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副業市場で高単価案件につながる資格やスキルは?

2025.03.20

ライフスタイルや働き方の多様化が加速するとともに、副業市場も活性化し続けている。今副業市場においてニーズの高い職種や、2025年の市場動向などについて、副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォームサービス「HiPro Direct(ハイプロ ダイレクト)」を運営するパーソルキャリア株式会社「HiPro」編集長 鏑木 陽二朗氏に話を聞いた。

人材マッチングサービスの登録者数が急増、副業市場の成長が鮮明に

「HiPro Direct」における副業者の登録者数は、2024年12月時点で132.5%増(前年同月比)という急成長を見せている。この背景には、副業への理解や受け入れが企業・個人ともに進み、多様な働き方が一般化してきたことが考えられる。

近年、消費者の嗜好やニーズが多様化しており、これに対応するために、企業は柔軟なマーケティング戦略や新しい製品・サービスの企画、新しい販路の開拓、新規事業の開発などを通じて成長を図る必要が出ている。

特に、新たな顧客層の開拓や海外市場への進出・グローバル化に伴い、競争力を維持・向上させるために、効果的なマーケティングやPR活動を行い、自社の強みをアピールしたいと考える企業は増加傾向であるという。

<2024年副業市場において求人数の多い職種TOP5>

1位 営業/販路拡大

営業・販路拡大は、売り上げ拡大に直結する支援としてニーズが高い。対象顧客に対して適切なルートで情報・サービス・商品などを届けるための支援が求められている。

2位 新規事業開発/事業企画

事業エリアや企業規模を問わず、イノベーションが求められる昨今。新領域における課題を解決するためのアドバイスや実務支援を求める企業が増えている一方、大手・中小企業を問わず、新領域における知見・ノウハウを保有している人材獲得の難易度が高いため、外部人材の活用ニーズが高くなっている。

3位 マーケティング/PR

個人のニーズ・購買行動が多様化したことに加え、企業が新領域へ新規参入するケースが増えているため、ブランディング・ブランド認知向上・デジタルマーケティングへの対応が求められている。これらの高度なスキルや専門性を求める企業は多く、マーケティング/PRスキルに長けた外部人材の活用ニーズは昨年度に引き続き高い傾向にある。

副業人材を活用する上では業務をうまく切り出せないことが障壁になるケースが多いが、マーケティング/PRにおいては、副業人材に任せたい業務を明確にしやすいことも、求人数の多い要因の一つだと考えられる

4位 IT/クリエイティブ

企業のDXニーズへの高まりを背景に、システムの構想・導入など、ITを活用した戦略や、戦略実行に向けた上流工程の役割を担う人材が求められている。特に、自社の強みや特徴を生かしたシステム刷新などができる人材は、副業市場においてもニーズが高い。自社サービス(自社製品)の強化に、生成AIなどの最先端技術を用いて、サービスの差別化を図りたいと考えている企業も多い。

5位 採用/人材開発

近年の人材不足や求人倍率の上昇に伴い、人材獲得の難易度があがったことで、企業にとって採用・人材開発は重要テーマになっている。特に、「自社の魅力・強み」の発掘や採用ブランディングなど、人事戦略を強化したい企業が増えているため、即戦力となる副業人材のニーズが増加している。

※参考:2024年4月~12月「HiPro Direct」内データ

変化する副業市場:2025年に向けたトレンド

■スポットコンサルを経て中長期契約へ

これまで外部からの人材の受け入れに積極的でなかった企業においても、経験豊富、かつ専門的なノウハウを有する副業人材の活用が広がってくると鏑木氏は話す。

実際、「社内にはない知見や経験をもった人からアドバイスを受けるため、1時間だけ相談をしてみる。」といったライトなスポットコンサルティングの利用が増加しているという。その後、企業と副業者間のスキルやフィット感を確認した上で、中長期のプロジェクト契約に移行するケースが増えており、2025年もこの流れが加速すると予想されるという。

■生成AIの活用拡大

生成AIを使ったコンテンツ作成のニーズは企業においても高まっており、それに伴い副業人材の需要も高まると見ている。こうした技術を駆使できる人材は、効率的な業務遂行と高品質な成果物の提供が期待できること、またそれが結果的に社内へのナレッジ蓄積にもつながることから、企業にとって魅力的。生成AIに関するスキルを持つ副業人材は、今後さらに重宝されると見られる。

高単価案件に繋がる資格・スキルは?

上記の求人数の多い職種ランキング上位の職種は高単価が見込めることが多い。変化の激しい世の中の潮流を見極めるため、市場調査と分析によるニーズ発掘や、戦略策定にまで対応できる人材を求める企業が増加しており、ニーズが高まっている。こうした「マーケティング/PR」や「新規事業開発/事業企画」「経営戦略立案」に関する高度なスキルや経験を持つ人材は希少であり、採用が困難なため、企業は多少高単価であっても外部から積極的に受け入れたいと考える企業が多いためだ。

また、IT戦略(システムの構想・導入)も立案と実行を行うことのできる人材も同様だ。特に、業務効率化や企業成長のためのシステム刷新においては、一般に普及している製品を導入する際に、IT戦略の全体像から最適化を描ける上流スキルは特に希少性が高く、需要も高まっているため、単価も引き上がる傾向にあるという。

副業市場の拡大は企業や個人の成長のチャンス

副業人材は専門スキルを高めるだけでなく、柔軟な対応力や課題解決力を磨くことが成功への鍵となる。2025年は、副業市場の更なる拡大に伴い、多くの企業や個人にとって新たな成長のチャンスをもたらす年となるだろう。

【取材協力】
パーソルキャリア株式会社「HiPro」編集長 鏑木 陽二朗

副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォームサービス「HiPro Direct」

文 / Kikka

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