外国人労働者が職場の日本人に対して感じているリアルなところ
ところで、外国人労働者自身は、同じ職場の日本人に対してどんな思いを持っているのだろうか?
「日本人同士でも、新しい職場に入っていく際は、新しいメンバーとのコミュニケーションに悩む場合があるかと思いますが、外国人の場合、言葉の問題などもあり疎外感を感じやすい、という話はよく聞きます。
また、『周囲の日本人社員があまり業務に積極的でないように感じる」『業務の負担が一部に偏っているように感じる』といった声が聞かれることもあります。弊社ではそのような場合、定期的な面談の際に上長を通じて相談できる体制を整えておりますが、あらかじめ『組織として外国籍人材を受け入れる』という姿勢を社内で共有し、日本人社員の意識を高めておくことで、外国籍の従業員もよりスムーズに職場になじめる環境づくりにつながるのではないかと考えています」
外国人労働者と“うまくやる”コツ
外国人労働者との意思疎通の課題は、多くの職場に存在するが、よりうまくコミュニケーションを取り、円滑に仕事をしていくにはどうすればいいか。
「育ってきた環境やバックグラウンドが異なる場合、お互い常識と思っていることが異なるため、コミュニケーション齟齬が生じることは、日本人同士であってもよくある話です。コミュニケーションの基本は、まず相手のことを知ることから始まると思います。
経営側から外国人を組織として受け入れることを周知したうえで、外国人労働者一人一人の顔・個性が見えるかたちで、組織のメンバー同士がうまくコミュニケーションが図れる工夫をすると、より外国人労働者は職場になじめるのではないかと思います」
その工夫の一案として、例えば、社内報に外国人労働者一人一人のインタビュー記事を載せて母国や文化についてのバックグラウンドを発信したり、社内コミュニケーション活性化のために導入が進んでいるサンクスカードを送り合えるツールに多言語翻訳機能を追加したりするなどが考えられる。
職場の外国人労働者に対する関わり方に迷いが生じたなら、まずは、相手に興味を持ってみることから始めるのも良いかもしれない。
【調査出典】
ワークスモバイルジャパン「外国人労働者とのコミュニケーション実態に関する調査」
取材・文/石原亜香利