入社したての頃の新入社員の悩み、最も多かった声は「上司や先輩社員に話しかけづらかった」

もうすぐ新年度が始まる。多くの企業では4月から新卒向けの新入社員研修が実施されるわけだが、新入社員は入社したての頃にどのような悩みを抱えやすいのだろうか。また、新入社員研修期間中のランチタイムに「弁当」を支給する会社の割合は？

くるめしはこのほど、運営するフードデリバリーサービス「くるめし弁当」「シェフコレ」の会員男女764名を対象に「新入社員研修および社内コミュニケーションに関する調査」を行い、その中から「新入社員研修＆ランチ事情」に関する調査結果を抜粋して発表した。

新入社員研修について

69.2％の企業が新卒・中途入社ともに、入社時に新入社員向けの研修を実施していると回答した。

その期間は、「2日～1週間」という回答がもっとも多く32.5％、ついで「1ヶ月以上」が29.3％、「1ヶ月」が11.9％という結果となった。

具体的な研修の内容に関しては、「自社理解のための座学（72.2％）」「ビジネスマナー研修（71.5％）」「業界理解のための座学（63.1％）」という回答がみられた。また、座学だけでなく「営業等のロールプレイング」という実務に関連する回答も26.8％集まっている。

新入社員研修期間のランチ事情

新入社員の研修期間中のランチ事情として「各自お弁当などを購入して食べる」という回答が最多の47.4％となった。また、29.3％は「お弁当支給（会社負担）」と回答している。回答者の人事・総務など研修を管轄・担当する人にお弁当を支給する理由を聞くと、もっとも多い回答は「社員同士のコミュニケーション活性化のため（38.7%）」となった。

入社したての頃にどのような悩みがあったか聞いたところ、「上司・先輩社員に話しかけづらかった」という回答が40.8％ともっとも多くみられた。次いで、27.2％の人が「職場内の人間関係」と回答している。

新入社員研修期間のランチを「各自お弁当などを購入して食べる」と回答した人のうち47.1％は、入社時の悩みに「上司・先輩社員に話しかけづらかった」を挙げていることがわかった。

また、ランチを「ひとりで外食・お弁当などを食べる」と回答した人のうち22.9％が「上司・先輩社員に話しかけづらかった」と回答している。一方で、「配属先チームメンバーと外食していた」人で、「上司・先輩社員に話しかけづらかった」という悩みに回答した人はわずか12.9％となった。

一方、「社内の人間関係」に悩みがあった人のランチの過ごし方としては、「各自お弁当などを購入して食べる（49.7％）」「ひとりで外食・お弁当などを食べる（20.4％）」であるのに対し、「配属先チームメンバーと外食」していた人はわずか15.6％だったことがわかった。

新入社員の悩みと社内イベントの関係

社員同士のコミュニケーションを活性化させるイベントを定期的に実施している企業は71.6％となった。そのイベントに毎回参加している人は17.0％、ほぼ参加している人は49.2％と、全体で66.2％の人が積極的に社内イベントに参加していることがわかった。

社内イベントへの参加有無と、入社したての頃の悩みの関係をみると、イベントに全く、もしくはあまり参加していない人は、毎回参加、もしくはほぼ参加している人と比較し「上司・先輩社員に話しかけづらかった」と感じたり、「職場内の人間関係」に悩みを感じている人が多い傾向にあることがわかった。

＜調査概要＞

「新入社員研修および社内コミュニケーションに関する調査」
調査対象：全国、20歳以上の「くるめし弁当」会員と「シェフコレ」会員　男女 764人
調査方法：インターネットを用いたアンケート調査
調査期間：2025年1月30日（木）～2月6日（水）

出典元：株式会社くるめし

構成／こじへい