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売上や広告効果の分析に便利な「Excelの相関係数」の使い方

2025.04.30

相関係数は、2つのデータの関係性を数値(-1~1)で示す指標。エクセルでは PEARSON関数 や CORREL関数 を使い、簡単に計算できる。相関係数を活用すれば、広告費と売上の関係やアンケート結果の分析などに役立つ。1に近いと強い正の相関、-1に近いと強い負の相関、0に近いと関係なし。

データを使ってビジネスやマーケティングの効果を測りたいと思ったことはないだろうか?例えば、「広告費を増やすと売上が伸びるのか?」そんな疑問に答えるのが、相関係数だ。相関係数を使えば、2つのデータがどれだけ関連しているかを数値で簡単に判断できる。

この記事では、相関係数の基本から実際の活用事例まで、分かりやすく解説する。

相関係数とは

相関係数とは、2つのデータがどの程度関係しているかを数値で表した指標のこと。相関度とも呼ばれる。

相関係数の値は -1 から 1 の範囲 で表され、データ同士の関係の強さや方向を示す。

以下は、相関係数の分類と例 を表した表。

相関の種類

相関係数の値

関係の特徴

強い正の相関

≈ 1

一方が増えるともう一方も増える

身長が高いほど体重も重くなる傾向がある

強い負の相関

≈ -1

一方が増えるともう一方は減る

商品の価格が高いほど売上数量が減る

相関なし

≈ 0

2つのデータに関係性がない

靴のサイズと血液型には関係がない

相関係数の値を確認することで、2つのデータがどの程度関連しているかを数値で明確に判断できる。絶対値が大きいほど関係性が強く、0に近いほど関係性が薄い。

データ分析や予測において、相関関係を正しく理解することは重要なポイントになる。

Excel(エクセル)で相関係数を計算する方法

エクセルでは、相関係数を簡単に計算できる関数がある。よく使われるのは PEARSON関数とCORREL関数 の2つ。それぞれの関数の基本的な使い方を解説する。

■ PEARSON関数を使った方法

PEARSON関数は、2つのデータの関係を数値で示す関数。データ同士の相関を調べたいときに使える。使い方は以下の通り。

PEARSON関数の使い方

  1. A列に「広告費」、B列に「売上データ」があるとする
  2. C2セルに =PEARSON(A2:A5, B2:B5) と入力する
    C2セルに =PEARSON(A2:A5, B2:B5) と入力する
  3. エンターキーを押すと、相関係数が表示される

結果の解釈

  • 1に近い→強い正の相関(広告費が増えると売上も増える)
  • -1に近い→強い負の相関(広告費が増えると売上が減る)
  • 0に近い→相関が弱い

■ CORREL関数を使った方法

CORREL関数もPEARSON関数と同じように相関係数を求めることができる。使い方は以下の通り。

CORREL関数の使い方

  1. A列に「広告費」、B列に「売上データ」があるとする
  2. C2セルに =CORREL(A2:A5, B2:B5) と入力する
    C2セルに =CORREL(A2:A5, B2:B5) と入力する
  3. エンターキーを押すと、相関係数が表示される
    相関関数が表示される

どちらの関数を使っても結果に変わりはないが、統計を専門に扱う場合はPEARSON関数、シンプルに相関を知りたい場合はCORREL関数がよく使われる。

相関係数の活用方法

相関係数を使えば、データ同士の関係を数値で判断できる。ビジネスやマーケティングの場面で特に役立つ使い方を紹介する。

■ 売上と広告費の関係を分析する

広告費を増やすと売上が伸びるのかを知りたいとき、相関係数を使えば広告の効果を確認できる。

  1. A列に「広告費」、B列に「売上」のデータを入力する
  2. 空いているセルに =CORREL(A2:A5, B2:B5) を入力する

結果の解釈

  • 0.8 以上→広告費を増やすと売上も増える可能性が高い
  • 0 に近い→ 広告費と売上の相関は弱い

相関係数を活用すれば、広告の効果を数値で判断でき、予算の最適な配分に役立つ。

■ アンケート結果の相関を確認する

アンケート結果を分析する際も、相関係数を使うと意外な関係が見えてくる。

  1. A列に「商品の満足度」、B列に「リピート購入の意向」のデータを入力する
  2. 空いているセルに =CORREL(A2:A5, B2:B5) を入力する

結果の解釈

  • 0.9→満足度が高い人ほどリピート意向も高い
  • 0.2→満足度とリピートの相関関係は弱い

相関が強ければ、満足度を上げる施策がリピート率の向上につながると考えられる。

まとめ

この記事ではExcel(エクセル)の相関係数について解説した。最後に相関係数の基本をおさらいしよう。

相関係数の基本

相関係数とは、2つのデータの関係性を数値で示す指標(-1~1の範囲)

  • 1に近い場合は、強い正の相関がある(片方が増えるともう一方も増える)
  • 0に近い場合は、相関が弱い
  • -1に近い場合は、強い負の相関がある(片方が増えるともう一方が減る)

エクセルで相関係数を計算する方法

PEARSON関数とCORREL関数で相関係数を求めることができる。

PEARSON関数は統計分析向け、CORREL関数はシンプルに相関を知るのに便利なので目的に応じて使い分けてみよう。

相関係数を活用すれば、データの傾向を数値で捉え、より効果的な意思決定が可能になる。エクセルの関数やデータ分析ツールを活用し、業務やマーケティングに役立てよう。

構成/編集部

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