
「覆水盆に返らず」を英語で表す際には、以下のようなフレーズがあります: “It’s no use crying over spilt milk”, “What’s done is done”, “There’s no turning back”, “You can’t put toothpaste back in the tube”, そして “You can’t unring a bell”。どれも「取り返しのつかない出来事」に対する思いを表します。意味は同じでも文化が違うと表現も変わるのがポイントです。
CONTENTS
「覆水盆に返らず」は、日常のさまざまなシーンで使われることわざのひとつ。例えば、仕事でミスを犯した時や、何か失敗をしてしまった時。
取り返しがつかないことが起きてしまった時に、“いくら悔やんでも元には戻らない”という意味の言葉ではありますが、悔やむよりも前に進むべきだという励ましも含まれています。
そんな「覆水盆に返らず」は英語ではどのように表せるのでしょうか?
今回は5つの英語フレーズをご紹介していきます。
「覆水盆に返らず」とは?
まずは、「覆水盆に返らず」の意味を再確認しましょう。
「覆水盆に返らず」は「ふくすいぼんにかえらず」と読み、こぼれてしまった水が元に戻らないように、一度起きてしまったことは取り返しがつかない、ということの例えとして引用されることわざです。
このことわざは、昔の中国の小説集『拾遺記(しゅういき)』に書かれている漢文が由来とされています。内容を簡単にまとめると、以下のような話になります。
働かない夫に見切りをつけて離縁を申し出て離れていった妻が、元夫が王に仕えるようになり、身分が高くなったことを見て復縁を迫ってきました。その時に元夫が「地面にこぼした水を盆の上に戻してみよ」と言い、“二人の関係が元に戻ることはない”と復縁を断ったというストーリーです。
「覆水盆に返らず」を表す5つの英語フレーズ
「覆水盆に返らず」の意味によく似た表現は、英語でもいろいろあります。その中から5つのフレーズをご紹介していきます。
■“It’s no use crying over spilt milk”
“It’s no use crying over spilt milk”は、「覆水盆に返らず」にとても近い英語のことわざです。
このフレーズは、すでに起こってしまったことを嘆いても無駄だという意味を含んでおり、さまざまな場面で使われます。
直訳すると、「こぼれてしまったミルクに泣いても無駄だ」となります。日本のことわざで「水」に例えているところが、英語では“milk”「牛乳」となっているのが面白いですね。
“It is no use ~ing”は、「~しても無駄だ、~しても仕方がない」という意味になります。
“spill”は「こぼれる」「あふれる」などの意味を持つ単語です。
”It’s no use crying over spilt milk”は、次のような言い方をして使うこともあります。(以下、「」内は直訳に近い表現)過ぎてしまったことをクヨクヨ嘆く人に対して使われるフレーズです。
“Don’t cry over spilled milk!”
「こぼれたミルクのことで泣くな!」
“It’s no use crying over spilt milk.we have to move on.”
「こぼれたミルクのことで泣いていても意味がない。私たちは前に進むべきだ」
“There’s no time to cry over spilled milk.”
「こぼれたミルクのことで泣いている時間はない」
■“What’s done is done”
“What’s done is done”は、直訳すると「済んでしまったことは済んだこと」という意味になります。
“done”は「終わった」「済んだ」を意味し、“what’s done”は「終わったこと」「済んだこと」を意味します。
「済んでしまったことは仕方がない」というニュアンスを持ったフレーズです。諦めて前に進もうというニュアンスを含んでいます。
“What’s done is done. we need to think about the future.”
「済んでしまったことは済んでしまったことだ。未来のことを考えるべきだ」
■“There’s no turning back”
“There’s no turning back”も、元に戻ることはできないという意味のフレーズとしてよく使われます。
“turn back”は「引き返す」「後戻りする」を意味します。“there’s no”で、「それがない」ことを表しているので「引き返すことはできないよ」という意味のフレーズです。
“Once you decide, there’s no turning back.”
「一度決断をしたら、後には引けないよ」
■“You can’t put toothpaste back in the tube.”
“You can’t put toothpaste back in the tube.”は直訳すると「出してしまった歯磨き粉をチューブに戻すことはできない」という意味です。
「覆水盆に返らず」と同じ意味で使われますが、「歯磨き粉」がある時代に生まれたフレーズですので、近年生まれた言い回しです。
■“You can’t unring a bell”
“ring a bell”が「鐘を鳴らす」という意味なことに対して、“You can’t unring a bell”は「鳴らしてしまった鐘をやめることはできない」という意味になります。
一度言ってしまったりやってしまったことは、取り消しにすることはできないという意味のフレーズです。
「覆水盆に返らず」を英語で表そう
「覆水盆に返らず」は、英語でもほぼ同様の意味のことわざがあります。意味は同じでも表現方法が違うところに文化の違いを感じますね。
今回ご紹介した「覆水盆に返らず」の英語フレーズ5つは、とても一般的に使われているものです。ぜひ活用してみてください。
文/まなたろう
生きていれば一度は「なぜこんなにもイヤなことばかり続くのか」と、頭を抱えたくなる経験をしたことがあるはず。嫌なことが続くと「なんで自分だけ?」とさらに気持ちも沈...
ビジネスシーンでよく使う言葉「お願いします」は英語で何と言う?
私たちが毎日のように使っている「お願いします」というひと言。 ビジネスや日常生活などさまざまなシーンで使われる言葉ですが、英語ではどのように表すのでしょうか? ...
「承知しました」は英語で何と言う?ビジネスメールやフォーマルな場での正しい使い方
「承知しました」の英語表現は複数あり、状況に合わせて使い分けることが大切です。日常会話で使うカジュアルな表現から、ビジネスなどフォーマルなシーンで使う口語・文語...