
画面を保護できて、コンパクトに収納ができる折りたたみスマホの人気が上昇しています。ただし、機能性や価格面での不安を持つ人がいるのも事実。そこで、折りたたみスマホに買い替える際のポイントをまとめてみました。
目次
スマホといえば、一枚板のようなデザインで、前面にディスプレイ、背面にカメラを搭載する形が一般的。各メーカーの工夫は感じられる一方、ユーザーからすると、似た形になっていることも否めません。
そんな画一的なデザインに待ったをかけるのが、フォルダブルスマホとも呼ばれる、折りたたみスマホ。日本でも数年前から徐々に種類を増やしており、通信キャリアでも取り扱われるようになっています。
折りたたみスマホをまだ使ったことがない人にとっては、耐久性が心配だったり、実用性に疑問が残るかもしれません。では、折りたたみスマホは、そろそろ“買い”のタイミングなのでしょうか。
折りたたみスマホへの買い替えで知っておきたいこと
折りたたみスマホに買い替える上での大きなポイントは、機能性と価格、価格に見合う使用感があるのかという点ではないでしょうか。
まずは、買い替えにあたり、知っておきたいことをまとめてみました。
■国内で買える折りたたみスマホは「縦折」と「横折」の2種類
日本で発売されている折りたたみスマホは、一般的なスマホに近いサイズで、ディスプレイを半分に折りたためる「縦折」タイプと、スマホを2台繋げたような形状で、開くとタブレットに近いサイズになる「横折」タイプの2種類があります。
両方とも折りたたみスマホ(フォルダブルスマホ)という名称で呼ばれてはいますが、特徴や使用感は全く別物です。
国外を見ると、HUAWEIからZ型にディスプレイを折りたためるスマホなども登場していますが、まずは縦折と横折のどちらが自分の使い方に適しているのか、見極めることが重要になります。
■縦折スマホ、横折スマホそれぞれのメリットは?
縦折スマホは、通常サイズのスマホを縦半分に折ることで、携帯性を高めた製品。アウトディスプレイと呼ばれる、1インチ台から4インチ台のディスプレイを外側に搭載しており、通知の確認ができるモデルや、ほとんどのアプリが動くモデルまで登場しています。
アウトディスプレイ側には、メインカメラが搭載されていることがほとんどであるため、アウトディスプレイで被写体を確認しながら、メインカメラで自撮りを行うといった使い方も便利です。
基本的に、Yシャツの胸ポケットにも収まるようなサイズになっており、ほとんどの製品が200g以下の軽量、薄型の本体設計になっています。コンパクトなスマホが欲しいという人におすすめです。
また、横折スマホと比較すると販売価格が安い製品が多く、一般的なハイエンドモデル並みの価格であることがほとんど。中には、ミドルレンジクラスのモデルも、登場し始めています。
一方、横折スマホは、8インチに近いタブレットサイズのディスプレイを折りたたみ、通常のスマホサイズに持ち運べるのが特徴。
アウトディスプレイは6インチ台後半であることが多いので、畳んだ状態では普通のスマホ、ひらけばタブレットと使い分けることができます。
タブレットクラスの大画面は動画やゲームに迫力が出るのはもちろん、アプリを分割表示する際に便利。2つのアプリを並べて配置し、アプリ間でデータのやり取りを行うといった使い方もできます。
縦折タイプと比較すると価格が高く、重量もヘビーなものが多くありますが、今のスマホに飽きてしまった人、スマホでマルチタスクをこなしたいという人におすすめです。
■折りたたみスマホは“半開き”でも使えて便利
メインとアウト、2つのディスプレイを使った利便性の高さは紹介してきた通りですが、折りたたみスマホは、ディスプレイを90度近く立ち上げた状態で使用する、フレックスビューというスタイルも便利です。
多くの折りたたみスマホは、ディスプレイを立ち上げる角度が自由に調節できるので、正面から見やすい角度に設置可能。スマホスタンドがなくても、本体が自立するので、自撮りのシーンや、動画を見る際などに重宝します。
折りたたみスマホの価格はどれくらい?
折りたたみスマホだけではありませんが、スマホの機種変更時に気になるポイントが、やはり価格です。特に「折りたたみスマホは高い」というイメージの人も多いでしょう。
そこで、折りたたみスマホをお得に買い替えるためのポイントと、価格の目安を確認してみましょう。
■安く使うなら通信キャリアでの端末返却プログラム契約が吉
折りたたみスマホを、安く“使う”のであれば、通信キャリアで用意されている、端末返却プログラムに加入するのがおすすめです。
各通信キャリアの端末返却プログラムは、1年、ないし2年間の使用後、端末を通信キャリアに返却することで、残価の支払いが免除されるというものであるため、端末は手元に残りませんが、とにかく安くスマホを使いたいという人におすすめです。
■ドコモの折りたたみスマホ価格の目安
ドコモ版のGalaxy Z Flip6は、総額17万5560円のところ、23か月目に端末をドコモに返却することで、実質負担額が7万8760円まで収まります。
【参照】ドコモオンラインショップ Galaxy Z Flip6
■ソフトバンクの折りたたみスマホ価格の目安
ソフトバンクから販売されているmotorola razr 50sの場合は、新トクするサポートに加入することで、支払いの1回目から12回目が、月々3円。別途早トクオプション利用料として1万9800円が発生しますが、端末代金は総額36円となります。
■オープン市場向けモデル(SIMフリーモデル)は下取りサービスを賢く使おう
SIMフリーモデルともいわれる、オープン市場向けモデルを購入する場合は、メーカーが独自に用意している下取りサービスなどを利用するのがおすすめ。比較的新しい機種を下取りに出せば、数万円の割引が適用されることもあります。
例えば、横折タイプのGoogle Pixel 9 Pro Foldは、メーカー直販モデルが25万7500円からと高額ですが、iPhone 15の128GBモデルが、最大6万6000円で下取り可能。状態によって査定額は変わりますが、安く新しいスマホを購入できる可能性もあります。
下取りサービスを行っているメーカーでは、多くの場合、ホームページから下取りの概算が確認できるので、まずは気になるメーカーのホームページを確認してみるのがおすすめです。
耐久性が不安なら保証サービスを利用しよう
折りたたみスマホの耐久性が心配という人は、保証サービスに加入するのがおすすめです。通信キャリアから端末を購入する場合は、購入時に保証サービスに加入できるので、合わせて確認しておきましょう。
また、オープン市場向けモデルでも、メーカーが独自に保証サービスを用意していることがあります。例えば、モトローラの場合、ディスプレイ故障の修理保証が1回まで、無料でついているので、安心して折りたたみスマホを使えるでしょう。
Galaxyシリーズの場合は、Galaxy Harajukuといった実店舗で、即日の修理対応が受けられる可能性もあります。保証サービスに加入していれば、かなり割安で修理できるので、こちらも要チェックです。
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※データは2025年4月時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦