を見ていたんです。でも『なんか違うな』と思って、一番奥にあった本のコーナーに行ってみました。そうしたら、本棚から1冊だけ、明らかに出ていた本があったんですよ。それがこの山波言太郎さんの本、『音楽進化論:音楽で人は進化する』です(※写真)。

LISAさんに影響を与えた山波言太郎氏の『音楽進化論:音楽で人は進化する』

『なんだろう』と思って手にとって読んでみたら、『音楽で人間は進化する』と書いてあって。すごくファンタジーな感じですけど。でも山波さんは、『人間の体は70%水でできているから、その水の周波数を整える』と考えて自分で機械を開発して、その機械を自分で開いたサロンに置いて、1人1人、その機械を使って身体にアプローチをする活動をされていた。自分で研究して1人1人に試して、そのような、周波数で精神的な面だったり身体の不調だったりに対して、どのような効果を得たかをリサーチして、その結果をこの本にまとめていたんです」

――LISAさんが『Agaitida』で感じた「音楽を通しての“共鳴”や“繫がる”という体験」に似たものが、この本に書かれていたのですね。

LISA「そうですね。読んだ時に、『この方がやってらっしゃることって、今まで私が音楽で遊んで来て感じたことや、“音楽で何が出来るか”という事を通して考えてきたことに、感覚的にすごく直結している』と思って。私が考えてきたことを、山波さんは実践してやってらっしゃるなと感じて」

山波氏の本と自身の体験に共通点を感じた

――『Agaitida』や山波さんの本に出会う前から、“目に見えないもの”や“精神の世界”と音楽のつながりは考えたことがありましたか。

LISA「“見えない世界”っていうモノをちゃんと考え出したのは、DJを始める前から興味はありました。また音楽とは全然違う分野で、人の心だったりとか、フェスの中で自然の中で踊って感じた“万物一体”という感覚だったりとか。私の周りの友達たちが、結構そのようなことを考える子たちが多くて、自ずとそういう話をすることも多かったです。

この、“私に影響を与えて来たものは何だったんだろう”っていうのが、山波さんの本に繋がったという感じはありますね。この本を読んで合点がいったというか。ちゃんと科学的に研究をした上でアプローチされている方々の本が世の中にはいっぱいあって、山波さんの本もその中の1つではあると思うのですが、山波さんの本はすごく分かりやすく書いてあった。音の共振や人に与える影響に気づいたというのは、大きかったです」

――『Agaitida』や山波さんの本を機に、DJになったのはどういう経緯があったのですか。

LISA「山波さんがやってらっしゃることは1人1人へのアプローチなので、効率はあまりよくないないなと思って。私もフェスに行って、山の中でテントを自分で建ててキャンプすることを経験しています。本当に自然の中に人間が放り込まれる。山の天気だから突然すごい雨が降ったり、嵐が来たり。もうサバイブなんですよね。そこで“人間力を鍛えられた”という意識もあって。山波さんがやってらっしゃることって、『フェスやレイブカルチャーがやっていることと同じじゃないのかな』と思いました。

私はフェスなどを通して人間として進化した実感があったので、山波さんがやってらっしゃることはおそらく、『DJがやっていることも一緒だな』というのを感じて。同じことを、もっと大きな舞台でお客さまに向けて、多くの人に向けてやれるのはDJだと気づいたんですね」

「“気づいてしまった人間”は、もうやっていくしかない」と語る

――山波さんは1人1人へのアプローチだけど、DJなら一度に多くの人に伝えられると。

LISA「そうですね。『それができるのは DJだ』と気づいたのですが、気づいたからといって『私がやるか?』というとまたちょっと違う話になるというか。『いや、私は何も考えないで遊んでたいしな』ってずっと思っていて、『プレイヤーじゃなくて聴く側がいい』って、しばらく思っていました。でもやっぱり、“気づいてしまった人間”は、もうやっていくしかない。沖縄から戻ってから、いろいろかみ砕いて覚悟を決めてやったのが始まりです」

『Resonance』で「生きて行く上の勇気」や「自分に自信」を持ってほしい

メンターからDJを学び世界で活躍するように

DJ未経験だったLISAさんに、DJ界のイロハを教えたのは、アメリカ出身でトランスミュージックにインドの精神世界をもたらしたアーティスト・GOA GIL(ゴア・ギル)の息子だった(※息子はオーストラリア出身)。GOA GIL は、“トランスの聖地”と呼ばれるインドのゴアを拠点に、30年以上にもわたり活動。サイトランス(サイケデリックトランスのサブジャンル)の先駆者として知られ、23年に72歳で旅立った後も、今もなお多くのファンを魅了している。

そのGOA GILの息子とフェスを通じて交流するようになったLISAさんは、彼からパソコンや機材の使い方などを学び、DJとしてデビューする。

LISA「GOA GILの息子さんが私のメンターのような感じで、そこから機材などの使い方を覚えて練習しました。私の母親の誕生日が4月4日で、その時に初めて、誕生日用に何か記念として1時間半ぐらいのミックスを作ったんです。その曲をSoundCloudというプラットフォームに公開したら、それを見つけた方が『すごく良いミックスだね』って言ってくれて、イベントに呼んでくださった。練習し始めて1か月ぐらいでデビューになっちゃいました(笑)」

――すごいですね!

LISA「三軒茶屋の本当に小さな箱で、上にレコードショップがあって、そのレコードショップで初めてデビューという感じでやりました。そこからは本当に分別なく、いろんなイベントに出ましたね。毎週のように。

お世話になっている先輩のDJさんのおかげで、海外公演も経験しました。私がもともと旅行でヨーロッパに行こうとしていた時に、先輩が『僕が誘われていた案件があったんだけど、僕は行けないから、LISAを推薦しておいたから行っておいでよ』と言ってくださって。それがきっかけでスペインのバルセロナで公演をしました。海外旅行や、モデルの撮影で海外に行くことも多かったので、海外の方と交流するのも平気で。海外の皆さんがすごくウェルカムな感じだったので、結構スッと入ってプレイすることができましたね」

「この3年間はやり続けて来た」と振り返るLISAさん

――もともと“共鳴”や“繫がる”というウェルネスな部分を感じてDJを始めていますが、自分のやりたいコンセプトの音楽ができないこともあったのでは?

LISA「そうですね。この3年間はやり続けて来たって感じ。もちろん思想というか、『やっていかなきゃいけない』っていう、自分の中に固めてある思いはあります。それを重きに置いてDJ をこの3年間やって来ましたが、場所によっては、自分が求めている環境――例えば音質の部分や、欲しいアプローチ方法がない所でもやらなきゃいけないというのは、たまにありました。でも、『クラブも既存のカルチャーの中の物だな』と受け止めつつやっていましたね。今は、ちゃんと自分の出たいイベントに出られるぐらいまでは確立できているという意識はあります」

『Resonance』はやりたいコンセプトを盛り込んでいる

――今回の『Resonance』は満を持して、自分のやりたいコンセプトが詰め込まれていますね。来場者にはどのような体験をしてほしいですか。

LISA「そうですね。『Resonance』の音選びに関しては、考えを巡らせるというよりは、感覚的に選んで、アート要素というかエクスペリメンタルな実験的な音を組み込んでいます。聴く側を飽きさせない、そして驚くような何か、息を潜めるような音を届けるという事が、おそらく聴く側の効用になると思います。また、ヨガや瞑想、茶道なども取り入れているので、音楽メインで来た人も行ってみたら、『あ、なんか違う事やってる!』とう発見もあると思いますし、逆に瞑想や茶道がしたくて来た人が音楽を聴くこともあると思います。

それから、普通のフェスはやっぱりキャンプ場や森の中に行って遊ぶことが多いですが、『Resonance』は都内から30分ぐらいで来ることができて、設備もすごく整っています。普通に気軽に、 身ひとつで来て楽しんで帰っていただける。『そのような場所で遊んでみたい』という方たちも来やすいですし、大泉工場さんは普段はマルシェを定期開催していらっしゃるので、ファミリーの方とかいろいろな層が来やすいと思います。

『Resonance』が “癒しの場”として純粋に存在して、そこで何か更に気づきがあって、この世界を生きて行く上で何か勇気を持つことができたり、自分に自信がついたりするといいなと。私のイベントを通して、この世の中に対してもう少し楽な視線を持って、『人間力』という面で“生きていく術”を感じて、気づいて帰ってもらえたらすごくうれしいです」

キャンプ場や森の中に行かなくても、都心で体験できる音楽イベント『Resonance』。“共鳴”・“繫がる”感覚を体感してみてはいかがだろうか。

取材・文/コティマム 撮影/五十嵐美弥

◎『Resonance』イベント情報◎

開催日時:4月27日(日)10時~22時
場所:大泉工場(332-0004 埼玉県川口市領家5丁目4番1)
https://www.oks-j.com
都内から車で30分程(チケット購入者のみ駐車場あり)

※最寄り駅
電車 : 埼玉高速鉄道「川口元郷駅」より徒歩25分
バス :
SR川口元郷駅下車後、バス停留所「エルザタワー」より 赤23 国際興業バス乗車8分
JR赤羽駅東口 赤23 国際興業バス乗車12分
JR川口駅東口 川21 国際興業バス乗車13分
「梛木の橋」バス停留所下車徒歩3分

○出演アーティスト

Ayane Ohno
ISA (Berlin)
Kaoru Inoue
Kenji Azuma
Kento Morishige
LISA MIZUNO
Notte Infinita (Berlin)
Shhhhh
Sogen Handa (live,Installation Art)
Sound: Meta audio funktion-one EVO
Art direction: RGB

○講師

Akira Nagasawa (茶道)
ARISA (Yoga)
Atsuko Satori(瞑想)
PARISA (瞑想)
Tyaerbi Epoche(茶道)
Yuri Nakajima (Yoga)

○料金/Ticket (下記の価格にZaiko販売手数料が発生します。)

『Resonance』インスタグラムページURLに記載。
https://resonance.zaiko.io/e/resonance2025

前売り6000円
U25割 5500円
U23割 4800円
(身分証、学生証要提示)
当日 8000円
アフター5 4500円
ワークショップ3つ参加券4000円 ※数量限定
(全てのセッション最大3枠選択可能)
※当日ワークショップに参加したい場合は受け付けにて空きがあるかご確認ください。(当日価格にて案内)
※障害者手帳提示 無料(ワークショップどれでも参加可能)
※6歳以下のお子様は保護者同伴に限り無料でご入場頂けます。
駐車場 1000円 ※数量限定販売

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2025年4月16日(水) 発売

DIME最新号は、「名探偵コナン 熱狂の舞台裏」。長野県警全面協力!劇場版最新作の舞台の新聖地とは?長野県警トリオ〟をあしらったトリプルジッパーバッグの付録付!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。